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「に」NeilYoungとかっこいいじじいとは

 昨日、「に」について3つくらいのアーティストについて書いてみたが見事にまとまらずご破産となったので今回はそれらをリビルドしていきながらこのニール・ヤングにつなげていきたい。つまり、一つのアーティストを書こうとすると2000字も書けないからごめんなさい!!という記事だ!

しかし、TSUTAYAの二の舞にはなるまい。というかTSUTAYAの記事はリベンジするつもりです。くそーう!

今回の記事は「に」で始まるアーティストを追いながらそこに付随する自分の変な友人、変友(へんとも)について綴っていきたい。中学から微妙な私立に行ったせいか変人ばかりが私の周りにはうじゃうじゃ居た。きっと彼らから見て、私も変人だったんだろうが。。。そんな、各バンドを聴くと顔が浮かぶ彼らも紹介していきたい。

NIRVANA

 何を迷っているんだ!ニルヴァーナ書けば一発だろ!と思いのあなた。確かにニルヴァーナは大好きだし、よく聴いていた。しかし、私よりも愛が強いやつが隣に居たのだ。しかも、一緒にバンドを組んでいて、いつも私の左でリードギターを奏でていた。そう、Iくんである。Iくんについてはこちらをご参照ください。

このIくん私達が大学生となるころ、彼は土方になることを選択し、他の誰よりも稼ぎ出すというワイルドな生き方を選択した。

一時期はライブハウスでブッカーとしてライブのブッキングをする傍ら、自身のバンドも活動していた。その頃からだろうかIくんはいつもニルヴァーナのバンドTシャツを着ていた。というか、今でもそうだ。本当に好きなのだろう。そういう人が周りにいると、自分が書くのっておこがましく感じちゃいますよね。

高校生の頃の話に戻るがみんなで机を集めて結束し、簡易ライブステージを作って文化祭でライブしていた。その時BGMとして、ニルヴァーナのこの曲が流れた。

レイ◯、ミー!!!と絶叫しだすIくん。通常なら引いてしまうだろうが、彼がいつもの調子であることを知っている我々は、なぜか彼に引っ張られこの数分間放送禁止用語を叫びまくり、ライブステージを準備しているくらいなのにもみくちゃでモッシュをしていた。そんな高校生だったのだ。最後の、絶叫は自分の中の狂気をさらけ出したようで気持ちよかったなあ。

NICO Touches the Walls

 このバンドもセカンドアルバムのホログラムまでよく聴いていた。しかし、この曲も貸してくれたやつの愛と癖がすごすぎて猛烈にハマった。という感覚にはなれなかった。そんな彼と一度だけコピーバンドをしていたことがある。その時に演奏したのがこの曲だ。

よく高校生でコピーしていたと思う。いや、しかし今でも思い出せるくらい自分の演奏が下手糞だった記憶がある。いつもはギターボーカルでどうにかこうにかごまかしていたこの拙いギターテクニックがいかんなく発揮された。ぶっちゃけちゃんと弾けないままにライブに臨んだ記憶がある。録音とかしてなくて本当に良かった。残っていたら即ブラックボックス化決定だ。

そのくせやたら見た目だけにはこだわり、みんなでサングラスでもしてライブやるか!という何時いかなる時に発したとしてもアウトだろう思えるセリフを吐き捨てていた。若さとは恐ろしさの塊である。

Neil Young

 やっとのことでニール・ヤングである。彼との出会いから書こう。それもやっぱり「あ」の項に戻るのだが、十代の頃の私はアジカンの呪縛に縛られていた。別に嫌じゃない呪縛なんだ。なんなら、ありがとうと言いたいくらいだ。縛られてありがとうだなんて、変なことを言うとお思いだろう。その結果がこのひねくれた音楽の聴き方になったからこれは肯定せざるを得ないのだ!

毎回の記事におすすめのアルバムが載っており、とりあえず音楽の輪を広げたい中坊の私はここにあるCDをTSUTAYAで10枚1000円の日になる度に借りまくっていた。

その中で冒険心も含めて借りた一枚がニール・ヤングのHarvestであった。その中の一曲を紹介しよう。

いや、よく15歳でこのアルバムに会えたことだ。ナンバーガールのときと同じだが幾ばくか漬物石と化していたのは言うまい。これを一聴して(これは世界が広がった、、、、)と思えるような耳を持ちたかったよ。TSUTAYAのポップや雑誌の記事から名盤と紹介されているから我慢に我慢を重ねて聴いてきた。ファッションは我慢、という人がいるように音楽の幅を広げる際、時には我慢は必要だと思う。自分にとっては引っかからないような曲達が今後の音楽人生を豊かにしてくれる。この後、気がつけばニール・ヤングの虜になっていた。帰り道にこのアルバムと秋の黄昏時から、一気に夕闇へと変わっていくあの瞬間が大好きだった。住宅地で大した景色ではないのだが、そこにニール・ヤングが加わると不思議と、特別な景色として今でも思い出せるのだ。

また、後に出会うこととなる「はっぴいえんど」の下地にもなってくれたのは言うまでもない。(なんなら逆なのだが書くと長いので割愛)

切り売りパート かっこいいじじい編

 今回紹介したニール・ヤングは今でも現役であり、ファンのことを思って率先して活動をおこなっている。そして、彼の音楽は今回紹介したニルヴァーナにも影響を与えていたりと、調べれば調べるほどにこんなかっこいいジジイは居ないのだ。そして、私にはかっこいいジジイがもうひとりいるのでその人について書いていきたい。

ちょうどニール・ヤングを聞いていた頃の中学生の私は急に結構に老けていたがものすごく清潔でかっこいいジジイとスキーに行くことになりそうだった。結局、不安になった母が参加しこれは未遂に終わるのだが、この旅から私はこのじじい(この頃はフケ気味のおじさんだが)に気に入られていく。

彼は懐が異常に深かった。

なにより気に入ったからといって15そこそこの私に一人数千円後半はかかるレストランにさらっと連れて行ってくれたのだ。そこに居ては私はここぞとばかりに食べた。なんなら帰りの車は食いすぎて離せないくらいに食べた。彼は会計をすべて持ってくれたし、私の友達も連れて行ってくれたりもした。

これだけ書いておくと相当な変態なのでは。と思えるような書きぶりだが本当にイカした人だったのだ。今、自分が社会人となり、後輩ができる時に参考にしているのは彼なくらいだ。しかし、私にはそこまでの収入も無いので、自分の首を締めているのだ。それでも、やっぱり飲み会で格好悪い先輩にはなりたくない。潔く一番金は払う。後輩の話を引き出す。(あんまり引き出せていないかもしれない)そうやって格好いい大人になろうとする時、彼はいつも手本でいてくれる。

まあ、そのあと母と彼は再婚して「父」になるのだから世の中面白いものだ。

そんな、大人になれるように、酒の飲み方と、金払いだけでも格好つけたいと思う、地方都市のしがない男の木曜日でした。では、また。

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