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【Science VS】新型コロナ:全て殺菌必要?

これは僕が聞いたポッドキャストの要約です。
多くの人が知っておいて損はないと感じたものをnoteに投稿することにしました。
僕は現在、意識的にソーシャルメディアから距離を置いています。
必要な情報以上に目につく眉唾な情報、Twitterの♡獲得狙いの皮肉・批判・大喜利、等々... なんでもありの異種格闘技戦に観客として、選手として参加するのを控え、時間が許す限り海外から届くポッドキャストに耳を傾けています。
既知の情報もあると思いますが、海外メディアが配信してる番組の要約なので、自分が何を信じるべきか判断しかねている場合のセカンドオピニオンとしてお読みいただければ幸いです。
なお、ここで取り上げているポッドキャスト番組は、Spotify, Apple Podcast, Google Podcast, 等で無料で聴くことができます。

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Gimlet 共同創業者 Alex Blumberg氏の不安

この「SCIENCE VS」は、Spotify傘下のGimletというポッドキャスト制作会社が制作している。
その創業者でもあり、ジャーナリストでもある Alex Blumbergが、番組ホストで科学ジャーナリストでもある、Wendy ZukermanにNYでの現在の暮らしの中での悩みを打ち明ける。
「今、新型コロナから身を守るために買い物にいくたびに自分が触れたあらゆるもの:買い物袋の持ち手、店員に手渡したクレジットカード、手渡されたクレジットカードを持った手で触った車のドアノブ、ハンドル etc. を触れるたびに除菌してるんだけど、そのほかにも数多くのものに触れている。とにかくウィルスから距離を保つことを心がけてるんだけど、どこまでのケアが必要なんだい?」

ダイアモンド・プリンセス号の室内

Alexからのリクエストを受け、Wendyは病理学者で微生物学者のDr. Josh Santarpia(ネブラスカ大学)に電話をする。
彼はダイアモンド・プリンセス号で隔離されていた13人の乗客たちの検証をつい先日終えたところだ。
乗客が隔離されていた時に彼のチームはその部屋に入り、iPad、スマホ、TVリモコン、ベッドサイドテーブル、窓枠、など様々なところのサンプルを採取した。
結果として、採取したほぼ全てのサンプルからウィルスが確認できたとのこと。
クルーズ船の船内では、感染者が咳やクシャミをした手で様々なものに触れ、それに触れた者がウィルスを体内に取り込み、発症し、被害が拡がったのだろう。
だけど、ウィルスはそこにいるだけでは人に感染させることはできない。
たとえば机のうえにインクがこぼれたとする。
そのままだと服も手も床も汚れない。
インクそのものは動かない。
それに触れるものがあるから、他のものにもインクの汚れが移ることになる。

ウィルスの生存期間

もし無自覚感染者、軽症者がスーパーでシリアルの箱やジャムの瓶など手にしたものの買わずにそのまま立ち去った場合、ウィルスはそれらのものに付着する。
ではどれぐらいの間、そのウィルスは生存するのか?
研究によると、付着した表面の素材によるところが大きいとのこと。
紙の場合は3時間ほどで検知されなくなり、ガラスの場合は2日後でもウィルスは残っており、プラスチックや鉄の場合はさらに長くとどまっていたとのこと。
ただこれはあくまでも研究室でそれなりのサンプルを用いて調べた結果であり、現実の世界で鼻をすすった手で触れられたケチャップボトルに付着したウィルスが数日間生きながらえるのかどうかはわからない。

皮膚からは感染しない

自覚症状のない感染者がレジを担当しているスーパーで買い物をしたとする。
あなたはクレジットカードを渡す、そしてウィルスが付着したとする。
でも、そのクレジットカードを口にするだろうか?
お釣りの小銭を口にするだろうか?
ウィルスは皮膚からは感染しない。
触っただけでは感染しない。
なので、既に周知の事実となっているけれど、まずは手を洗うことが最大の防御となる。

食べ物からは感染するのか?

たとえば果物や野菜に付着していた場合、その食べ物を口にすると感染するのか?
ネット上には石鹸で果物、野菜を洗う、という対策が流布されているが、きちんと石鹸を注ぎ落とさないと食道にダメージを与え、消化器系に不調をきたすおそれがある。
一つの解決策としては火を通すこと。
70度ぐらいの熱で5分ほど調理すると、ウィルスは全て死滅したとのこと。
また、リスク軽減のため、口にするまで数日間置く、すでにパッケージされたものを買うというのも対策のひとつとなる。
ただし冷凍ではウィルスを死滅させることはできなかったとのこと。

症状発症に必要なウィルスの数

繰り返しになるが、ウィルスが付着したものを触ったとしても、それだけではウィルスには感染しない。
だけど、どれだけ気をつけていてもウィルスが体内に入ってくる可能性はある。
どれだけの量のウィルスが体内に入ると症状が出てくるのかは明らかにされていないが、ごく少量であれば症状が出るのに十分とは考えられていない。

なぜポッドキャストを聴くのか?

僕がポッドキャストを聴くようになったのは、年明けにNewspicksでAlex Blumbergに関する記事を読み、興味を覚えたのがきっかけだ。
それ以来、ほぼ毎日朝の犬の散歩時間に何かしらの番組を聴いている。
「耳」から届くメッセージは「目」から受け取るメッセージより心に直接届く気がする。
例えば博士が発見した新たな情報を堅いトーンの文字で目にするのと、博士が感染症の専門知識がなくてfreak outしているポッドキャスターにくだけた調子で説明するのとでは安心感が違うのだ。
英語がわからなくても、その会話の空気感を耳にするだけで、「まずは手洗いをしっかりしよう」という基本に立ち返り、備えることができると思う。

新型コロナウィルス関連で今後様々な社会貢献の動きが出てくると思います。 いただいたサポートは、全額社会貢献活動に還元させていただきます。