さよなら三角、僕はまん丸。#2

ちょっとふっくらした?と、久々に会ったパートさんから言われてしまった。(実際には体重は変わってない。けど、丸顔になってきた自覚はある。)

そんなことより先月、母校の高校へ2週間の教育実習に行ってきた。台風の影響で2週間のうち1週間半が自宅学習となり生徒たちと会えた日はわずか4日というアクシデントにも見舞われた。

最後の日は奇跡的に70分授業になったので50分授業して残りの20分で、2年生のあるクラスで、大学生活や経済学や経営学、進路選択の話や質問に答えるコーナーを先生から依頼された。内容は割愛するが、生徒たちは興味津々に真剣に僕の話を聞いてくれた。来年からの受験へのモチベーションを上げられていたらとても嬉しい。

この授業は実習期間で思い出に残る出来事だった。(ちなみに、最後の日のHRで伝えた話も思い出に残っている。学級新聞で取り上げておくと担任からも絶賛を頂いた。時間があればこの話もあとで書きたい。)この70分授業が終わって廊下を歩いていると、ある生徒から声を掛けられていくつか質問に答えた。もっとも印象的だったのが、

「先生の夢はなんですか?」

という質問だ。実は僕にも夢はある。家庭を築いて家族を幸せにするだとか、サッカーの指導者として教え子をプロにするだとか。こんなプライベートな夢を話しても仕方ないかなと思って、いまは夢はないかなと答えてしまった。その子が求めてたのは、起業したいとかそういう夢だったのだと思う。僕は来年からサラリーマンとして会社勤めになる。それなりに就活も頑張ったし、ワークライフバランスも考えて自分に合ってると思ってその企業に就職することを選んだ。だから、起業したいとかそんなギラギラした夢はない。(営業成績は負けたくないとかはあるけど。)

ふっくらしたと言われる丸顔と同様に、僕の野心にも尖りがなくなって丸くなってしまっていたのかもしれない。もしかしたら社会人になって働き出せば新しい夢が見つかるのかもしれない。いや、質問してくれたあの子に恥ずかしくない夢を必ず見つけたい。

#エッセイ #教育実習 #夢  

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