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趣味は「映画と読書と音楽」と言っても良いですか? vol.350 読書 酒井 順子 「この年齢だった! 」

こんにちは、カメラマンの稲垣です。

今日は読書 酒井 順子 さんの「この年齢だった! 」についてです。


ここ最近酒井さんの本をよく読んでいる。

仕事が忙しく、じっくり物語の世界へ入り込めない感覚がずっと続いていて

そういう時こそ、隙間時間に気楽に読める酒井さんのエッセイが一番です。

そんな酒井順子さんのエッセイで今回は、古今東西の歴史上の女性偉人を27名、

その人の転機になった人生の節目の年齢にフォーカスを合わせて、酒井さん流の切り口で書いています。

登場する人物はレディーガガから清少納言、安室奈美恵、サッチャーまで幅広い。

一人10ページぐらいの分量でグッとコンパクトに、けど内容は薄くなくさすが酒井さんの切れ味は抜群で、要点をギュッとまとめて楽しく書いていらっしゃいます。

2部構成になっていて
1部は「この年齢だから」
レディー・ガガ
オードリー・ヘップバーン
与謝野晶子
松田聖子
金子みすゞ
清少納言
ダイアナ元イギリス皇太子妃
マリー・キュリー
アガサ・クリスティー
皇太子妃雅子さま
持統天皇
市川房枝

2部「この年齢なのに」
マザー・テレサ
安室奈美恵
ジェイン・オースティン
樋口一葉
宇野千代
マドンナ
長谷川町子
紫式部
森英恵
ビアトリクス・ポター
岡本かの子
オノ・ヨーコ
向田邦子
マーガレット・サッチャー

全員名前は知っている女性偉人ばかり。
ものすごく幅広い。
ただ知っているだけでさほど詳しくないので
コンパクトに酒井さん風の切り口で語られるととても新鮮かつ勉強になりました。
でも歴史の教科書やwikiのようなことは書いてありません。
とことんわかりやすく人生の転機の部分を拾い上げます。

一番印象に残った人は岡本かの子さん。

芸術の天才岡本太郎のお母さん。

ある意味太郎さんより、凄い!

岡本かの子は仰天の恋愛をしていて、結婚していても若い愛人の青年も一緒に家につれ込んで同居するなど、あの天才岡本太郎の母親はかなりエキセントリックな人だったんだなとびっくりしました。

下世話なことも多々書いてありますが(キュリー夫人が不倫していたりw)、逆に聖人君子ではない人間、女らしい側面も見れて、その人のこともより知りたくなりました。

山口百恵さんが21歳の若さで引退とは驚き。


今日はここまで。





女子校、それはとんでもないお嬢様学校の出身者というと、静かで礼儀正しい女性を想像することが多いことでしょう、が、彼女たちの中には時として、超お嬢様学校出身であるが故に常識を逸した弾け方をする人がいて、ガガもまたその一人なのではないでしょうか。なぜそうなるかといえば「怖いもの知らず」というところがあるかと思います。
/P.19 「この年齢だった! 」より

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