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エッセイ「石橋を後ろ向きに渡る」

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未来の自分に、名も知らぬあなたに向けた日記。
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#エッセイ

2021/2/24「回顧録」

 適当に生きている。  ここ最近は、自分の生き方の不真面目さを痛感することが多い。暗い方…

稲穂
3年前
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2020/07/12「値打ちづけの連続の中で」

 時折、どうしようもなく自分が嫌になって胸が苦しくなる。  「他人のものは俺のもの!」と…

稲穂
3年前
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2020/06/10「生きることは正義か」

  生きることは正義だろうか。  「死ぬこと以外、かすり傷」だなんて、笑いながら姉と話す…

稲穂
4年前
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2019/12/26「大学生の戯言」

 "誰もが泣きながら、同じだけの苦しみを抱えて生きている。" そんなのは嘘だ。 この世界に…

稲穂
4年前
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2020/03/06 「自戒」

 面白味のない記事になる、確実に。  だけれど、この気持ちを綴らなければ、言葉にして形づ…

稲穂
4年前
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2020/01/07「願い」

  「生きることが許されないのなら、せめて死ぬことくらいは許してくれよ。」 そう言ってい…

稲穂
4年前
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2019/10/31「今日も黄色い線の内側で。」

 駅から一山超えた先にある私の住居は、もうすでにこたつを出したいくらいに寒い季節になってきた。世間では、今日をハロウィンなどとよび、思考停止した頭と体でお菓子などを配り仮装をし、街を練り歩く若者であふれるらしい。私はといえば今日も変わらず大学へいき、憂鬱にゼミを受け、普通の生活に息を切らすのだろう。「だろう」というのは現在朝の2時前であるため、これらは予定に過ぎないからだ。  どうも、のどが詰まる。そして言葉も詰まる。世の中には「吃音症」という症状もあるが、おそらくそれとは

2019/8/11 「帰ってくる場所」

 虫の鳴く声と遠くで踏切の音がして、電車の走る音が聞こえてくる。外では心地よい風が吹いて…

稲穂
5年前
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2019/8/05 「この感情全て私だけのものだ。」

 とても泣きたい気分だ。というか、もう泣いているようなものだ。  こんなことを書いていた…

稲穂
5年前
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2019/8/02 「次は私の番だから。」

 20歳というのは、なんだか大切な年らしい。それは通過儀礼として成人するとかいうそれだけの…

稲穂
5年前
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2019/7/31「絶望には銃口を。そして世界に希望を。」

 友人と映画館で「天気の子」を観た。正直なところ、そんなに期待をしていなかったのだが、驚…

稲穂
5年前
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2019/7/10 「つまりは、ヒモになりたい。」

 今日も雨が降る。この間までの雨にはうんざりしていたはずなのに、今日の雨はどこかほっとす…

稲穂
5年前
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2019/7/25 「ねぇ、神様。」

 今日はとても心臓がうるさくて、ぞわぞわする。たまにそういう日があって、「今日はそういう…

稲穂
5年前
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2019/7/07 「七夕よりも私のこと」

 2か月ぶりに両親と会った。割と頻繁に会っているじゃないかと自分でも思うのだけれど、この2か月はとても長く感じた。現在7日の14時12分。13時ごろに両親と別れ、あまりの淋しさにわんわんと泣いて、ギターを弾いて、歌って、落ち着いた今、私はこの気持ちを書き残す。  私は世間一般の20歳に比べて、落ち着きがあり、大人びているといわれることが多い。しかし、本当の私は、とてつもなく子どものままで成長していない、小学生の自分と同じなのだ。両親が子離れできていないのではなく、実際は私が