「できない」から「できる」へ。HSPの私が見つけた自分らしい働き方
仕事が続かないのはメンタルが弱いからだと思っていた。
でも、違った。
これは、HSPの私が、適職と出会うまでの奮闘記ー。
あの頃自分を責めてばかりの私に教えてあげたい。
あなたは、悪くない。ただ、合わなかっただけ。
また辞めちゃった。ダメだな…。
自分を責めてばかりの毎日。
学生時代のアルバイトは長く続いたのに、なんで大人になってからは仕事が続かないんだろう。
時間が経って考えてみると、仕事が続かない理由がわかった。
私には、「外で働くということが圧倒的に向いていなかった」
通勤電車がつらすぎる。
通勤ラッシュで横や前後の人と体が触れるのがとても苦痛なのだ。
もみくちゃになり、つり革や手すりを掴めない。
電車の揺れのたび、ふらついてバランスを崩す。
足を踏ん張ってバランスを保とうとしても、体幹が弱い私はふらついてしまう。
雨や梅雨の時期は最悪ー。
ジメジメしてるだけでなく、雨に濡れた洋服が近くの人に触れて、なんとも気持ち悪い。
おまけに天然パーマの髪の毛がウネって広がる。
会社の最寄り駅に着くころにはヘトヘトになっていた。たかが、30分程度だというのに。
一番は、「ストレス」が怖かったから。
私は、19歳で大きな病気をした。
どんどん体重が減った。
まん丸だった顔が瘦せ、洋服も数サイズもダウンしてしまった。
体力もなくなっていった。
回復してもなかなか体力がつかず、不安でどうしようもなかった。
トラウマとまではいかずとも、心の傷になっているのかもしれないな、と思う。
職場で、ストレスを感じてしまうと、お腹がゆるくなったり、口内炎ができてしまったりするようになっていた。
たかが口内炎、されど口内炎。
炎症が大きくなってリンパ節が腫れてしまったり、体に熱をもってなかなか治らず寝込んだりすることさえあった。
社会と繋がりを持ちたくて働き出しても、こんなふうにストレスを感じたり、違和感を覚えたりしたら、怖くなって…。
すぐに、逃げ出してしまう。
こうしたことの積み重ねで、私は何度か会社を辞めてしまった。
娘の言葉がくれた勇気
一番最後に外で働いていたのは今から5年前のこと。
体調を崩し、会社を辞めてしまった私は、ふさぎ込み、どんどん自分を嫌いになっていった。
自信をなくし、化粧もせずゲッソリとした母。子どもたちはどんな気持ちだったんだろう。
当時、大学生と高校生だった娘と息子は、なにも言わず見守ってくれた。
娘は、息子のお弁当を作ってくれたり、洗濯物をしてくれたり。
成長を感じるとともに、一人じゃないんだな、と本当に心強かった。
数週間が経った。
やっと家事ができるようになり、すこしずつ気持ちも前向きになったある日。
娘からこんな言葉をかけてもらった。
驚いた。
私の心の中を覗かれていたのか?とさえ。
ずっと、ずっと。本当は自宅で仕事をしたかった。
ちょうど新型コロナウィルス感染症が流行りはじめた頃だった。
私はこうして、在宅ワーカーになった。
「在宅ワーク」が当たり前になった2020年。
私は、ライティングスクールに通うことにした。
他のライターのみんながするように、クラウドワークスやランサーズなどのプラットフォームで、仕事を探した。
スクールでの知識をふんだんに詰め込み、、電子書籍を出版。
夫や子ども、両親たちが想像以上に喜んでくれて私まで嬉しくなった。
友達からも「よかったー!続きを書いて!」「共感して泣いた」と言われ、自分の経験が誰かの気持ちを揺らすことができるのだと実感した。
その時の気持ちが忘れられない。
だから、いまもこうやってゆるーく書いてるんだろう。
その後、オンライン秘書の仕事が決まり、今でも続いている。
リモートワークなので通勤ラッシュの苦痛もない。
それだけでなく、HSPで豆腐メンタルの性格が仕事上で活かされている。
リモートワークだと対面で質問や相談ができないのでテキストコミュニケーションが大切。
「気にしい」で色々なことに気づくので、何度も連絡して相手の時間を使わないよう質問をリスト化。
心配性だからこそ、先回りして不安点や懸念点を挙げる。コミュニケーションを取るようにし、仕事の進捗状況をマメに伝える。
自分ではネガティブに考えていたけど、とある会社でお世話になった上司から「きめ細やかな仕事」として評価された。
よく「繊細は悪いことじゃない」と言われる。
いままでイマイチ実感がなかったから、評価されてはじめて自分の強みなのかもしれないと思えた。
「できない」を克服するのも大切だけど、「できる」に目を向けて伸ばす方が私には合っていた。
右往左往してきたけれど、40代半ばでやっと自分に合った仕事が見つけられた気がする。
遠回りしてきたけれど、これが私の「働く」の答え。
ずっと弱みだと思っていたことは、全部強みになった。
誰だって、苦手なことがある。
誰だって、自分を責めてしまうことだろう。
それでも、それはただ環境のせいかもしれない。
あなたのせいだけじゃ、ないかもしれない。
そんなことを伝えたくて、このnoteを書きました。
同じように、外で働くことに怖さを感じている人に届きますようにー。
最後まで読んでくださってありがとうございました。
いむれ
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