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まだ作る前、存在する前のもの。言葉が唯一、形をつけられる。

「形にないものを形にします」ってすごいバリューだと思うのだけど、形がないから見せられないんですよね。Webサイトもそのひとつ。Webという形にして納品するけれど、Webは手段に過ぎません。Webというツールを通じて「顧客事業の成果」という形のない目標に貢献するのが目的です。

でも、多くのことは形のない段階から始まります。ほとんどのプロジェクトはそうです。それはまだ生まれていない。

まだ作る前、存在する前。それに唯一、形を作けられるのが言葉です。だから、言葉にするって大切なんです。言葉にするのはもちろん勇気が必要です。でも、勇気や覚悟がいらない言葉なんてあまり価値がありません。ましてや企業では。ほとんどのプロジェクトや施策やWebサイトはそうして誕生するんだから。


例01

分かりやすい例だとデザインスタジオ・エルさんがかつて掲げていた「らしさを作る」というフレーズ。エルさんらしくて大好きなのですが、これは「らしさ」という形のないものを「作る」と言っているんですよね。クライアントワークが業務となる制作会社として素晴らしいコンセプトだと思います。

エルさんファンなので、エルさんらしさって何だろうな…と勝手に考えるのが好きです。笑
妄想するに、エルさんが制作するWebサイトって顧客事業に貢献するのはもちろん、それと同じくらいの満足や愛着をクライアントが抱くと思うんですよね。それはビジネスすらも超えて。稀有なバリューだと思います。勝手に考えてみた言葉がこちらです。エルさん、怒らないでくださいね。


例02

ぼくが所属するJBNで掲げるのは「伝わるをふやす」です。これも構造は同じで、「伝わる」という形のないものを「ふやす」と掲げてます。伝えるじゃなくて、伝わる。それをふやす。難しいし、勇気がいります。でも、だからこそバリューがある。無形だからこそ言葉にするのは大切ですよね。というお話。

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