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死にたくないと泣いた5歳の時のことを15歳になった息子に改めて聞いた話。

今日のTV『ちびまる子ちゃん』は赤ちゃん時代に父親があやした話。

それを観ながら中三息子に「五歳くらいの時、急に死ぬのが怖いーって泣いたのをオンブして夜中に散歩してあやしたのを覚えておるまい」と言ったら、「覚えてるよ。それで、死んだら無になるんだよって言われてすげえ怖かったんだから」との返答。

まさか覚えているとは。五歳児恐るべし…

10年後の15歳の息子に改めて聞いてみた。

ぼく「泣いたのは覚えてるの?」

息子「覚えてるよ」

ぼく「何で泣いたのかは覚えてるの?」

息子「たぶん、地獄の本を読んだから」

ぼく「あ、そうなんだ」

息子「そう」

ぼく「じゃあ、無の方がいいじゃん」

息子「やだよ!」

ぼく「え、なんで。地獄の方が嫌じゃん。鬼とかに痛いことされるし」

息子「全然いいよ!無より全然ましだよ!」

ぼく「そうなの!お父さん、痛い方が全然やだ」

息子「無の方が全然怖いよ!」

ぼく「だって生まれる前のこと覚えてないじゃん。それに戻るだけじゃん」

息子「それが怖いんじゃん!生まれる前の…この…何にも覚えてない感じに…(両手を拡げて言い表そうとするも言葉にならず)すごいモゾモゾする…!」

ぼく「そうなんだー。無の何が嫌か、お父さん、全然わかんない」

息子「ええー。おれ、地獄が怖くて泣いてたのに、無になるって言われて、そっちの方がもっと怖くて、生まれて初めて死にたくないって本当に思ったんだよ」

ぼく「全然知らなかったなあ。でも、また同じ状況があったら、お父さん、無になるって言うしかないんだけど。笑」

息子「えー!(嫌そう)」

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再録は以上です。

いつか彼が自分の子どもを得て、同じような状況になったらどんな風に答えるのかしら。
二十年後の楽しみにしたいと思います。

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