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年初の一冊『カップヌードルをぶっつぶせ! 創業者を激怒させた二代目社長のマーケティング流儀』安藤宏基

今年の最初の一冊は横浜のカップヌードルミュージアムで購入した『カップヌードルをぶっつぶせ! 創業者を激怒させた二代目社長のマーケティング流儀』と『日本企業 CEOの覚悟』。

著者は日清創立者・安藤百福の次男であり、現社長である安藤宏基氏。

あまり期待せず読んだのだけど、『カップヌードルをぶっつぶせ!』がめちゃめちゃ面白かった。
創立者本を読むのは元々好きだが、二代目社長の本はまた別の物語としてとても面白い。

安藤宏基氏はそもそもマーケティング畑の人なので、異業種のぼくでも読むと学ぶことが多い。

日清食品グループはブランド作りでは一番上手な会社になりたい。つまり日本一の「ブランディング・カンパニー」になりたいと思っている。

そんな会社だったのかと驚いた。

カップヌードルミュージアムは正月からお客で一杯。
三人の子どもたちも満足していたように、全方位的に本気度が満載な施設であることを不思議に思ったのだけど、【日本一の「ブランディング・カンパニー」になりたい】の一節を読んで納得。

日清は経営者を筆頭にユーザーとのエンゲージメントやUGCを重視しているらしい。

カップヌードルミュージアムを体験した来場者はTwitterやInstagramにさまざまに投稿するだろうし、ショップで購入したグッズの大きな袋や、オリジナルカップヌードルが入ったシースルーバッグを持って街を歩く姿もUGCなのだ。(この投稿もUGCだ)

コンセプチュアルなロゴやデザインが印象的で、高一の娘とUNIQLOっぽいねと話していたのだけど、帰りにパンフレットを見たら佐藤可士和さんだった。なるほど。

日清はブランディング・カンパニーであり、マーケティングの教科書的存在なのかもしれないと見る目がガラッと変わってとても面白かった。

これから日清のことをいろいろ勉強してみたいなと思った年初の一冊でした。

日清食品グループ 中期経営計画

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