この現実が夢なのか、この夢が現実なのか
やけに痛みを感じる夢だな。まるで、現実のようだ。
やけに痛みを感じる現実だ。まるで、夢のようだ。
目の前の目くらましに見とれて、事件に隠れた棘を感じない。
目の前の目くらましに見とれて、モノに隠れた棘を感じない。
目の前のめくらましに見とれて、美貌に隠れた棘を感じない。
目の前の目くらましに見とれて、人の心の優しさを感じない。
私は俯瞰しているだけなのか、ただの不感なだけなのか。
ただの理想主義者の、寝ぼけた戯言です。
今、目の前にあるPCの中も夢の世界だ。
目の前にある、このご飯の味も出来すぎた夢かもしれない。
現実と夢の境界線がどんどんあやふやなモノへと変わってゆく。
結論から言えば、最後はどちらも同じかもしれないが、
自分の中に流れているこの赤色に見えるものも、いずれ本当の夢になる。
「あれ? さっき、BARに入って、よくわからないカクテルを飲んだところまでは覚えているのだが」隣で知り合った女性が拗ねていた。
「あなた、話の途中で寝ちゃうんだもの」
「おい、これも夢なのか?」
「私は、現実よ! あなた、悪酔いしてるわよ。アタシ帰るから」
「ああ、この恋も夢だった。今日はきっと疲れているだけだ。もう帰ろう」
それでは、おやすみなさい。夢の中でまた。
いつも、貴重な時間をありがとうございます。
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