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広がるロシア差別

ウクライナに対する、ロシアの一方的とも言える攻撃によって、日々ウクライナの人々が傷つけられ苦しんでいる。
ニュースで涙を流すウクライナの人々を見るたび、
ロシア側の非人道的な行動に対し怒りを覚える。

しかし、被害を受けているのはウクライナだけなのだろうか?傷ついているのはロシアの国民もではないだろうか?
経済はひっ迫し、毎日多くの国々から差別を受け、
テレビなどで流れる情報も制限され、
なにが事実か、わからなくなっている様子だ。
ロシア国民の自由は制限され、「ロシア人だから」という理由で差別行為を受けているようである。

ロシアにはウクライナ侵攻について国に抗議している人々がたくさんいるが、結局すぐに弾圧され、警察に見つかった場合は逮捕されてしまう。
ロシアという国全体がウクライナに攻撃したくてしているのではなくて、あくまでもプーチンをはじめとして軍が動き、ウクライナに攻撃し続けている。

世界中の人々と同じようにロシアの人々もまた戦争を反対している。なのに、ロシア語を見たくない、などと理由をつけて駅の看板からロシア語を消したり、街中にいるロシア人に暴力を振るったり、「ロシア人だから」という理由で人々を傷つけるのは本当に恐ろしいことだと思う。

それぞれが意見を持つことは重要なことだが、それが行き過ぎた結果、誰かを傷つけてしまうことがある。
「〇〇人だから」と言って人々が自由に生きることを制限してはいけない。
家族の中、クラスの中で意見が割れるように、
その国の人全員が同じ意見であるはずがないのだから、
一概に”その国の人だから”という理由で
差別、批判するべきではない。

誰が悪いとかいうことを言いたいのではなく、
ただ、その国の人々全員が同じ意見を持って
動いているわけではないのだということを
忘れないでほしい。
この当たり前のような考えも、このような状況下では
忘れてしまいがちなのだ。

ロシアvsウクライナというような形でこの問題を認識している人々が多くいることにより、ウクライナの人々に同情し、その結果ロシア人全員を敵とみなして差別を生んでしまっているように感じる。

どちらかの立場に立って物事を見るのではなく、
広い目で問題を深く認識し、考えることが重要である。

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