見出し画像

村上春樹作品ってどんな人がどんなふうに読んでいる?(5)

※前回の記事

これまでのまとめ

①どんな人が村上春樹を読んでいるの?
②何がきっかけで村上春樹を読もうと思ったの?

→(1)で触れました。

③村上春樹の作品ってどんなふうに読んでる?
→(2)〜(4)で触れました。
 (2) 伏線回収を読む目的にしない
 (3) ラブシーン・性描写について
 (4) 文章に圧倒されることがある

いよいよ今回が最後になります。

④ 村上春樹の作品のどんなところが好き?

人物に魅力がある

村上作品には様々な登場人物が出てきます。

●身のこなしが美しく気品漂う女性
「けして美人ではないが」と付け加えられること多し。壁があるが、主人公を惹きつけてやまない。調度品やファッションに至るまでセンスがいい。

●冷徹な殺し屋。
 教養を持っていたりする。気のいい人もいるが仕事の時は手抜かりなく相手を仕留めるので怖いです。

その他に
●どこまでもスムーズな運転手
●普通の勤め人に見えて、実は狂気を孕んだ人
●男前なのに闇を抱える人
●関西弁を話すカーネルサンダース
●羊男
●寡黙だけど自分を持った少女
●猫の言葉がわかる老人
●人の言葉がわかる猿
●人語を話す大きなカエル
●口は悪いが気のいい、ガタイのいい人物
●巫女のような役割を果たす娼婦
●人の形を借りて話す概念

これらのクセの強いキャラクターと交わす会話もおもしろいです。
口調はそのキャラクターによってまちまちです。
いつしか私は、そのセリフを頭の中で朗読しています。
それがすごく心地よくなってきたり、キャラそのものを愛おしく思えることがあります。
逆に背筋が凍るようなセリフもあります。

文章を書きたくなる

今こうしてnoteを書いているように、何か書きたくてウズウズしてきます。

村上先生の文体にどっぷり使って、つられて饒舌になっているのかもしれない。
自分が生きてるこの世界に少し興味を持てるようになったのかもしれない。

ありがとうございました!

ここまでお付き合い頂き、ありがとうございました。
村上作品を読んでみたい
村上作品を身近に感じられるようになった

少しでもそう思っていただければ幸いです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?