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書くこと・コンテンツ

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書くことについてのnoteをまとめています。特に、地方中小企業様で「コンテンツが大切だとは思うけれど書くのが苦手で…」という方に向けて書いています。
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#webディレクター

書けない地方中小企業のための「10の社内ルール」

ブログやWebコンテンツを書くのが得意な企業ばかりではありません。むしろBtoBの地方中小企業は多かったりします。今までその必要がなかったから無理もなく。 ただ、時代や社会が大きく変わり、事業にWebを活用するならばそのスキルが必要になってしまった。それが地方中小企業の現状だと思います。 「書けない」問題を抱える地方中小企業「書くスキルの必要性はわかる。でもできない」 BtoBを含む地方中小企業はこの問題を解決する必要があります。 まず単純に選択肢はふたつあります。

ひとは興味がないものを理解しようとしない。

「話せばわかる」「ロジックが重要」とよく言われますがぼくはちょっと違うと思っています。その前に興味を持ってもらうことが大切なんですよね。ひとは興味がないことを理解しようとしない。たいていは「興味 → 理解」の順番なので。誰かに何かを理解してもらおうと思ったらまず興味を持ってもらうこと。 家族や上司部下などは「関係性」があるので労力が少し省かれます。耳は傾けてくれる。とはいえイントロ部分の省略なので、家族や部下といえども「興味をもってもらうように働きかけること」は大切になりま

コンテンツの活用法の知見は事業会社と制作会社でたぶんそのうち逆転する。

2年前にWebサイトを制作した製造業の社長様からこんなご相談をいただきました。 「社員が頑張って記事を書いてくれているのは嬉しいのだけど、やっぱりユーザー目線での記事を書くのはまだ難しそうなんですよね。お客様側の課題とか潜在的なニーズを想像して書くのがWebコンテンツは大切だと思っているのですがどうも上手くできないみたいで。JBNさんがやっていたテーマの見つけ方とかユーザーのニーズを掘り起こし方とかが必要なんだな…と実感しました。ついては社員のコンテンツ制作の支援を改めてし

大人だって褒められたら嬉しいし成長する。Webコンテンツ支援で感じたこと。

製造系BtoBのWebコンテンツ支援をしていると、下記の2点を顧客に実感してもらうことがとても効果的だと感じます。 原稿をちゃんと見てくれている(校正/添削) やったことを褒められる(評価/賞賛) 日常的に文章を書いていない方ほど特に効果的で。20代の女性でも40代のおじさんでもそれは変わりません。 慣れていないので皆さん最初は恐る恐るWebコンテンツを書いていますが、〈書く →フィードバックされる →視座を獲得する →文章が良くなる →次を書く →前より進化している

これからの地方中小企業のWeb活用は「編集能力 × 広報活動」が重要になる。

採用にせよ販促にせよWeb活用において「これからの地方中小企業は広報活動が重要になる」と根拠もなく信じているのですが、これだと言葉足らずだな…と思いました。正しくは「これからの地方中小企業は編集能力 × 広報活動が重要になる」であり、つまりはそのための人材が必要になるということだと思います。大変。 只でさえ人を確保するのが大変なのに、編集者も広報の経験者も転職するとしたらスキルを活かせる企業に入りたいですよね。開拓地のような荒野なんて好んで行くはずもなく。で、ほとんどの地方

「営業」とは?

「営業」という言葉が難しい。JBNには営業部がないのですが、営業的な活動は日常的にやっていると思います。じゃあ営業って何なんだ…と思うと途端に迷子になる。 まず仮説として「営業とは仕事を取ってくることだ」とします。仮説ですよ。で、この10年で何が起きたかというと、「仕事の取り方が変わった」とぼくは思っています。本質は変わらずとも方法論は変わらざるを得ない。 かつてのように買って買って買ってと連呼しても売れる訳じゃないし、御用聞きのように既存客を毎日まわってもそんなに効果的

「ブログ記事の文字数はどれくらいが最適でしょうか」というよくあるご相談。

「ブログ記事の文字数はどれくらいが最適でしょうか。目安があったら知りたいです」と顧客企業からご相談いただくことがあります。特に製造系BtoB様から多い印象です。 記事のテーマや目的によってボリュームは変わるので気にしなくてよいのですが、「目安があった方が書きやすい」という気持ちもわかります。日常的に文章を書かない業務であれば尚さらですよね。 ブログ記事を書くための目安がほしい場合、文字数よりも「見出し」で考えた方がいいいと思っています。見出しは構成なので。つまり起承転結で

BtoB中小企業がブログ記事を書けるようになるコツ/社内カルチャーとして定着させるコツ。

Webを活用したいけれど、とにかく書くのが苦手で…という製造系BtoBの中小企業様が多い印象です。これまで手掛けてこなかったので当然ですよね。ポイントは文才やスキルではなく「習慣化を経た社内カルチャーの醸成」です。そのためのコツを簡単にまとめました。お試しください。 書くコツ 製品/技術ページを再確認し、説明不足を見つけたら追加して書く 電話やメールで顧客からきた相談への回答を書き換えて記事にする 社内を取材して書く 顧客を取材して書く 業界ニュースを書く 社内

「初回訪問のWebユーザーはコンテンツを読んでくれない」という仮説。

「初回訪問のWebユーザーはコンテンツを読んでくれない」という仮説を信じています。 ここから逆算するに、Webページでまずやるべきことは論理的な説得じゃないんですよね。今にもページを離脱しようとしているユーザーに「ん?」と思ってもらうことです。特に製造系BtoBのWebでは。 ページの上から下まで数秒で移動するユーザーの目に「これは読んだ方がいいかも」と思ってもらうその一瞬が「ん?」です。ユーザーが近寄ってくれる瞬間。それに寄与するのはロジカルな長文ではありません。その内

Webページの設計は「何を見せたいか」ではなく、「何を見たがっているか」で考える。

人は興味のあるものしか見ない 興味の有無を数秒で判断する だからWebページを設計するときは「何を見せたいか」ではなく、「何を見たがっているか」で考えるべきで。それを見出しに落とし込んでいく。Webディレクターはユーザーの興味にそった文脈を見出しで作れないとダメだと思っています。 それはユーザーの気持ちを推理するのと近くて。ペルソナはそのために作るんですよね。彼らのインサイトにそって推理を働かせ、そのページでの経路とゴールを組み立てていく。サイトを公開したら自分の仮説が

ラストワンマイルはWebサイトでも重要。

物流でよく使われる「ラストワンマイル」はWebサイトでも重要です。 メールやSEO、SNSなどでユーザーに届ける作業もラストワンマイルですが(これはこれで超重要)、情報設計ではマイクロコピーがそれに該当すると思っています。マイクロコピーはセールス的なTipsと思われがちですが違うんですよね。マッチング精度を高めるためのラストワンマイルです。 例えばBtoBコンテンツでよく使われる表現。 会社の強みが「スポット生産」ならそう書くべきです。「試作の迅速対応」ならそちらに。◯

AI普及によるWeb活用の変化(妄想)

AIによるテキスト生成 ユーザーからの質問にAIが答える 近い将来、上記2点が一般化すると思っていて。企業のWeb活用にどんな影響が及ぶのだろうな…とぼんやり考え始めています。 - - - - - - - - - - - AI普及によるWeb活用の変化(妄想)「検索」の前に「AIに訊ねる」が起こる 「◯◯とは」のコンテンツでは集客できなくなる 「その技術はこの会社が対応できます」とAIの返答で紹介&リンクされることが重要になる 受け皿としてのWebサイトはしばら

集客コンテンツの作成がうまくいかない時の注意事項 for Webディレクター

1年前に書いた社内向け資料を久しぶりに再読しました。今読んでもそんなにおかしな所はなくホッとしました。 BtoBのWebサイト制作において、「コンテンツによる集客」が施策になるのは耳タコですが、大体苦戦します。「うまくいかない時の注意事項」としてWebディレクター用に作った資料です。よかったらご覧ください。 集客コンテンツの作成がうまくいかない時の注意事項 for Webディレクタートピッククラスターとピラーページの概念はWebサイトにおいて集客の基本になるし、取り組みや

「情報発信が大切なのは分かるが費用対効果を知りたい」と言われる違和感

「継続的にコンテンツを作って、ユーザーに発見してもらう状況を作りましょう」と提言すると、やらない企業ほど「情報発信が大切なのは分かりますが費用対効果を知りたい」と言われます。その度に違和感があります。企業認知や顧客内想起がなくてWebへの集客や問い合わせがないのが問題で、そのための対策なのに。 売上がなかったら営業活動にハッパをかけるじゃないですか。「売上が足りない。営業の活性化が必要だが、その前に費用対効果を知りたい」って言いますか。「とにかく客に会ってこーい!」でしょ?