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ママは働かないといけないのか問題

株式会社mogのHPはこちら
前回、弊社の社名mog(モグ)の由来をご紹介させていただきました。
この、「ママ、お仕事がんばって!」というメッセージに対して
「素敵ですね~」「めちゃくちゃワクワクします」とポジティブに受け止めてくれる人もいれば、

「女性は家庭も仕事もがんばらなくちゃいけないなんて大変だねぇ」
「働くけど、他人からがんばれとか言われるとなんか腹立つ」
なんて言われてしまうこともあります。

そして一番多いのが、
「ママも働かなきゃいけないんですか?専業主婦じゃだめなんですか」問題。

もちろんダメじゃないです!!
働いていないママを否定したくて付けた名前ではないのです。
そもそも、働く働かないは個人の自由ですし、その背景には経済的な理由もあれば、働くことが自分のアイデンティティの一部という人もいます。
その個々人の選択をこんなイチ企業がどーのこーのいう立場にはありません。胸を張って自分の選択した道を進みましょう。

ではなぜこの社名を付けたかというと、働く女性を取り囲む問題は、個人の問題ではなく社会的な問題だと思うからなのです。

ここに「専業主婦世帯と共働き世帯の推移」を示したグラフがあります。
メディアでも良く取り上げられるので見たことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
専業主婦世帯と共働き世帯の推移

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共働き世帯が増えているということは見ての通りですが、ポイントはその比率が逆転した平成10年あたりという時代です。
このころ、昭和60年に制定された男女雇用機会均等法が平成9年に大きく改定され、採用や昇進に対して女性差別を撤廃することは、企業にとって「努力義務」ではなく「禁止」事項になりました。
行政指導に従わなかった場合は企業名を公表するなど、女性差別に対する企業への罰則を強化した年でもあります。

参考2 男女雇用機会均等法の変遷 (mhlw.go.jp)

この法改正を皮切りに採用の入り口が大きく開き、女性の就業率が上がって共働き世帯が増えたわけですが、年齢で言うといま40代半ばぐらいの方が大学卒業後、新卒で会社に入社した時期にあたります。
つまりそれより上の世代、いま40代後半以降の方が社会に出た時代には、女性が働きたくても門戸が開かれていないOR働き続けるための制度が無いために、女性のキャリアには「家庭か仕事か」二者択一を選ばざるを得ない状況だったのです。

「働くママとそれを取り巻く家庭・会社の悩み」それは古いように見えて、実は新しい問題なのです。

「家庭よりも仕事をとってバリバリ働く女性管理職VSそんなバリキャリになりたくない20代女子」の構図も、
「ワーママが職場に増えすぎて非婚社員に仕事の負担が偏っている」問題も、
「両立はできているけれど昇進昇格からほど遠いマミートラック沼に陥っているワーママ」の増加も、
いまやどこの会社・家庭でも見られる悩みです。
でも、20年前はどこにもなかった問題なのです。

この社会問題を、働くママの個人的な悩みで終わらせず事業として解決したい。
そう私は考えています。

去年、会社の創業パーティの代表挨拶で「この会社を5年で解散します!」と宣言してしまいました。
社員や株主さんは苦笑いしていましたが、その宣言の背景としては、これらワーママを取り巻く問題をさっさと解決して、
「ママがお仕事するなんてあたりまえじゃない、
みんな楽しく仕事と家庭が両立できているしmogの存在価値なんてないよ」という社会を創りたいと思っているからです。
mogが社会から必要とされなくなり、会社が解散するその時は
「働くママとその家族、職場のみんなが笑顔でいられる」日本になった時です。

mogが解散出来たら、その次は「OOG」おっさん、お仕事がんばって!の会社でも創ろうかな。
うそです、おっさんごめんなさい。

長くなりました、今日はここまで!

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