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営業職や接客業の経験がある人はコンテンツ制作に向いている理由。

Webコンテンツに論理性が必要なのは前提として、その上でWebコンテンツは接客/もてなしの場であると思っています。同僚ライターがロジカルなテキストを書けるようになったので、次は接客性を付与していく段階的。接客のバイト経験ありとのことで伸び代しかないと思っています。これから楽しみです。

テキストを読んで修正したりアドバイスするときは「これは誰に向けて書いたの?それはどんな人?何に困っている人をイメージしたの?」がメインになります。ほとんどの人が「ユーザーファースト/コンテンツは課題解決のためにある」と頭では分かっていても文章に落とし込めていません。なぜなら自分が書けることを書いた段階にとどまっているからです。それはゴールではなくスタートです。料理でいったら食材を用意して切り終えた段階です。調理しなくてはいけません。

初学者に向けたコンテンツなら初学者向けに、具体的な手法を知りたい担当者には具体的に。「◯◯な人に向けて書こう」と最初にイメージしたユーザーを改めて思い浮かべながらテキストを見返すと不要な説明や足りない部分が見えてくるはずです。同じ食材を使っても幼児の離乳食と食べ盛りの中学生では調理が全然違いますよね。それと一緒です。 この料理をどんな人に食べてほしいのか。初めてお店にきてくれた人にどんな言葉で話しかけたらリラックスしてくれるのか。どんな順番で料理を出していったらメインまで楽しんでくれるのか。レストランやアパレルの接客とWebコンテンツは何も変わらないと思っています。お客さんの求めることを理解して、手助けできることをサポートして、会話を交わして、リラックスしてもらって、サービスを提供する。当たり前ですよね。Webはネット上の店舗であり棚でありオフィスなんだから。

だから、営業職や接客業の経験がある人はコンテンツ制作に向いているとぼくは心から思っています。「書くのが苦手で…」という人も多いですが、そんなの数を重ねればできるようになるから大した問題ではありません。それよりも、「お客の役に立とう」「居心地よくいてほしい」「喜んでほしい」というマインドを持っているかどうかの方がコンテンツ制作では重要だと思っています。Web界隈ではほとんど言及されませんが本当に。

逆にいえばこのマインドを持っていないと文章を書けたとしてもWeb活用ではあまり役に立ちません。だって、企業のWebサイトは自分の文章を発表する場じゃないんだから。リサイタルをやりたいなら空き地でやること。しつこいですが、Webはネット上の店舗であり棚でありオフィスです。その本質はユーザーの課題解決であり、Webという場を通した接客やもてなしのマインドが真ん中になければいけません。営業職や接客業の経験がある人は勇気を出してぜひ試してください。活躍の場がめちゃくちゃ広がりますから。

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