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【論理的で説得力のある文章が書きたい】14歳からの文章術 | 小池陽慈


こんにちは。

文章を書くのは得意ですか?苦手ですか?
どちらかと言うと“苦手”という声が多く聞こえてきそうです。


論理的で説得力のある文章を書くにはどうすればいいのか分からない。
何も思い浮かばない。

なんて方もいるのではないでしょうか。

一方で、多くの方々が、この“文章を書く”という営みに苦手意識を抱えているのも事実です。
14歳からの文章術  P.02より

著者もこのように書いており、文章に苦手意識を持つ人が多いということは、世の中の共通認識のようです。


今回は苦手を克服し、論理的で説得力のある文章が書けるようになる書籍の紹介です。

それがこちらの書籍です。ババーン!!


改善前と改善後の例が載っているので、具体的な修正内容について知ることができます。この点も本書の優れているポイントかと思います。


本書は構成編と表現編の大きな2章からなります。
今回はより基礎的で、万人向けの「構成編」の内容についてお届けします。


「14歳からの文章術」のポイント

「14歳からの文章術」のポイント

論理的な文章の構造を知る

ポイント1:論理的な文章の構造を知る

論理的で説得力のある文書って言っても、どんな感じで書けばいいの?
そう思いますよね。

安心してください。
ちゃんと構造(構成)が用意されています。

<話題 → 論拠 → 主張>という構造(=論理)を踏まえる
14歳からの文章術  本文より

 上記の構成を本書では<文章の構造>と呼んでいます。
それにならって、本記事でも文章の構造と呼ばせていただきます。


さて、この文章の構造を守ると何がいいのか。


論理的な文章に欠かせない首尾一貫性が生まれます。

文章の初めから最後まで筋の通った内容となるので、読み手にとって必然的に説得力のある文章になるわけです。


とは言うものの、慣れるまでは難しいと思います。

慣れるまでは、話題、論拠、主張に何を書きたいのかを箇条書きでとりあえず書き出す。

書き出した内容に首尾一貫性が見られ、ブレがないと感じたら、肉付けして1つの文章に仕上げていくイメージ。

ブログやnoteだと先に見出し(h2やh3)を考えるとまとめやすいと思います。


ゴールを決めてから書く

ポイント2:ゴールを決めてから書く

文章の構造はポイント1で紹介した通り。
では、<話題>から書き始めればいいのか。というとそうでもないみたいです。

文章は<主張>から決定せよ!
14歳からの文章術 P.33より

<主張>はあなたが言いたいことであり、あなたが書く文章のゴールです。

ここから書き始めることによって、話題と論拠がブレにくくなる。

旅をイメージすると分かりやすいかもしれません。
目的地(主張)が決まっていれば、スタート地点(話題)や通過点(論拠)が違っても最終的には同じところへ着きます。

目的地に着くように修正しながら進みますからね。

しかし、目的地が決まっていないとスタート地点や通過点において、無数の分岐ができてしまい、同じところへ着くことはできません。

ゴールを決めておくと、書いている途中で自分自身が迷うこともなくなるので、グッと書きやすくなります。


最初はめんどうに感じるかもしれませんが、
私の言いたことは「コレだ!」と決めてから書き始めてみてはいかがでしょうか?


エビデンスに厚みを持たせる

ポイント3:エビデンスに厚みを持たせる

「エビデンス」という言葉、広く浸透してきましたので、それに乗っかってみました。

それはさておき。。。

文章全体の説得力を上げるにはどうすれば良いのか。

その答えは<論拠>を厚くする。

そして、厚くする方法として著者は2つ提示しています。

・一つの<論拠>を、より掘り下げて記述する。
・二つないしは複数の<論拠>を併記する。
14歳からの文章術 P.45より

本書を読み通した感じ、著者のオススメは複数の論拠を併記する方法。

複数といっても、あまりにも多くの論拠を併記すると文章がうるさく、何について書いているのか分かりづらくなってしまうので、

2〜3つがベターでしょうか。

論拠は学術的、公共的な文献を引用するほか、自分の経験を書いてもOK。

文章によりオリジナリティを出したいと思えば、自分の経験を書くことをオススメします。

論拠は文章全体を支える屋台骨。

話題や主張がどんなに素晴らしくても、論拠がイマイチでは文章全体がイマイチとなってしまう。

説得力のある文章を書くためには、<論拠>にも拘りたいですね。


まとめ〜論理的な文章が書ければ世界は変わる〜

まとめ:論理的な文章が書ければ世界は変わる

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
いかがだったでしょうか?

論理的で説得力のある文章と聞くと難しそうと思うかもしれません。
しかし、内容を見てみると出来そうな気がしてきませんか?


簡単に振り返ってみると

  • 文章の構造に従って書く
     <話題 → 論拠 → 主張>

  • 自分が言いたいこと(主張)を先に決める

  • 論拠に厚みを持たせる
     論拠を2〜3つ用意する

練習は必要になりますが、身につければ一生使える武器になりますね。
サブタイトルにもなっていますが、一生ものの発信力を身につけましょう!


追伸・・・何かの基礎を学ぶ本のタイトルって、「14歳から始める」とか「14歳の〜」という感じで14歳が多い気がするのは私だけでしょうか?

何か知っている人がいたら、ぜひ教ええてください。

それでは、失礼します。


おまけ:本の情報

タイトル:一生ものの発信力をつける! 14歳からの文章術
著者:小池陽慈
ISBNコード:978-4-305-70929-5
発行日:2020年10月30日
発行所:笠間書院

目次

第一部:構成編
01:論理的な文章って?1
02:論理的な文章って?2
03:論理的な文章って?3
04:論理的な文章って?4
05:説得力のある書き方とは?1
06:説得力のある書き方とは?2

第二部:表現編
01:文の書き方
02:接続表現を使いこなそう
03:指示語を使いこなそう
04:レトリックについて
05:言葉をたくさん知るということ
06:読書のススメ

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