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【サピエンス全史 上】 書評#21

みなさん、いつもお世話になっております!
本日も、私の投稿の軸とする一つ「本」に関する第21弾を書かせていただきます。

自己紹介に書いたマイルールを守りながら、私の大好きな本について書いていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします!

こちらもかなり売れた本なのではないでしょうか?
たくさんの「読んでみた」の記事を見ることができます。
そんな作品ですが、私も少し書いてみたいと思います。

※書影(画像)は、版元ドットコム様から頂戴しています。ありがとうございます!


基本情報

ユヴァル・ノア・ハラリ(著/文), 柴田 裕之(翻訳)
河出書房新社 出版
2016年9月9日 第1刷発行

私が本書に出会うきっかけ

この本は、ずっと読んでみたいと思っていた。

もう何年も前に、地元の図書室で借りようと行って調べてもらったが、あったのはダイジェスト・要約版で、しかも漫画調。。。
まさかこの本が無いとは。。。しかし、田舎だから仕方ない。
せっかく探してもらったので、借りて読んだ。

言うまでもないが、本編はやはりそれとは比べ物にならないほどのボリューム!
250ページ程度ではるが、字は比較的小さく、行間も狭い。
写真や表などもあるが、いたる所に出てくるという訳ではない。

この本の本質・言いたいこと

さて内容は、本書の主題はというと、
「我々人類種のホモサピエンスの歴史を振り返るもの」
と簡単に言うことができる。

しかし、135億年前の物質とエネルギーの出現から話は始まるから、スケールはとても大きい。
本書は、認知革命・農業革命・科学革命という大きな3つの転機で分類し、話が構成されている。
上巻は農業革命までで、科学革命は下巻に委ねられている。

私が感じたこと

今回私が感じたのは次のとおり。

1点目 〜サピエンスの歴史とは

私的に考えるサピエンスの歴史とは、次のことが言えるのではないかと感じている。
○隣人としての他の生物との生存競争の歴史
○棲家としての地球との関係史


人類として最終的に生き残った私たちの種族がどのようにして勝ち残り、全動物の頂点的存在となってきたのかを知ることができるし、その頂点に登り詰めたと勘違いしているからこそ起こる棲家地球とのギクシャクした関係性が指摘されている。

2点目 〜本書から得た私への問い

#9で書いた【スマホ脳】の著者アンデシュ・ハンセン氏も同著の中で指摘していたが、人間の脳は狩猟採集時代のものから進化していないということである。

だとすると、
○狩猟採集時代の方が我々にとってベストなのか?
○今を生きる者は不幸なのか?
○さらなる別の革命(4つ目の転機)が必要なのか?

といった問いが私の中に生じた。

私は、必ずしも狩猟採集時代の方が幸せとは思わないし、今を生きて不幸だとも思っていない。
しかしながら、現状の地球の状態が不可逆的に不健康な状態になってきているのであれば、早期に第4の革命、すなわち、棲家地球との円満な関係に向かうことができる転機が必要と考えている。
そして、少なくとも第4の革命が起きるまでの間、棲家に対し私ができる最低限のことをしっかり着実にやっていくしかないと考えている。

この点は、同書の内容と皆さんのお考えをすり合わせて、自分なりの解を導いてもらいたい。

むすびに

上巻を読んだ段階で私の考えを一旦まとめると・・・

・現在のサピエンスは、国とか民族とかで物事を分けたがっている。
・ロシアとウクライナの問題はその例だろう。
・日本と近隣各国の関係も同じ。

・でも結局は同じ人種であるという意味では一かたまりで、民族の差などはせいぜい亜種くらいの差しかない。
・グローバル化やICT化により国境や言葉の壁などもなくなりつつある。

以上を鑑みると、『統一に向かう地球人史』ともいうことができ、今はその過渡期である。

そんなふうに感じた。


余談

ごっつい本だけど、割とスッと時間をかけずに読むことができたという印象を持っています。
現在手元には、下巻とホモ・デウス上下巻があります。

また一つひとつ読んだ段階で、みなさんと色々考えていけたらいいなぁと思っています。

本日も、誠にありがとうございました!

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