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言語化は大喜利じゃない。

なんか言語化っていうと「うまいこと言う」みたいに捉われがちですが(言語化が苦手で…という人ほどその印象)、少なくとも仕事においての言語化は「観察・分解・整理」ですからね。大喜利じゃない。

  • 観察する(材料やカードを揃える)

  • 分解する(要素別、時間軸)

  • 整理する(優先順位、問題点)

これら一連の作業が言語化です。スマートに達者に喋るのが言語化ではありません。それは別の何かです。「喋るの苦手だから…」というのもほぼ関係ありません。

言語化のポイントは観察と分解です。自分の意見やアイデアを伝えることではありません。一言でバシッときめる大喜利っぽい何かでもありません。目の前のカオスな状況を観察して、分解して、整理することです。散らかった部屋の掃除に近い。基本的に作業であり、実践を重ねれば習得できるスキルです。

実は根性が必要

ただ、分解して整理するということは「目的に合わせて枠を決める/不要なものを一旦決める」とも同義です。これはちょっと根性が必要です。たいていの人はその役割を担いたがりません。もっと無責任な場所にいたがる。言語化が苦手で…という人はこのマインドに目がいっていないようにも思えます。

言語化とは「枠の中に収める」ということであり、枠に入らないものは一旦不要とする行為です。ここで重要なのは正答か否かではなく、その場にいる人たちで合意できる枠になっているかどうかです。カオスな状況から一歩でも前に進むために。正答なんて立場や状況でいくらでも変容するんだから。

右も左も分からないカオスな状況で、それでも周囲を観察して分解して整理して、もしかしたらこっちなんじゃないのと旗を立てるのに似ています。言語化なんてどのみち仮説に過ぎません。大切なのは旗を立てて進むことです。五里霧中な状態で最初に旗を立てる者になる。それって根性いりますよね?

「言語化が苦手で…」という人はこの根性についてあまり意識したことがないように思います。言語化は観察と分解と整理が基本で、最後は根性です。勇気と言ってもいい。いくら整理されていても言うには勇気が必要です。それはロジックと別。旗を立てる勇気。大喜利的な華やかさに憧れていると見誤ると思います。

言語化とは

  • 大喜利じゃない

  • 観察・分解・整理

  • 掃除に近い

  • 実践で身に付くスキル

  • 目的に合わせて枠を決める

  • 不要なものを一旦決めること

  • 根性がいる

  • 勇気がいる

  • お喋りの達者さは関係ない

ぼくはそう思っています。大喜利じゃない。旗を立てろ。


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