10年後に自分が何をしているかなんてこれっぽっちも想像もできない。
就職氷河期のど真ん中世代です。ただ、就職活動に致命的に向いていない性格だったので、一般的な就職活動は全然できませんでした。リクルートから送られてくる分厚い本も開く気にならない。エントリーカードもよく分からない。結局、大学の就職課に貼られていた募集に履歴書を送って渋谷の小さな広告代理店に入りました。おれの人生この先いいことは一つもないんだろうなあ…と思っていました。ネガティブとか自虐とかではなく、20代の青年だったぼくは通常モードとしてそんなものでした。ネットもほぼなかったし、