独自の慣行を是正する難しさ
資産運用立国へ「日本独自の慣行を是正へ」。
そんな報道が出ている。
グローバル化していくためには、日本独自の慣行をなくしていくべき。
この論調には、多くの人が頷きやすい。
でも、慣行を変えることは簡単なことではない。
該当する慣行「だけ」を変えることは難しく、その背景にある原因を特定し、そこから変えていかなければならないからだ。
多くの場合、慣行は、長い歴史と力関係により規定され、慣性の法則によって強化されている。
この起点となった長い歴史と力関係から変えていかなければならないが、人間は変革を嫌う。
「これまで問題はなかった」という言説により、歴史は変革を拒む。
「〇〇との関係上、仕方ない」という言説により、力の弱いものは声をあげず、力の強いものは現状維持を望む。
そして、一般的に人間は、安定と繰り返しを望む。
それでもこういった変革が現実におきるときがある。
問題が顕在化して、危機が起きたとき。
そして、物事を動かす強い思いと力を持つリーダーが導いたときである。
ビッグモーターの事件などは、前者だろう。
これにより、損害保険会社と中古車販売会社との慣行は暴かれ、変革に向かっている。
(どこまで変わるかは不透明であるが…)
後者はどんな場合だろうか。
思い当たる例はあるものの、個人名が出てしまうため言及は差し控える。
そして、私は後者のような変革をおこせるリーダーになりたいと思うのである。
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