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マイプロジェクトの見つけ方・育て方【カンジョゼミレポート#8】

こんにちは。
インパクトラボスタッフの藤枝です。

今回は、8月に実施したカンジョゼミの様子をお伝えします。

8月のカンジョゼミのテーマは「マイプロジェクトの見つけ方・育て方」として、2学期の探究の授業に向けて、興味関心があることとSDGsを絡めたテーマの決め方、情報収集し活用する方法を学びました。さらに、SDGsに取り組む学生のマイプロジェクト発表、探究活動に関する相談会も行いました。

カンジョゼミは、群馬県立館林女子高校の総合的な探究の授業を超えてSDGsや女性学についてより深く、実践的に学びたい生徒を対象とした少人数のオンラインゼミです。
群馬県立館林女子高校 女性学実行委員会のメンバーを中心に、SDGsやプロジェクトの立ち上げに興味のある高校生が参加しています。

DAY1|先端事例からアイデアを生み出す

DAY1は「先端事例からアイデアを生み出す」をテーマにSDGs未来都市として選定されている県を比較して、特徴的な取り組みや地域の特性などを大学生と2人1組で考えました。

SDGs未来都市とは、内閣府地方創生推進室がSDGsの達成に取り組んでいる都市を選定する制度で、SDGs達成に取り組んでいる都市を選定することで成功事例の普及や展開を見込むことが出来、持続可能なまちづくりの実現を目指すものです。
>>SDGs未来都市について(地方創生SDGs|内閣府)

今回は、インパクトラボの拠点である滋賀県、館林女子高校のある群馬県、館林女子高校2年生の修学旅行先になっている沖縄県の3県を比較しました。

Work1では、経済・社会・環境、それぞれの面から見た特徴ある取り組みを調べ、それぞれの自治体が次世代にどんなことを期待しているかも考えました。Work1で調べたことを踏まえ、同じチームでそれぞれの自治体が行う特徴的な取り組みをキーワードで考えていきました。

藤枝ペアで担当した、沖縄県と滋賀県の特徴を紹介します。

*沖縄県
周りに海が囲まれていることから、生態系の保護など環境面に力を入れていることが資料から読み取れました。また、教育の充実や子どもの貧困対策にも注力しようとしていることがわかりました。私も同じチームの宗像さんも、テレビなどで沖縄県の学生の学力が他都道府県に比べて低いという報道を見たことがあり、県は問題になっていることに対する解決策を打ち出しているんだね。という話をしました。また、基地問題が取りざたされることから次世代に対して政治への興味・関心をぜひもってほしいと思っているのではないかという予想をたてました。
*滋賀県
「琵琶湖」をキーワードに経済・社会・環境それぞれの面から取り組んでいるように見えました。例えば経済面から見ると、「琵琶湖の魅力のビジネスにする」、社会面からみると「琵琶湖や環境について学ぶ」、環境面から見ると「琵琶湖版SDGsであるMLGsを作成して環境への意識を高める」といったものです。
滋賀県は人口に対する若年層の割合は多いものの、人を呼び込むことに苦戦しているため取り組みを教化していることがわかりました。またそのことから滋賀県は次世代に対して県の魅力を外に発信して、滋賀県により多くの人を呼び込むことを期待しているのではないかという結論に至りました。

宗像・藤枝ペア


沖縄県と滋賀県を比較すると、同じSDGs未来都市として選定されている県でも経済・社会・環境の中で特に力を入れている分野や達成したいことに多くの違いがありました。また選定されたことを報告する挨拶や、後悔されている取り組み内容の資料にも様々な違いがありました。沖縄県は高校生・大学生が見てもわかりやすい視覚的な資料情報が多く、挨拶も方言を交えていて親近感がわくものでした。そして滋賀県は真面目なイメージの資料で、どの取り組みが経済・社会・環境のどれに当てはまるかがわかりやすく記載されていました。

DAY2|大学生が語るSDGsとマイプロジェクト

DAY2は、「大学生が語るSDGsとマイプロジェクト」をテーマに大学生が実践しているプロジェクトの事例からSDGsやマイプロジェクトに取り組むために必要なスキルやマインドについて考えました。

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まずはじめに、藤枝よりマイプロジェクトの事例発表を行いました。

私の通っていた立命館宇治高校では、2年生の時から、英語でSDGsについて学ぶ授業がありました。その授業をきっかけに始めたプロジェクトについて紹介しました。

私が立ち上げたのが、「Rits Online Cafe」というプロジェクトで、UAEの学生とZoomで交流するイベントを実際に行いました。

高校2年生の終わり頃から、新型コロナウイルスが感染拡大し3年生の6月ごろまで学校に行けない日々がありました。学校に行けないだけでなく、留学の予定がなくなったり、海外進学の予定が延期になったりと影響を受けたことで「海外の学生とオンラインで交流する機会をつくろう」と考えたことがプロジェクトを立ち上げることになったきっかけでした。

UAEの学生とは、SDGsの目標4番「質の高い教育をみんなに」をテーマにお互いの学校紹介や教育制度の違い、男女共学・別学などについて、英語と日本語を混じえてディスカッションをしました。

マイプロジェクトは自分の興味関心から始めるものです。私が意識していたのは、SDGsの17の目標を見ただけで自分の興味関心と繋がりがピンと来ないというときは、17の目標の達成指標となる169のターゲットまで深堀りしてリサーチすることです。そうすることで、自分の関心のあるテーマとSDGsがどのように関係あるのか、取り組む目的が明確になりました。

マイプロジェクトの事例発表後は、「マイプロジェクトとSDGs」をテーマに高校生自身の興味関心とSDGsがどのように結びつくのか、探究学習で相談したいことなどについて、話し合う時間を設けました。

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さいごに

最後までお読みいただきありがとうございました。
今回のカンジョゼミは2回を通して、マイプロジェクトを見つけ深めていく上で大切な視点を得られる機会となりました。9月以降もカンジョゼミの様子はインパクトラボのnoteにて発信しますので是非ご覧ください。

インパクトラボでは、高校生を対象としたオンラインゼミや教育プログラムの運営を行っております。気になる方はインパクトラボ公式HPをご覧ください。



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