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インプラントのオールオン4のトラブルとは??

インプラントのオールオン4のトラブルとは??

オールオン4とは、上顎や下顎に歯が全くない場合に、4本のインプラントを埋め込んで、その上に人工歯を固定する治療法です。

この方法は、従来のインプラント治療よりも手術の負担が少なく、治療期間が短く、費用も抑えられるというメリットがあります。

しかし、オールオン4にもデメリットやトラブルのリスクがあります。

この記事では、オールオン4のトラブルを術前、術中、術後の3つの時期に分けて紹介します。また、トラブルを防ぐための予防法や対処法についても解説します。

オールオン4の術前のトラブル 

オールオン4を受ける前に、以下のようなトラブルが起こる可能性があります。 

  • 全身疾患がある

  • ヘビースモーカーである

  • 薬の服用がある

  • 設備・技術不足の歯科医院を選んでしまう

全身疾患がある


オールオン4はインプラント治療の一種なので、全身疾患がある場合は、治療ができないか、リスクが高くなります。

特に、心臓病、糖尿病、高血圧、腎疾患、骨粗しょう症、癌治療中の方は、インプラント治療が対象外になることが多いです。

これらの疾患は、インプラントの骨との結合を妨げたり、出血や感染のリスクを高めたりするからです。

そのため、オールオン4を受ける前には、かかりつけの医師と相談して、治療の可否や注意点を確認する必要があります。

ヘビースモーカーである

タバコに含まれるニコチンやタールなどの有害物質は、歯茎の血液の循環を悪化させて、免疫力を低下させます。

これにより、歯周病やインプラント周囲炎などの感染症を引き起こしやすくなります。また、インプラントが骨に固定されるのを阻害したり、インプラントが抜け落ちたりする可能性も高まります。

喫煙はインプラントの寿命を短くする要因の一つなので、オールオン4を受ける前には禁煙することが望ましいです。

禁煙ができない場合は、インプラント治療を断られる歯科医院もありますので、注意が必要です。

薬の服用がある

インプラントは顎の骨に埋め込む治療なので、骨の再生や破壊に影響を与える薬を服用している場合は、治療が難しくなります。

例えば、骨粗しょう症の治療薬であるビスホスホネート系の薬は、インプラントの骨との結合を妨げたり、顎の骨が壊死するリスクを高めたりします。

そのため、このような薬を服用している場合は、オールオン4ができないと判断されることがあります。また、血液をサラサラにする薬を服用している場合は、手術時の出血が止まりにくく、傷口の治りが遅くなる傾向があります。

傷口の治りが遅いと、細菌感染を引き起こしてインプラントが骨に固定されない可能性があります。そのため、服用している薬については、事前に歯科医師に相談してください。

設備・技術不足の歯科医院を選んでしまう
オールオン4は、一般的なインプラント治療よりも難易度の高い治療です。そのため、設備や技術が不足している歯科医院でオールオン4を受けると、トラブルの原因になります。

オールオン4を安全に行うためには、以下のようなポイントに注意して歯科医院を選ぶ必要があります。

  • インプラントの治療に長けている医師がいる

  • 事前検査やアフターケアの充実、しっかり検査できる設備を導入している

インプラントの治療に長けている医師がいることは、オールオン4の成功のために重要です。オールオン4は、4本のインプラントをどの角度で入れるか、負荷のかけ方などの知識や技術が必要です。

また、噛み合わせの調整や見た目の美しさも重視されます。そのため、インプラントやオールオン4の治療実績がある医師のもとで治療を受けることが望ましいです。

事前検査やアフターケアの充実、しっかり検査できる設備を導入していることも、オールオン4の安全性を高めるために必要です。

特に、インプラントを入れる周辺の骨の状態や血管・神経の位置を正確に把握するためには、歯科用CTが必要です。

歯科用CTは、骨の厚みや量、神経の位置など、さまざまな部分を立体的に確認できる機器です。

しかし、高額な機器であるため、設置していない歯科医院もあります。そのため、歯科医院を選ぶ際には、歯科用CTを含めて設備の有無をチェックすることが大切です。

オールオン4の術中のトラブル 

オールオン4の術中には、以下のようなトラブルが起こる可能性があります。    

  • インプラントが骨に固定しない

  • 血管や神経の損傷

インプラントが骨に固定しない

オールオン4は、4本のインプラントで片顎全体の人工歯を支える治療法です。そのため、インプラントが骨にしっかりと固定されることが重要です。

しかし、インプラントが骨に固定されないというトラブルが起こることがあります。これは、インプラントの埋め込み方や角度、骨の量や質、患者の全身状態などによって影響されます。

インプラントが骨に固定されないと、人工歯がぐらついたり、噛む力が回復しなかったり、最悪の場合はインプラントが抜け落ちたりします。

このようなトラブルを防ぐためには、事前の検査で骨の状態を正確に把握し、適切なインプラントの種類やサイズ、埋め込み方を選択することが必要です。

血管や神経の損傷

オールオン4は、顎の骨にドリルで穴を開けてインプラントを埋め込む治療です。

その際に、骨の中にある血管や神経を傷つけてしまうというトラブルが起こることがあります。これは、インプラントの埋め込み位置や深さ、ドリルの速度や圧力などによって影響されます。

血管や神経の損傷は、出血や痛み、腫れ、感覚障害などの症状を引き起こします。また、重篤な場合は、顎の骨の壊死や死亡事故につながることもあります。

このようなトラブルを防ぐためには、事前の検査で血管や神経の位置を正確に把握し、インプラントの埋め込み方を慎重に行うことが必要です。

また、術中には血圧や酸素飽和度などのモニタリングを行い、異常があればすぐに対処することが必要です。

オールオン4の術後のトラブル

オールオン4の術後には、以下のようなトラブルが起こる可能性があります。

  • インプラント周囲炎

  • スクリューのゆるみ・破折

  • インプラントの破折

  • 人工歯の外れ・破損

  • 噛み合わせの不調

インプラント周囲炎

インプラント周囲炎とは、インプラントの周りに炎症が起こる病気です。インプラント周囲炎は、インプラントのトラブルで最も多い感染症です。

インプラント周囲炎は、インプラントの表面に歯垢や歯石が付着し、細菌が繁殖することで引き起こされます。インプラント周囲炎の症状としては、インプラントの周りの歯茎が赤く腫れたり、出血したり、痛みを感じたりします。

また、重症化すると、インプラントと骨の結合が弱くなり、インプラントがぐらついたり、抜け落ちたりすることもあります。インプラント周囲炎を防ぐためには、術後のメンテナンスが重要です。

インプラントの周りの歯垢や歯石を除去するために、毎日のブラッシングやフロス、定期的な歯科医院でのクリーニングを行うことが必要です。

スクリューのゆるみ・破折

オールオン4は、インプラントと人工歯をスクリューで固定する治療法です。しかし、スクリューには、噛む力や摩擦などの負荷によってゆるみや破折が起こる可能性があります。

スクリューのゆるみや破折は、人工歯がぐらついたり、外れたり、破損したりする原因になります。

また、スクリューの破片がインプラントや骨に刺さって炎症を起こすこともあります。スクリューのゆるみや破折を防ぐためには、噛み合わせの調整や定期的な歯科医院での検査が重要です。

噛み合わせの調整は、スクリューにかかる負荷を分散させることができます。定期的な歯科医院での検査は、スクリューの締め直しや交換を行うことができます。

インプラントの破折

インプラントの破折とは、インプラントが骨の中で折れてしまうことです。インプラントの破折は、インプラントの材質やサイズ、埋め込み方、噛む力などによって影響されます。

インプラントの破折は、インプラントの機能を失わせるだけでなく、骨や歯茎にも損傷を与える可能性があります。

インプラントの破折の症状としては、インプラントの周りの歯茎が赤く腫れたり、出血したり、痛みを感じたりします。また、人工歯がぐらついたり、外れたり、破損したりすることもあります。

インプラントの破折を防ぐためには、事前の検査でインプラントの種類やサイズ、埋め込み方を適切に選択することが必要です。また、術後のメンテナンスや定期的な歯科医院での検査も重要です。

インプラントの破折が起きた場合は、早急に歯科医院に相談しましょう。

インプラントの破折の治療法としては、以下のような方法があります。

  • 破折したインプラントの撤去と再埋入

  • 破折したインプラントの修復

  • 破折したインプラントのまま放置

人工歯の外れや破損

人工歯の外れや破損とは、インプラントに固定された人工歯が外れたり、欠けたり、割れたりすることです。

人工歯の外れや破損は、噛み合わせの不具合やスクリューのゆるみや破折、インプラントの破折などが原因で起こることがあります。

人工歯の外れや破損は、見た目や噛む力に影響を与えるだけでなく、インプラントや骨にもダメージを与える可能性があります。

人工歯の外れや破損を防ぐためには、噛み合わせの調整や定期的な歯科医院での検査が重要です。人工歯の外れや破損が起きた場合は、早急に歯科医院に相談しましょう。

人工歯の外れや破損の治療法としては、以下のような方法があります。

  • 人工歯の再固定や交換

  • 人工歯の修復や補強

  • 人工歯のまま放置

噛み合わせの不調

噛み合わせの不調とは、インプラントに固定された人工歯と自然歯や対向歯の間に適切な接触がないことです。

噛み合わせの不調は、インプラントや人工歯の位置や角度が不適切な場合や、人工歯の形や大きさが不適切な場合に起こることがあります。

噛み合わせの不調は、噛む力の低下や歯ぎしりや食いしばりなどの癖の原因になることがあります。

また、噛み合わせの不調が長く続くと、インプラントや人工歯に過度な負荷がかかり、破損や脱落のリスクが高まります。

噛み合わせの不調を防ぐためには、事前の検査で噛み合わせの状態を正確に把握し、適切なインプラントや人工歯の選択や調整を行うことが必要です。

また、術後のメンテナンスや定期的な歯科医院での検査も重要です。噛み合わせの不調が起きた場合は、早急に歯科医院に相談しましょう。噛み合わせの不調の治療法としては、以下のような方法があります。

  • 人工歯の調整や交換

  • インプラントの再埋入や移動

  • 咬合調整や咬合器具の装着

オールオン4の術後のトラブルについて、もっと詳しく知りたい場合は、以下のリンクをクリックしてください。




インプラント、オールオン4の無料相談を行っている歯科医院(インプラント認定医在中)。お電話にてご予約可能です。

鎌倉御成歯科  神奈川県鎌倉

0467-73-8084


そめい歯科  豊島区駒込


03-5394-3718


ルナデンタルクリニック 練馬区練馬高野台

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やまとむら歯科 豊島区巣鴨

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