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書くこと・コンテンツ

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書くことについてのnoteをまとめています。特に、地方中小企業様で「コンテンツが大切だとは思うけれど書くのが苦手で…」という方に向けて書いています。
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#書くこと

書けない地方中小企業のための「10の社内ルール」

ブログやWebコンテンツを書くのが得意な企業ばかりではありません。むしろBtoBの地方中小企業は多かったりします。今までその必要がなかったから無理もなく。 ただ、時代や社会が大きく変わり、事業にWebを活用するならばそのスキルが必要になってしまった。それが地方中小企業の現状だと思います。 「書けない」問題を抱える地方中小企業「書くスキルの必要性はわかる。でもできない」 BtoBを含む地方中小企業はこの問題を解決する必要があります。 まず単純に選択肢はふたつあります。

営業職や接客業の経験がある人はコンテンツ制作に向いている理由。

Webコンテンツに論理性が必要なのは前提として、その上でWebコンテンツは接客/もてなしの場であると思っています。同僚ライターがロジカルなテキストを書けるようになったので、次は接客性を付与していく段階的。接客のバイト経験ありとのことで伸び代しかないと思っています。これから楽しみです。 テキストを読んで修正したりアドバイスするときは「これは誰に向けて書いたの?それはどんな人?何に困っている人をイメージしたの?」がメインになります。ほとんどの人が「ユーザーファースト/コンテンツ

Webコンテンツにおいて「ネタがない」と言うのを禁止にしている理由。

Webコンテンツが書けないという方はたいてい「ネタがない」と言います。しかも、書かない人ほど言う。違うんですよね。ネタは毎日の仕事の中にすでにあります。顧客からの問い合わせメールや電話や同僚との会話の中に。ないのはそれを見つける目です。ぼくはネタという言葉が嫌いなので「切り口」と呼んでいます。同じ製品でも角度を変えれば切り口はいくつもあるはずです。 顧客の立場 既存客に説明する場合 新規客に説明する場合 検討中の見込み客に説明する場合 製品の機能 Aの機能にフュー

「コンテンツディレクター」という職務を一般的にしていきたい。

製造業様のWebサイトを絶賛制作中。事業部ごとのトピッククラスターとピラーコンテンツを設計しています。 未知の業界のことなので知らない専門用語だらけだし、4部門ごとに進めるので頭がパンパンに。最低でも1部門50記事はサイト公開までに書いてもらうつもりなので、4部門で合計200記事になります。それらを全部設計して、顧客と協議して、内容を詰めて、書いてもらって、書いてくれないからお尻を叩いて、褒めて、育てて、ブラッシュアップして、校正して、手直してして、Webページにしていく。

本気で褒める。評価する。

突然ですが、下記のテキストはぼくがどんな状況のときに書いたものだと思いますか? 7月のテキスト 8月のテキスト 9月のテキスト Web活用支援をしているA社様から「コンテンツと配信メールを書いたからフィードバックしてください」と依頼された際のお返事です。Web活用支援2年目のA社様は「コンテンツを書く」という最初のハードルを超えてくださったので、今のぼくは自発的に書いてくださったコンテンツや配信メールを見て改善点をお伝えする役割です。 読んでいただいたように褒めるこ

大人だって褒められたら嬉しいし成長する。Webコンテンツ支援で感じたこと。

製造系BtoBのWebコンテンツ支援をしていると、下記の2点を顧客に実感してもらうことがとても効果的だと感じます。 原稿をちゃんと見てくれている(校正/添削) やったことを褒められる(評価/賞賛) 日常的に文章を書いていない方ほど特に効果的で。20代の女性でも40代のおじさんでもそれは変わりません。 慣れていないので皆さん最初は恐る恐るWebコンテンツを書いていますが、〈書く →フィードバックされる →視座を獲得する →文章が良くなる →次を書く →前より進化している

「ブログ記事の文字数はどれくらいが最適でしょうか」というよくあるご相談。

「ブログ記事の文字数はどれくらいが最適でしょうか。目安があったら知りたいです」と顧客企業からご相談いただくことがあります。特に製造系BtoB様から多い印象です。 記事のテーマや目的によってボリュームは変わるので気にしなくてよいのですが、「目安があった方が書きやすい」という気持ちもわかります。日常的に文章を書かない業務であれば尚さらですよね。 ブログ記事を書くための目安がほしい場合、文字数よりも「見出し」で考えた方がいいいと思っています。見出しは構成なので。つまり起承転結で

BtoB中小企業がブログ記事を書けるようになるコツ/社内カルチャーとして定着させるコツ。

Webを活用したいけれど、とにかく書くのが苦手で…という製造系BtoBの中小企業様が多い印象です。これまで手掛けてこなかったので当然ですよね。ポイントは文才やスキルではなく「習慣化を経た社内カルチャーの醸成」です。そのためのコツを簡単にまとめました。お試しください。 書くコツ 製品/技術ページを再確認し、説明不足を見つけたら追加して書く 電話やメールで顧客からきた相談への回答を書き換えて記事にする 社内を取材して書く 顧客を取材して書く 業界ニュースを書く 社内

仕事におけるテキストコミュニケーションとその役割。

仕事において、ぼくはけっこうテキストでのコミュニケーションを信じている。必要があれば1000字を超えるメールを平気で書く。先日も「ちょっと困っちゃって…」と社内で相談された案件があったので、現状の整理と課題と解決策をメールで書いて顧客に送ったら1300字になった。 パッと見はけっこうなボリュームだけど、好意的に受け止めていただき建設的なメールが返ってきた。 同じ内容を電話やオンラインMTGでも説明できるけれど内容が複雑なので理解いただくのに労力が必要だし、何より「説得する

人を惹きつける文章に必要なものは?

下記のツイートを見て、面白い問いだなあと思いました。 人を惹きつける文章に必要なものは?ほくは「パーソナリティ」だと思っています。その文章から書き手の人柄や人となりが感じられるかどうか。伝える手段として文体だったり内容だったりと人それぞれで。ビジネスのコンテンツではあまり必要ありませんが、人を惹きつける文章の場合は大きな要素だと思います。(村上春樹はエッセイで「一に肉体、二に文体」と書いていて、それはそれでとても好きです) パーソナリティがはっきりしなかったり自分でもよく

「何かを書く」ってそれだけで誰かにギフトを与えている。

同僚たちが日報noteや個人のnoteをコンスタントに書いてくれるようになって毎日読むのが楽しい。 「何かを書く」ってそれだけで誰かにギフトを与えていると思うんですよね。それはビジネスのコンテンツでも個人的なブログでも。小さなことでも大きなことでも。 人に何かしらを与えられるって日常にそんなに転がっていることではありません。だから、何かを書いてリリースしたらそれだけで充分な達成だと思っています。誰かにギフトできたんだから。一つ書いたら一つの達成。毎日小さな達成があるって嬉

「言語化」と「うまく話す/上手に書く」は別のこと。

仕事では言語化が重要とよく言われます。 では、何のために? いろいろな意見があると思いますが、ぼくは物事のセンターピンを発見し、抽出し、共有するためだと思っています。だから、言語化の主役は文章力じゃないんですよね。名文や美文でもカッコいいキャッチコピーでもない。 必要なのは観察と分解を経て再構成する「構成力」だと思っています。観察と分解が大事。 言語化がテーマになった時に「話すのが/書くのが苦手で…」とよく聞きますがちょっとピントがズレていると思います。野菜の育て方がテ

金沢星稜大学で経営学科/観光情報論のゲストスピーカーを体験。

金沢星稜大学の経営学科/観光情報論の石川美澄准教授にお声がけ頂いてゲストスピーカーを。まさか自分の人生で学生の皆さんに何かしらを話すとは。Webの役割とか働くことについてお喋りしました。 石川さんとは10年前に長野市のゲストハウス『1166バックパッカーズ』で出会って以来の再会。何がどう繋がるか分からない。 10年前につながった人と、ちらほらお声がけいただくことが増えました。「何がどう繋がるか分からない」40代以降の楽しみ方はそれなのかもしれません。新しい発見。 以下、

インターネットの登場で救われたこと。

「インターネットの登場で救われたこと」 今日、そんな話になった。 ぼくはスポーツができる方でもないし、クラスの花形というわけでもない。バンドで音楽に夢中というタイプでもない。 普通、そういう人間はクラスの真ん中にいないのだけど、なんとなく人間関係で小中高とクラスでも目立つ場所にいた。 楽しかったけど、「何ができるわけでもない」という感覚がずっとあって、自分の居心地がちょっと悪かった。 腰が落ち着かない感じ。 それをこじらせていたのが大学時代。 社会人になって、初めて