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男女の役割分担【カンジョゼミレポート#3】

 こんにちは。群馬県立館林女子高校2年の佐藤小波です。
 カンジョゼミは、探究の授業を超えてSDGsや女性学についてより深く、実践的に学びたい生徒を対象とした少人数のオンラインゼミです。

 群馬県立館林女子高校 女性学実行委員会のメンバーを中心に、SDGsやプロジェクトの立ち上げに興味のある高校生が参加しています。

名もなき家事から考える男女の役割分担の課題

 第3回目のカンジョゼミでは、男女の役割分担についてディスカッションをしました。
 今回は館林女子高校3年の田口さん、寺内さんが話題提供を行いました。
「名も無き家事」を中心に男女の役割分担への問題提起やみんなで話し合いたいテーマについてお話をしていただきました。「名もなき家事」とは、料理を例にすると食事の支度だけが家事ではない、買う、保管する、献立を作るなどの細かい家事のことを指します。

 現状では家事分担の割合が妻と夫で9対1という結果が出ています。
そこで、男性は社会のために仕事は出来るのに、なぜ身近な人のための家事を積極的にやらないのか?という疑問が挙がりました。
 例えば、同じ時間夫婦で同じ時間仕事をしているのに家事はなぜ女性のほうがやることが多いのか、不平等ではないのかというお話がありました。

 そのような話題提供をもとに、「理想の家事分担の比率は?」「10年後の自分だったらどう考えているか」などのトピックについて、現状から未来を想像しながらディスカッションを行いました。

どうしたら家事の役割分担を変えることができるのか?

 「なぜ男性の家事分担の割合が低いのか?」にというテーマに対しては、昔からの「男性は仕事、女性は家事」という固定概念が残っていることや、「仕事をすることが偉い」と思われているからではないかという意見が多かったです。
 「理想の家事分担の比率は?」に対しては個人個人の理想の比率を書いたり、家庭の環境などによって変わるものだから比率を考えるべきではないのではないかと言う意見もありました。
「どうしたら家事分担の割合を変えることが出来るのか?」はお互いの得意分野を活かしたり、協力したら良いと言う意見が多かったです。
やはり昔からの固定概念や受け継がれている考え方などが今の生活に影響しているんだなという印象を受けました。

今回の感想と次回への期待

 最後に上田さんからはどちらも一人ではやっていけないという点で企業=結婚になるという「起業と結婚」について、昔は男性が主で働いていたが最近は女性も働く人が増えているという「みんなで貧しくなっている」、家事でも何においてもみんなでシェアし手が空いている人がやるという「シェアリングの概念の浸透(自由)」についてのお話をいただきました。
最近インターネットを使う機会も増えてきているので身近な話題なのではないかと思います。上田さんからは「意見を出しやすい問い、盛り上がりやすいテーマにすると良い」とアドバイスをしていただきました。それを踏まえ次回ではこの4回のまとめとなるような、今まで以上に熱いディスカッションができれば良いなと思います。

 私自身の感想として今回は他の回に比べ、本当に人それぞれの答えが出たなと言うのを感じました。上田さんのお話にもあった社会的なものを反映しているのがドラマというのも印象的でした。
 他の参加者からも「自分と違う意見もたくさん聞けて面白かった」や「家族とも話してみようと思った」などの感想が挙がりました。

 次回は、「メディアリテラシー」をテーマにディスカッションをする予定です。最近インターネットを使う機会も増えてきているので身近な話題なのではないかと思います。上田さんからは「意見を出しやすい問い、盛り上がりやすいテーマにすると良い」とアドバイスをしていただきました。それを踏まえ次回ではこの4回のまとめとなるような、今まで以上に熱いディスカッションができれば良いなと思います。

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館女の女性学 -女性の生き方探究-について

 群馬県立館林女子高校の探究の授業では「館女の女性学 -女性の生き方探究-」という独自のカリキュラムが実施されています。女性学は、「女性はこうあるべき」という社会通年に縛られることなく、一人ひとりが可能性を開花させ、自分の人生を自分で選択して生きていくための力を身につけることを目標とした授業です。
 SDGsの目標5「ジェンダー平等と女性のエンパワーメント」を基礎として学び、その視点を踏まえて、SDGsすべての目標の課題解決を目指します。

 女性学の授業を受けて、「もっとSDGsや女性学について学びたい」と意欲のある生徒を中心に組織された女性学実行委員会に所属する生徒が授業運営を行っています。


さいごに

 最後までお読みいただきありがとうございました。
 インパクトラボでは、高校生を対象としたオンラインゼミや教育プログラムの運営を行っております。気になる方はインパクトラボ公式HPをご覧ください。



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