【惚れ薬を作ってみる】
寒い時期に作りたいなーと思っていた、民間伝承の中では有名な?お薬「イモリの黒焼き」を作ってみました。
中医学では、黒焼きのことを霜(そう)といいます。草根木皮獣虫魚などを土製の容器内に入れてできるだけ空気の侵入を防ぎ蒸し焼きにしたものです。
日本の民間伝承としては、肺結核に加えて、昔からイモリの黒焼きを粉にして女の子に降りかけると自分に惚れてくれると言い伝えられています。(そんなのかけたら逆に嫌われそうだけれど)
自分で捕まえたアカハライモリ50匹入れて作りました!
まだ独身だし、いつかのために・・・。
と思って作ったわけではなく、これはオマケ。
実はメインは「梅干しの黒焼」。
自分で梅干しを仕込むのですが、仕込む数に対して食べてもそんなに減らないので、余っていた自作の無農薬南高梅の梅干しと冷凍生梅を使って制作実験。
キレイな形が残り、うまくいきました。
漢方名としては、「烏梅(うばい)」。
鎮痛・解毒作用がある健胃整腸の妙薬。煎じて風邪薬や胃腸薬として用います。
昔から民間薬として重宝され、漢方薬として現在も用いられています。
また、こんな話も。以下は日本漢方協会からの引用。
『いいかげんな物がある反面、治療として使われていたものも有ります。漢方薬として白州散(本朝経験)という方剤です。これは鹿角、反鼻、津蟹、を黒焼(霜)として使用します。「内服で、虚証のカルブンケル、フルンケル,皮下膿瘍、歯槽膿漏、肛囲炎、痔瘻、などの化膿症で膿が出難く、あるいは膿が出て肉の上がり悪く、口がふさがり難いものに使用する。」との記載があります。内服としての使用ではないが、身内の歯科医が治療用の薬品で痛め、長年硬化した手の湿疹に白州散を軟膏として使用し、きれいに治した経験があります。白州散は急性期でなく長年治らない疾患に効果があるようです。
漢方家細野史郎はアレルギーで原因となる食物を黒焼きにして服用させることで治療した例を報告しています。少量ずつ使用し、脱感作させる事が出来ると述べています。その中には饅頭まで黒焼きにして、食べられるようになったとの事が書かれていました。このような治療は入院して慎重に使用する必要があるかと思います。』
信じるか信じないかはあなた次第。
ただ、イモリの黒焼の媚薬効果は、科学的には無いです。
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