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都留文科大学受験~社会学科・ななさん~

今回は都留文科大学教養学部地域社会学科に所属するななさんにお話を伺いました。国公立の推薦入試と私大の一般入試を使ったななさんの受験は一体どんなものだったのでしょうか?
(聞き手:代表)


インタビュー


入試方式


――まず、国公立の推薦入試の方から聞かせてください。東京都立大学の推薦入試を受験されたということですが、どのような入試の内容でしたか?

 推薦の内容は一次で学校の成績や志望理由書などの書類選考で、それが通ると面接があって合格だったはずですが、一次で落ちたため、面接はしていません。


――推薦受験をしようと思ったのはいつ頃でしたか?


 高校3年生の8月くらいでした。当時個別指導塾に通っていて、学校の成績がまあまあ良かったため「受けたらどう?」と言われました。準備できる時間は少なかったですが、チャンスが増えるならと思い、受験しました。

――都立大学が本命というよりかは……


 決まったらラッキーという感じでした。環境課学科っていうところだったんですけど、そもそも学部などにこだわりがなく、ここしか受けないという感じよりも、合格したところに縁があるだろ!という考え方をしてました。推薦入試も、面白そうだなと思って対策していました。


――推薦入試を受けようと決める以前は一般入試向けの勉強をしていたんですか?


 そうですね、それまでは一般入試向けの勉強しかしていませんでした。


塾について

――個別指導の塾に通っていたとのことですが、それはいつから通い始めたんですか?


 高2の冬頃から、高3の冬頃まで1年くらいは通っていました。


――通い始めたきっかけは受験ですか?


 そうですね。あんまり家とかで勉強に集中できないタイプだったのですが、塾には実習室があって。そういうところに強制的に身を置いたら勉強できそうだぞと思いました。数学とかがだいぶ足を引っ張っていたのでその辺について疑問を解消できたかなと思って、少しだけ通ってました。

 
――週にどのくらい通われていたんですか?


  なんと週に1回!(笑)

――1コマっていうことですかね!というと80分……?

 
 そうですね、80分とかでした。夏期講習とか冬期講習はまたべつでやったりしたんですけど、自分で言うのもあれだけど、一般的な塾に通ってる人より少なかったです。先に言ってしまうと、自習室も3年になってコロナ禍になってから行けなくて、それに大分苦しめられました。

 
――コロナ禍だったんですね。


 もろに1年目でしたね。



大学の写真(今年3月に完成した新校舎)


受験校決定・受験費用


――受験戦略、どの大学を受けようかというのはご自分で決められたんですか?


 ずっと自分ですね。自分が学校のオタクだからすごい詳しくて。小学生以来から絶対将来大学に行くから、いろいろ考えて。いろんな分野を受験していて。とにかく縁のあるところ。後は大学の雰囲気とかレベルを見て絞っていきました。

 
――最終的にこの大学を受けようと決めたのはいつですか?


 日程も含めて決めたのは3年の11月か12月頃です。志望校一覧みたいなのを学校に出すときに最終決定しました。


――費用はどのくらいかかったか教えてもらえませんか?


 塾やってたのが1年くらいで、受験料とかすべて考えれば5、60万円はかかってると思います。概算ですが、週1で月謝は多くて2万だったと思うので1年で講習とか入れても35万、あとは教材費とか受験料をもろもろ込めたら60万くらいいくような気がします。


――受験料って結構しますもんね


 そうなんですよ。併願割みたいなものがある大学が多くて、学校数は増やさずに、大学の中でいろんな学科を受けようと意識していました。参考書はひたすらブックオフとかで探してましたね。懐かしいな。 (家庭も) お金をひたすらかけていいよって言う感じでは当然なく、自分もそれはいやだなって思っていたからできる限りで節約しようとしていた気もします。

――模試はどのくらい受けていましたか


 実は模試は学校で受けさせられたの以外全然受けていなくて、いわゆる河合塾模試とか学校以外のは全然受けてないです。


――それには何か理由があったんですか?


 単純に高かったというのも一つの理由です。あとは、共通テスト模試とか、あれも1日でやるけど本番は二日間で意味ないしな、とか考えたり。あとはその大学によっても試験って全然違うから判定とかあんま信用ならないなって思って受けていませんでした。実は共通テスト模試に関しては、夏に東進の無料のやつを一回だけ受けましたが、本当に疲れてしまって。でも、同日模試とかは受けてもよかったかもしれないです。


受験期のスケジュール

――なるほど。ありがとうございます。ここからは受験期のスケジュールみたいな話が聞きたいと思っています。1,2年生の時はどんな勉強をしていましたか?


 1.2年生の時はとりあえず学校の授業から著しく遅れなければいいかなって思っていました。宿題とかも結構ありましたし。


――3年生に入ってからはいかがでしたか?


 コロナで休校になってからはなんかやらなきゃなって思って、その辺から徐々に勉強頑張るようになりました。6時半ごろに起きて7時半にお家出て、8時半に学校つくけどその電車の中でアプリで勉強していました。英語と日本史と、古文の単語もやっていた気がする。8時40から15時30分くらいまで授業で、そのまま寄り道せず、17時からごはんとか勉強とか風呂とか。スケジュールを立てることが向いてなくて、日付変わる前に寝ようってことだけ決めてました。


――休日はどうされていましたか?


 休日は、7~8時間勉強していたはずです。スケジュールとか気にせず、7~8時間の勉強時間を満たすようにリラックスしてやっていました。


終わりに

――ここからは事前に伺っていた苦労したことについて伺わせてください。教科数の多さが大変だったそうですね。


 例えば理科は共通テストでしか使わないから、直前でめっちゃ対策しようと決めていました。でも、自分が不安症だからもっと早くやったほうがいいんじゃないかなってなって結局中途半端にやってしまって、それでやった気になったり……


――他にも何か苦労したことはありますか?

 今思えば、推薦を勧められて受けたけど、受けなければ一般の方にもっと集中できたんじゃないかと思います。あとは受験の日程とかを組むのに苦労しました。結構自分が受けたいって思ってたところが被ってたりして、受けられなかったりとか。あとはなんか、神奈川大学に給費生式という入試があって、それをずっと受けようと思ってたんです。もともと12月の最初の方で共通テスト前に結果が分かるよっていうのがウリだったんですが、コロナの関係で2月が受験日になって、その関係で結局受けなかったり。そういうのでちょっと振り回された感じがあります。


――ありがとうございます。これから受験する方に何か一言いただけませんか?


自分を信じよう!
というのは、みんな塾通ってたりとか、みんな模試受けたりとか、そういうの結構人の目が気になっている人が多いと思いますが、自分に合ったやり方っていうのを自分で見つけてほしい。受験だと長期戦になるので、自分がやれるなってやり方で継続していくのがいいと思います。個人的にはスタディープラスというアプリで、一緒に頑張ってる人をみられるっていうのは大きかったと思います。人の目がないとすぐ怠けるから見られてるっていうのはすごいいい緊張感になってたので、よかったです。自分に合った方法を見つけて、長く付き合っていくっていうのがいいと思います。


―――ありがとうございました!


緑豊かなキャンパスです


資料:使った参考書

英語


・ターゲット1900
定番の単語集ということで2年生くらいから使っていました。レイアウトが見やすくて目が疲れないところがお気に入りでした。アプリ版は一問一答形式で、通学時に単語の定着度を計っていました。
・やっておきたい英語長文300/500
高校2年生の秋くらいに長文読解の練習を始めました。まず300の方から始めて、長文ならではの熟語や副詞の用法、問題形式に慣れるようにしました。300の方を2周くらいして基礎を固めてから500の問題を解いて、時間制限も意識するようになりました。
・NextStage
熟語や会話表現、文法などを確認するのに使っていました。何周もして文法事項を定着させるように努めていました。

ほか、高校の授業で使っていた英文法の参考書などで文法の細かいところを確認していました。構文の参考書などは使っていなかったです。

数学


緑チャート(センター試験対策数学ⅠA+ⅡB)
中古で買ったのでセンター試験対策と銘打っていました。共通テスト的なひねりのきいた問題は収録されていませんでしたが、難易度が適切だったので共通テストの対策にはよかったと思います。(普通のチャートと違ってあまり分厚くなかったのでやる気もなんとか保つことができました。)

ほか、高校の授業で使用していた問題集(サクシード)の問題を何度も解きました。

日本史


・日本史用語集(山川出版社)
私立大学などで出題される、教科書では詳しく説明されていない用語について詳しい説明を確認していました。各用語の関連も捉えやすかったので読むだけで理解が深まります。
・石川晶康 日本史Bテーマ史講義の実況中継 (実況中継シリーズ)(語学春秋社)
これはほんとにおすすめです!テーマ史はあらゆる大学で頻出ですが、教科書を読むだけでは対策が難しいです。特に私大のテーマ史では教科書に載ってないような難しい用語も出題されます。この本で学習した貨幣史などは、本番の受験問題でそっくりそのまま出題されたので驚きました。教科書に載ってない差がつくような用語も網羅されているのでおすすめです。
・日本史一問一答(アプリ)
通学中など隙間時間に対策していました。

他にもうろ覚えなのですが一冊日本史Bの問題集を使っていたと思います。全時代が網羅されているもので、知識を簡単にアウトプットするために使っていました。

国語


・ステップアップノート30 古典文法トレーニング
古文の助動詞や助詞などの文法事項を整理し、受験問題に対応できるようにしていました。難易度がそれほど高くなく、入門にはちょうど良いです。
・漢文ヤマのヤマ
これも漢文の句法や単語を整理するために使っていました。
・古文単語330(いいずな書店)
学校の授業で使っていた単語集です。たくさん読んで単語を覚えていました。

現代文は得意だったので特定の問題集は使わずに、ひたすらいろいろな過去問を解いていました。

倫理


・倫理用語集(山川出版社)
学校の教科書・資料集と併用して使っていました。主に教科書だけだとわかりにくいところを確認していました。倫理は興味がある科目で比較的得意だったのであまりしっかりと対策していません。

政治経済


・政治経済用語集(山川出版社)
用語集自体好きなので使っていました。政治経済は難しい用語が多いですが、用語集を使って自分で意味を説明できるようにしていました。
・センター試験政治・経済集中講義(旺文社)
この参考書もおすすめです。中古で買ったので名前がセンター試験となっていますが、共通テスト版も出版されています。単元ごとに要点がまとまっていて、簡単な確認問題がついていたので復習に役立ちました。センターの頻出問題や傾向を把握するのによいです。

生物基礎・地学基礎


共通テスト スマート対策 生物基礎・地学基礎(教学社)
2科目が一冊にまとまっていてお得だな~と思って使いました。理科基礎はあまり対策に時間を割けないので、解説と問題がコンパクトにまとまっているこの問題集は使いやすかったです。また、単元ごとに問題が整理されていたので苦手分野を繰り返し解いていました。

他はセンター試験の過去問や共通テストの予想問題を解いたり、受験する大学の過去問やそれと形式の似た大学の過去問を解いたりしていました。
国公立大学の二次試験を受ける場合は、国語と日本史について記述・論述問題の対策をする必要がありましたが、結果的にその必要はなくなりました……



いかがだったでしょうか!
次回は、大学入学後1年で中退→フリーランスという異色の経歴を持つ方のインタビューです!お楽しみに!

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