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ドローン写真を2年前から向き合い始めて、渋谷ルデコでのB's写真展「壁」を終えて

コロナ禍で、新しいことをしなければならない。
そして、時間はある。

そんな人がたくさんいたと思う。もちろん私もその一人だった。
そして、私はドローンの写真と向き合う事にした。
前々からやろうやろうと思ってはいたが後回しになっていた写真。

2015年からドローンでの映像を仕事にして、まさに壁を感じていた頃だった。その壁を抜けるために必要性を感じたことが写真だった。

展示写真その1

写真と向き合うきっかけ その1「令和2年7月豪雨」

私の写真や写真展については、私自身熊本在住で、令和2年7月豪雨での色々な関わりがある中で、「大切な人が被災した時に自分にできる事が見つかる本」というものの企画・制作をしたことが大きなきっかけだった。

当事はコロナの問題もあり、県外の方が支援に行くことができず、「行けないけど出来ることはないか?」「現地の様子をもっと知りたい」そんな声が多く、所属する熊本のクリエイターの集まりであるBRIDGE KUMAMOTOの活動の中で、熊本のフォトグラファーさんが、現地の写真をたくさん撮影してくださった。そしてその本に、写真をたくさん使わせて頂いた事が、写真と向き合うきっかけになった。

▼取材記事 HUFFPOST

その後、先の本のPRも兼ねて、写真展を自主企画で行った。私は、写真家ではないけど、熊本の写真家さんが撮影した、現地の写真をいろんな人に見てもらいたい。という責任感を感じていた。

新宿の都庁近くの一軒家を借りて、
玄関には、被災して繋がれたネコの写真
キッチンには、キッチンの被災した写真。
トイレには、トイレの被災した写真。
庭には、崩れた庭の写真。

そんなビフォーアフターを感じてもらえる写真展。
写真を選ぶこと、1枚1枚の伝えたいことは何か。そんなことを人生で始めた考えた。

▼写真展のまとめ

全体の企画やPRがメインで、熊本のフォトグラファーさんの写真の力の強い事強い事。コンテンツとしてのクオリティは、全て写真のお陰と感じた。

少しだけ小さくおまけ程度に、私が撮影したドローンの写真も展示したけど、力不足、実力不足を感じまくって、「ああ、もっと写真」やっておけば良かった。自分にもっと伝える力を身につけなければ。そんなことを感じた。

写真と向き合うきっかけ その2「不思議」

そして、星野源のミュージックビデオ「不思議」が出てきた。
ドローンの映像で、動きまくる絵を探す日々だった自分に、「動くな」と言われた気がした。

飛んで、動いていれば何となく観れてしまう。ドローンの絵はそんな事が多い。
ただドローンユーザーも増えてきている中、写真家さんのように、その人じゃないと撮れない何かが、ほぼ無い状態である事に、憧れを抱き出していた。

映像や写真のプロは、作家性や、その人じゃないと撮れない何かがある。

そんな事を探し始める事にした。「自分にしか撮れない何か」を

写真と向き合うきっかけ その3「オンラインサロン」

そんな中、フォトグラファー/文学研究者の別所隆弘さん(https://twitter.com/TakahiroBessho)が主催するオンラインサロン「B’s」の募集があった。

正直に言うと別所さんのことは、そんなに詳しく知っていたわけではないが、Twitterで拝見する空気感とその周りにいる方の雰囲気が良さそうだから入ってみた。
ガチガチに「写真やったるで!」という感じではない自分でも受け入れてくれるかな?という雰囲気を感じて入ってみた。

結局のところサロンメンバーのFBグループでは、読む専がメインだったのたが、サロンメンバーの皆さんの写真とその写真に対する想いや思想みたいなものを、ゆるくたくさん触れることができたのは、すごく良かったと思う。

余談だが、サロンメンバーの皆さんの文章がうまくてビビる。写真展に関するNoteを皆さん書いてらっしゃってそれぞれ、見応え読み応えがエゲツない。

展示写真その2

やっと本題の写真展の話

サロンないで、写真展の参加者募集があり即座に手を挙げた。
テーマが壁は、ドローン写真なので、「高さの壁」にすることや、展示方法については、割とあっさり決まった。

ただ、写真および写真展に関して我流でやってきたことに対する不安は大きくあった。
それを解決すべく、開催に至るまで、写真展とは何か、印刷について、近い壁のメンバーでのMTGなど、運営の皆さんが。疑問を解決するオンラインMTGを何度もしていただき、開催時には、ほぼ疑問はない状態で挑むことができた。(リアル有料級な内容ばかり)

展示写真その3

実際の展示

高さの壁 Treasure hunt
1858年、人類は初めて空からの撮影に成功した。
そして今、ドローンによって未知の風景を発見することができる時代が始まった。
高さの壁を飛び越え、まだ誰も見たことのない、宝探しの冒険に出よう。

展示パネルから抜粋

展示は、撮影高度と展示の高さに相関関係を持たせた。
床から、0-42cmに0-42mの空撮写真
42-84cmに42-84m
84-126cmに84-126m
84-168cmに126-168m
(といいつつ最後だけ、法律の問題で149mの高度での写真)

展示レイアウト

冒頭に書いた、自分で感じていた壁を越えることができたかというと、まだ最中であることは間違いないし、終わることはないと感じている。

展示写真その4

余談 皆さん機材えぐない?

熊本在住の私としては、在廊されている方や、見に来てくださった方など、カメラ愛に満ち溢れた方がたくさんでしたが、こんなにLeicaを見たことはありません。首に車をぶら下げてる人の多さ、イカれてる(褒め言葉)
20−30万程度がコア価格のドローンとは、なんとお得なんだろうか。

ということで、Leica勢に触発されて、ドローン界のLeicaのこいつをポチりました。(フルサイズが飛ぶ時代がきました)

最後になりますが、主催してくださった別所さんおよび、運営企画の皆様。出展者の皆様。来てくださった方々。
誠にありがとうございました。

私は、今週末から、空が舞台のハイラルの世界の絶景を探しに行ってきます。え?

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