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うつで焦っている人が感じる「ぼちぼち」とは、「具体的にどれくらいの時間なのか?」を実体験から導き出してみた

「662,256,000秒」です。

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うつで焦っている人が感じる「ぼちぼち」とは、「具体的にどれくらいの時間なのか?」を“実体験”から導き出してみたら…

662,256,000秒になりました。

なぜ、うつで焦っている人が感じる「ぼちぼち」が662,256,000秒になるかというと、実際にうつで焦っていた私が、「ぼちぼち」と思えるようになれるまで21年間かかったからです。

「何言ってんだか、よくわかんない」というサンドイッチマンのような声が聞こえそうなので、具体的な内訳を説明しますね。

21年間を秒に換算すると次のようになります。

21年を秒に換算するには、まず1年が何秒であるかを計算します。

1年には365日がありますが、うるう年も考慮して平均して365.25日とします。

1日は24時間、1時間は60分、1分は60秒です。

計算式は以下の通りです。

[ 21 \text{年} \times 365.25 \text{日/年} \times 24 \text{時間/日} \times 60 \text{分/時間} \times 60 \text{秒/分} ]

これを計算すると…

[ 21 \times 365.25 \times 24 \times 60 \times 60 = 662,256,000 \text{秒} ]

したがって、21年は662,256,000秒になります。

内訳を聞いても、よくわからない人は、とにかく「21年は662,256,000秒」ということだけ、ご理解ください(笑)。

では、ここから本題に入ります。

私が、うつで入院していた21年前、同じ部屋の患者さんのお母さんから「焦らないでね、ぼちぼちね。」と、お見舞いにくる度に声をかけられました。

なぜかというと、入院中でも、私はいつも求人誌をみていたからです。

「1日も早く、うつを治して退院して仕事をしたい!」といつも焦っていました。

そんな私に「ぼちぼちね。」と言われても、正直、「何がぼちぼちなのか」意味が全くわからなかった。

うつが回復したかと思うと、またすぐに悪くなるし、「ぼちぼち」なんて言ってる余裕はない。

私は、そう考えていたのです。

しかし、21年経った今、私はうつを克服し、元気に仕事をすることができている。

人生のどん底を脱出し、何とか人間らしい生活を送れるようになれました。

662,256,000秒かかって、ようやく、です。

うつの人にとって「ぼちぼち」というのは「焦らず、無理せず、マイペースで」ということだとは頭の中では、わかるんです。

しかし、出口の見えないトンネルの中にいると、「ぼちぼち」が、いったいどれくらいのスピード感なのか麻痺してしまいます。

だからこそ、実際にうつを経験した私は「ぼちぼち」を具体的な数字に表してみよう、と思ったのです。

たとえば、あなたが野球選手でホームランを打てなかったとしても、長いスランプをくぐりぬければ必ずホームランを打てるようになれます。

要は、私が言いたいのは、「うつで体調が悪くなったとしても、あきらめないでほしい」ということなのです。

自殺未遂をして、3回入院して、10年に及ぶ壮絶な闘病生活を送った重度のうつだった私が662,256,000秒かかって笑顔を取り戻すことができたのだから、あなたは私よりも早く笑顔を取り戻せられるはず。

いきなり、一気に、元気になることは難しいかもだけど、「1ヶ月後、3ヶ月後、1年後…」というように期間を区切って、以前より1センチでも回復できていたら、それは「ぼちぼち良くなっている」ということになります。

長い目でみる視点をもつことで焦りを和らげることができるのです。ゴールを「目標の少し先」へずらすことが大切。

「あなたがあきらめずにいれば、苦しくても、その時まで生きぬいてくれれば、必ず、その日は訪れる」と私は、そう信じています。

「ぼちぼち」そう言われてもピンとこないあなたの心が少しでも穏やかになれるよう切に願っております。

とりとめのない話に、最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

うつぬけマン




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