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「そ」ソニー・クラークからジャズに広げて

 今日は、朝からずっと悩んでいた「そ」かあ。全然浮かんでこないのだ。「ソニン」、「ZONE」、「ソナーポケット」などお言葉を頂いたりしたがうーんという感じであった。みなさんの「そ」あったら是非教えて下さい。

私にとっての「そ」は誰だ

 しかし、今さっきやっと見つけたのだ。そうだよ、この人を忘れていた。「ソニー・クラーク」だ。なんとなし、ジャズと言えばこのジャケットを見たことはないだろうか。

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 日本のジャズ喫茶史上最も多くプレイされたアルバムの一枚であり、最も人気の高い作品。
ブルーノートの1500番台の中でも、年齢的にも時代的にも脂の乗りきったミュージシャンを集めて、しかも、リーダーのソニー・クラークのプレイも円熟の境地に達し、採りあげられた作品も覚えやすいメロディと親しみ易いアレンジで、モダン・ジャズの典型的なスタイルとして印象深いこの作品は、ジャズの入門者に最適なだけでなく、聴きこめば聴きこむほど多くを語るアルバム。
作品全体としてバランスのとれたこの作品だが、意外なことに発売当時アメリカではまったく人気がなかったようで、オリジナルのブルーノート・アナログ盤はファースト・プレス枚数が少なく(一説には500枚くらい)、現在では貴重盤扱いで取引されている。 HMVより引用

ジャズを聴いたこと無い方でもこの曲のイントロは聴いたことあるんではないだろうか。タラーラ、と始まるこのイントロはいつ聴いても心地よい。

ジャズの名曲であるのならばもっと再生回数も行ってそうなものなのに、この曲でも数十万回なのだ。引用でも書かれているが、この曲は日本のシーンでヒットしたジャズの名曲で、本国アメリカではソニー・クラークという人自体があまり日の目を見なかったようである。

もう一曲、こちらは本国でも有名な一曲で「枯葉」

沢山の演奏者のバージョンがあるがこれだけでも数百万回再生である。つまり、このソニー・クラークは日本人が好むような展開や演奏を行っていたピアニストと言っていいだろう。

これに関してはこの後に書くが若くして亡くなるまでの彼の演奏はなんとなしに湿り気を帯びている。そこがこの四季のある国にフィットしたのだろう。

これなんか名盤なんで、是非。

JAZZの聴き方、楽しみ方

 ジャズについて知っている方にはなんだよそれって話になるかもしれないが今回はみなさんにジャズの聴き方について伝えて生きたい。

ジャズのジャケットと言えばやはりBlue Noteレーベルだろう。代表的なもので言えばこのあたり。

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このジャケットだけでも一つの記事をかけてしまうくらいには面白い産物なのだが今回との趣旨と外れるのでやめときます。

よくよく、見てほしいのだが、センターを飾るアーティスト(マイルス・デイヴィスや、ソニー・クラーク、アート・ブレイキーなど)以外にもサックス、トランペット、ベース、ピアノと言った演奏した人たちが書かれているのである。この頃はジャズバンドと言ってもレコーディングや、ライブの度に編成も違っていることが多かったので、このように名義は一緒でも演者は違うということが多分にあった。だからこそ、そのLPに命を吹き込んだ人たちを記載したのだろう。今になってはこれがジャズを楽しむツールとなっている。

ジャズの歩き方

 先にも記したようにジャズはその録音に携わった人について表記した盤が多い。特にBlue Noteレーベルはそうだった。つまり、「ああ、このギターたまんないなあ」となったn少年が居たとしよう、彼はそのギターを弾いている人を確認し、「グラント・グリーン」という名前を知るわけである。

そして、グラント・グリーンのある曲と、ソニー・クラークがつながるのだ。

もとの歌は「ティファニーで朝食を」でオードリー・ヘップバーンが歌うムーンリバーだが、この小気味いいギターとソニー・クラークのピアノのバランスたるや。もう、何杯でも飲めちゃいますよね。

この頃のソニー・クラークはというと重度のジャンキーだったらしく。早々に逝ってしまう。同年にジャケ買いの時に紹介したアイク・ケベックも亡くなり、この1963年というのはジャズを親しんだ私にとっての変換期であり、これ以後のジャズも好きだがどちらかといえば彼らが率いてきたスタンダードでかつ理知的なアプローチが大好きだった。

ビル・エバンスしかりだが、

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こんなインテリな感じを出しながらみんなジャンキーだったのだ。ビル・エバンスに至っては、歯がボロボロだったから一文字に口を閉じていたというくらいにはジャズ業界にドラッグは蔓延していた。

良い音楽、インテリジェンスな音楽を作り上げたこのような人々もすべからく人であり、弱いところがあったのだろう。そういう所も含めて愛するということが真の音楽を愛するということだと信じて。

切り売りパート 母の再婚に寄せて

 私の母は再婚である。こういう書きぶりをすると、変にネガティブに見てくる人がいることをここ10数年感じてきた。実際のところは真逆である。

彼女は、離婚し、再婚したことで今「幸せ」であることを獲得している。再婚相手の方も、私も仲良しであるし、彼から学んだことが沢山ある。

まず、母も再婚相手の父もどちらも初婚ではうまくいかなかったようなのだ。そんな初婚で生まれた私が言うのも変な話なのだがそうらしいのだ。ただし、そこからフラットになって人と付き合うようになってから再婚したのだという。もう、30もいかないくらいの年にもなるし、一個人として幸せを掴んでほしいという気持ちが湧いてくる。

そして、彼らは再婚式を挙げた。もちろん、私(と兄)も参加した。特に奥目というものもなく本当に良い式だった。この時、ムーンリバーを演奏した方がいた。初めてこの曲と出会った瞬間であった。

ただし、みんなで外に出てから急なことが起こった。

打ち上げ花火が急に弾けたのだ。

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後々聞いたところ、この数分間の花火で数十万円を打ち上げたらしい。いや、息子たちに還元しろよ!!と思ったのは言うまい。

ある意味で、身を持って一番粋な金の使い方を教えて貰ったというものだ。みなさんもいかがだろうか挙式に花火。多分、見た人全員が色んな意味で震えることだろう。


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