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【SDGs全国フォーラム2022滋賀・びわ湖】学生実行委員会Vol.13 セッション1「SDGsで変わるビジネス」

こんにちは。
立命館大学の田中優衣です。

この記事では、2022年11月12日(土)に開催されたSDGs全国フォーラム2022滋賀・びわ湖で行われたセッション1「SDGsで変わるビジネス」の様子をお伝えします。

「SDGs全国フォーラム2022滋賀・びわ湖」とは

SDGs全国フォーラムとは、2018年6月に都道府県として唯一SDGs未来都市及び自治体SDGsモデルの両方に選定された神奈川県で、「神奈川県から『自治体の役割を明確にしたSDGsへの取組』を全国に発信すること」を目的に、2019年に横浜市で開催されました。コロナ禍でのオンライン開催となった長野県に次いで、3回目となる今回は、2022年11月12日(土)に滋賀県で開催します。琵琶湖をはじめとする豊かな自然と調和する暮らしの中で、SDGsに通じる思想・歴史・文化が息づく「滋賀」において、経済・社会・環境のバランスが取れた持続可能な地域づくりを進めるため、SDGs全国フォーラムを開催し、次世代を担う若者をはじめとする多様な主体がそれぞれの取組を広く発信するとともに、県内外のパートナーシップ拡大を促進することにより、SDGsの達成に向けた社会変革につながる取組を創出する機会を目指しています。

セッション1は「SDGsで変わるビジネス」をテーマにSDGsとビジネスに焦点を当てた内容となりました。


SDGs全国フォーラム2022滋賀・びわ湖の開催にあたり三日月大造滋賀県知事から主催者挨拶がありました。また、来賓挨拶として外務省副知事の武井俊輔氏と国連広報センター所長の根本かおる氏からビデオで後援メッセージをいただきました。

全国の皆さんに挨拶をする三日月大造滋賀県知事
来賓としてビデオメッセージを送る武井俊輔外務副大臣

早速、第一部のセッションが始まりました。まず登壇者の皆様から自己紹介をしていただいた後、それぞれのパネリストの方とコーディネーターとの間で質疑応答を行いました。それぞれの企業で取り組んでいるSDGsの取り組みや意見について様々な意見や現場の声を聞く機会となりました。

<登壇者一覧>
夫馬 賢治 氏 :株式会社ニューラルCEO
高橋 祥二郎 氏:滋賀銀行取締役頭取
上原 仁 氏:株式会社滋賀レイクスターズ代表取締役会長
小玉 恵 氏:たねやグループ執行役員経営本部本部長
多田 博子 氏:伊藤忠インターナショナル会社ワシントン事務局長
井本 望夢 氏:合同会社mitei代表社員

会場の様子

SDGsをさらに進めていくにはどこが突破口になると思うか?という質問については、
高橋氏からは「やらされていく感ではなく、まずはSDGsを知ってもらうところから始めるのが重要。あくまで17のゴールの達成を義務付けてしまうとそれが目的になってしまっている。また、滋賀銀行では『私のSDGs』を書いてもらう取り組みも行なっており、個人が生活の中でSDGsについて何ができるかを考えてもらっている」とSDGsの現状と滋賀銀行の独自の取り組みを発表していただきました。

上原氏からは、「ワクワク感、熱狂感をそのままSDGsに向けていく。クリーンウォークを仲間と一緒にすることでコミュニケーション作りになりSDGsを感じてもらえて、やらされ感を乗り越えられる」という滋賀レイクスターズで取り組んでおられるクリーンウォークについても織り交ぜながらの意見をいただきました。

小玉氏からは、「どうやってスイッチを入れるかが大事。今はみんなの興味と結びつけていくなどで角度を変えてスイッチを探しているのが現実。また、綺麗なお菓子を選んで規格外のものを捨てることについてお客様はどう思うのかまで考えないと行けない。多くの場で私たちができていなことを見せることが信頼につながる。それをお客様に伝え、透明性を確保し共感を呼び一緒にやっていく姿勢をとって行きたい」と実際のお菓子作りの現場も踏まえた声を聞かせていただきました。

滋賀県を代表する登壇者の皆様

多田氏からは、「一つ一つの日本の技術を発信していくことが大事。日本では一緒に取り組んでいくことのアピールが足りない。もっときちんと声をあげていく努力が足りていないため、そこを一生懸命取り組みたい」と国際社会から見た日本の取り組みを交えた意見をいただきました。

井本氏からは、「例えば、プラストローが紙ストローになってそのよれよれ感を我慢することで何の効果があるかわからないままで不便になっているように、自分の努力でどれくらいの効果があるのかがわかっておらず、自分の行動もわからないまま不便になってしまっているのが日本。だからこそ効果があることを発信していくことが大事」と若者だからこその目線からみたSDGsの課題観をお話ししていただきました。

学生実行委員会を代表して登壇された井本さん

最後に、SDGsについて、こんなことができていたらいいなということはあるかということについてそれぞれお話ししていただきました。

高橋氏からは、「SDGsの17の目標は格差社会の問題でもあり、個人個人で取り組むにではなく現世代が小さいことからやっていくのが大事。小さいことも結果として未来につながると信じて、一緒に皆さんとやっていきたい」

上原氏からは、「滋賀が大好きだからこそ、滋賀を世界中から憧れられる地域、全国から集まる地にしたい。滋賀は『三方よし』といったようにSDGsの考えが脈々とある。ハイレベルな滋賀発の取組をやっていきたい」

小玉氏からは、「今あるものにこだわっていきたい、関わってくださる地域と一緒に挑戦していきたい。滋賀が素晴らしい場所だからこそ、自分が2030年、2050年にどうなっていたいかを考えていきたいし、幸せからSDGsを考えたり行動したりしたい」

多田氏からは若い世代に向けて、「SDGsの魂を持ち続けていてほしい、SDGsは地産地消のビジネスだからこそ、地元をよくするビジネスを立ち上げたり、社会や地元をよくするために何ができるかを考えたりしてほしい」

井本氏からは「入口はなんでもいい、そこからいい方に行くかどうかは正しくできてるかは自分次第。次に繋いでいくことが大事。社会全体でSDGsのアピールは成功しているが、SDGsは鬱陶しいという考え方もある。その考え方はSDGsの本質を考えられるきっかけになるので、そこに貢献したい」との意見を聞かせていただきました。

会場とオンラインで200名を超える参加者が集まりました

今回のディスカッションで出てきた「三方よし」など、滋賀県で古くから受け継がれてきた考え方はSDGsと何か通ずるものがあるかもしれません。滋賀県発で実際にSDGsを取り組んでおられる現場の声を聞けるとても貴重な機会でした。滋賀県内だけでなく、「滋賀から」SDGsの輪が広がっていくように私たちも身の回りから行動できるようにしていきたいです。

当日の様子はこちらからご覧ください。



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