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伝説のコピーライターゲイリーハルバートのボーロンレター・1通目

The Born Letter-Chapter 1

1984年  6月12日
火曜日 AM 5:41

親愛なるボンドへ

 これが、君への一通目の手紙になる。私が、これまで46年間生きてきた中で学んできた大切なことをできるだけ多く、手紙にしたためて君に伝えていこうとおもう。

人生とは?

 まず、私が君に伝えたいことに、
「私自身がダイレクトメール販売をとおして、私が学んできたこと」、
「健康になり、その健康を維持し続ける方法」
「人とうまくやっていくための人間関係の秘訣」などがある。
つまり、「道をふみはずさずに、良い人生をおくる方法」とでも解釈してくれればいい。

セックスやドラッグ、ロックミュージックについても少しばかり、触れていこうとおもう。

日曜日以外は毎日、君に手紙を書くつもりだし、一通につき一時間ぐらいはかかるだろう。そうすれば、私がここを出る頃には、多くの分野について、語ることができるとおもう。

セックス
ロックミュージック

 また、すべて書き終えたら、この手紙を何度も読み返せるようにしたい。ずっと長い間このような本を書きたいとおもっていたんだ。
いつでも、使える教材(虎の巻)のようなものだ。
この本のタイトルは、いいのが見つかるまで、一時的に(とりあえず)つけておく。

『自分自身の救世主になる方法』

この手紙は、少し本筋からずれてしまうこともあるかもしれない。
文章の流れを重視して書いていこうとおもっているからだ、そうすることで、この手紙を書くペースが落ちることもないだろう。

この手紙に関しては、私の広告や他の文章のように正確さを期待しないでほしい。

 とにかく、はじめよう。君も知ってのとおり、今日は、私の誕生日だ。
変におもうかもしれないが、こんな状況でも、そんなに悪いものでもない。

一つには、君の母さんから誕生カードをもらったし、また、今日、はじめてランニングコースの丘の頂上にノンストップで駆け上がることができた。

こんなことができるなんて、自分でも信じられない。
 本当にいい気分だ。坂はかなり急斜面だし、だいたい、8/10マイル(1.3km)はあるとおもう。この丘陵コースを5周したんだ。

トータル4マイル(6.4km)ということになる。
それに、私が言ったように、4周の内の3周目には、全力で走れた。
(もちろん、ジョギングではないよ。)それに、少しも休んでいない。

 3週間前にここに入所したときは、この丘を一周するだけでも、結構大変だった。

でも、ここから晴れて出所するころには、きっと、この丘を10周、約8マイル(13km)をノンストップで走れるようになっていると思う。

ロードワーク

 とにかく、そこで、まず、最も大切なことについて書きたいとおもう。
それは、健康や体の状態を維持・改善する方法についてだ。

この話題については、後でもっとたくさん伝えておきたいことはあるが、今日は、まず、手始めに、今すぐにでも始められるちょっとしたことから、話したいと思う。

まず、はじめに話したいことは、『ロードワーク』についてだ。
ロードワークとはウォーキングやジョギング、ランニングなどのこと。
そして、個人的には、日曜日を除く毎日、最低1時間のロードワークが必要だと思う。

そして、ロードワーク最適な時間帯は、朝の起床直後だと経験的に感じている。

 実際、私の朝の最高のリズムは、早起きして、洗顔、歯磨きをすませ、トイレをすませた後、フルーツを一口ほおばる。(個人的には、バナナが一番だと思うのだが、)

そして、走り出すという感じだ。たった、これだけのことだ。
ただ、玄関を出て、動き始めるだけなんだ。ランニング、ジョギング、ウォーキングどちらでもかまわない。半時間ほどとにかく動き続ける、そして、時間になったら引き返すだけでいいんだ。

この方法が世界中で、一日のはじまりとしては、最も良い方法だと信じている。体を浄化してくれるし、精神も落ち着かせてくれる。それにその日一日を通して活力を与えてくれる。また、頭脳をクリアにしてくれるだけでなく、思考力を高めてくれる。これから得られることは、かなり大きいと思う。

とにかく私を信じて、すぐに走りはじめれば、( 例えば、この手紙を受け取ったその日から)すぐに、早朝のワークアウトのいい意味での中毒患者になってしまうだろう。

 ところで、この中毒症状は、単に精神的なものだけではない。本当の意味での神聖なるドラッグ中毒といってもいい。だからと言って、こわがる必要はないよ。
いわゆる、良い中毒症状なのだから。よい中毒症状というのは、君の生活の質を高めてくれるよいものから離れられなくっていくということだ。

一方で、否定的な中毒症状というのは、生活の質を下げてしまうもの(タバコなどのように)を習慣化してしまうことだ。

ロードワークの効用

 ロードワークの最中に起こることは、だいたい40分ほど走ったあとから、脳内に『サバイバルケミカル』と呼ばれる物質が出てくるんだ。

この化学物質の名称は、わたしの知る限りででは、『エンドルフィン』『ノルフィファレン』と呼ばれている。その物質がでるとドラッグで得られる高揚感に近いものがある。

でも、この高揚感は人口的なものではなく
ドラッグ(麻薬)による高揚感ではなく、体にも心にも良い影響をおよぼす高揚感である。

この話題ばかり話しつづけられそうな勢いにみえるかもしれない。
けれども、それほど大切で、君が今すぐにでもはじめられる良いことだからなんだ。

これまでの私の人生で学んだことの中で、朝をロードワークではじめることは、最も重要なことといってもいいと思う。

 だから、朝のロードワークをこの手紙を受け取ったら、すぐに始めてほしいし、そして、これからの生涯の習慣にしてほしいと心から願っている。
 
                 愛しいる そして グッドラック

                       父より

追伸)セオドラ コツルバラの『Joy of Running 』 を送ってくれるとたすかる。

 今日のところはここまでだ。君は、『ボーロン レターの』第一章を読み終えたことになる。第二章は、数日後に届くとおもう。

追伸)君の友人にもこの『ボーロン レター』を読ませてあげるといい。マーケティングに興味がなかったとしても、読む価値はある。

なぜって? この本は、人生そのものをどう生きるかについても言及しているからだ。この本にかかれている経験から恩恵をうけることができると思う。

日本語バージョン
はじめに
日本語バージョン1通目 11月27日 投稿 ← 日本語
日本語バージョン2通目 12月4日   投稿
日本語バージョン3通目 12月10日 投稿予定

ここまで読んでくださり
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