「好きなことで生きていく」に違和感を抱くあなたへ~しっくりくる生き方のススメ~

「好きなことで生きていく」に抱く違和感

「好きなことで生きていく」とか「好きなことを仕事にする」という言葉があります。私はこの言葉に違和感を抱いてしまいます。この言葉を否定しているわけではありません。ただ私にとっては違和感の残る言葉なのです。

今回は、私と同じように違和感を抱く方に向けて私なりの生き方のススメを書いていこうと思います。今幸せをしっかり感じられている方はとても素晴らしいことだと思います。そんな方には、この先特に必要ない話題だと思います。ただ、今の生き方に不満を抱いたいる方、このままでは何となくいけない気がすると感じている方はぜひ、続きをお読みください。

好きなことで生きていく?

そもそも好きなことで生きていくとはどういうことなのでしょうか。私はこの言葉を「死ぬほど努力をしても嫌いにならないくらい大好きなことを生活の糧とする」という意味だと解釈しています。そして「好きなことで生きていくことは可能なのか?」という問いに対して、私は不可能ではないと思っています。

ではこの言葉に否定的ではない私が、なぜ違和感を覚えてしまうのでしょうか。それは、「そこまで好きだと思えるものを、誰もが見つけることができるのか」という疑問があるからです。

ちなみに、「好きなことで食べていくなんて甘い」、「好きなことを仕事にしたら好きでなくなってしまう」といった否定的な意見を耳にすることがありますが、この意見にはあまり賛成ではありません。何があっても嫌いにならないものだからこそ「好きなこと」といえることなのであって、嫌いになるようなものはまだそこまで好きではないのだと思います。好きの定義は人それぞれですが、少なくとも「好きなことで生きている」と言える方にはそう言えるほどの好きなことがあるのだと思います。

ひとつ言えるのは、否定的な意見が出るくらい、「好き」とはっきり言えるものを見つけるのは難しいということでしょう。

「しっくりくる生き方」のススメ

そこで私がおすすめしたいのは「しっくりくる生き方をする」ことです。

前提として、私は「しっくりくる」の意味を「違和感がないこと」と解釈していることをお伝えしておきます。そこまで前向きでもなければ後ろ向きでもない解釈です。

私は、「好きなこと」というような立派なものが見つからなくても、しっくりくるものを自分で選択していくことが幸せに生きるヒントになるのではないかと思っています。

では「しっくりくる生き方」をするための具体的方法を3つお伝えします。

①違和感を抱くもの、生理的に受け付けないものを把握する

例えば、満員電車に揺られることが嫌い、上司のお茶汲みをすることに違和感、サービス残業を強いられている・・・など、自分にとっての違和感や受け付けないものを書き出してみます。実は嫌だったのに気づかなかったこともあるはずです。それに気づくことが「しっくりくる生き方」をする第一歩です。

②得意なことを把握する

次に、自分の得意なことを把握します。ここで大事なことは、「得意なこととは、誰にも負けないことは同義ではない」ということです。

一番でなくては得意と言ってはいけないのでしょうか。そんなことはありません。人に頼まれても苦にならないこと、または誰かにやってあげて喜ばれたこと、を得意なことと定義し、これも書き出してみます。得意なこととは、自己満足でも一番であることでもなく、人から喜ばれるようなことであり、さらに自分もやっていて苦にならないことだと思います。

③やらないことを決め、やって苦にならないことを毎日続ける

「やらないことを決める」ということはかなり重要なことです。競争戦略の第一人者であるマイケル・ポーターも戦略の本質とは何をやらないかを選択することだと言っています。この考えは経営だけでなく、人生においても非常に有益な考え方です。

違和感のあるものや生理的に受け付けないものをやらないことと決め、自分という貴重な資源をもっと別のことに振り向けるようにします。

別のこととは「やっても苦にならないこと」です。これをとにかく毎日続けてみます。

毎日続けるということがどれだけ大変なことか皆さんはよくお分かりだと思います。でも苦にならないことであれば、毎日続けることができるかもしれません。

私はというと、勉強することが苦にならないことです。毎日続けても特に苦にはなりません。なので毎日約3時間勉強しています。これを例えば1年間続けたら1,000時間以上になります。10年続けたら10,000時間になりますね。これを読んで、もっとできると思う方もいるかもしれません。素晴らしいことです。人それぞれ苦にならないことやその分量も違うと思います。あくまで自分にとって苦にならないかどうかが、「しっくりくる生き方」につながると思っています。

継続することに価値があります。何を得意とするかは人それぞれですが、そのことが少なくとも誰かの役に立つ限り、毎日続けることでその価値がどんどん高まり、自分の代名詞となるようなものに育っていくかもしれません。

まとめ

今回は「しっくりくる生き方」について書いてみました。それぞれのご意見があるでしょうが、人それぞれの「しっくりくる考え方」があるから当然のことだと思います。

今の生き方や働き方に違和感を抱いている方は、ぜひ自分にとっての「しっくり」を探してみてください。

本日も読んでいただきありがとうございました。

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