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しがCO₂ネットゼロ 高校生ワークショップ
こんにちは。
立命館大学大学院の佐藤 彩香です。
今回は、3月15日(金)に滋賀県立守山北高校で行われた「しがCO₂ネットゼロ 高校生ワークショップ」についてお伝えします。
今回のワークショップでは、立命館守山高等学校と守山北高等学校の生徒9名が参加し、CO₂ネットゼロについて、滋賀県の取組やTOYOTAの水素エネルギーへの取組について学びました。
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また、今回のワークショップの様子は、成安造形大学の大倉未来さんにグラフィックレコーディング(以下グラレコ)の実演により、綺麗にわかりやすく講義をまとめてくださりました。
アイスブレイク
今回は、高校生3名と大学生1名の4名でグループとなり、ワークショップを実施しました。全体の司会・進行は、合同会社andstep 代表社員の中井 健太さんが担当しました。
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ワークショップを始める前に、グループで自己紹介を行い「質より量ゲーム」を行いました。質より量ゲームは、制限時間内でお題にまつわるものをより多く出すゲームです。今回のお題は「四角いもの」。グループで協力して四角いものをどんどん出していきました。ワークが終わると、最初は緊張した雰囲気だった教室が少し柔らかい雰囲気になりました。
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【滋賀県】CO₂ネットゼロ社会になぜ県が取り組むのか
続いて、滋賀県総合企画部CO₂ネットゼロ推進課 参事の平田 雅史さんより「滋賀県のCO₂ネットゼロ社会づくり」についてお話をしていただきました。
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CO₂ネットゼロとは?
CO₂ネットゼロは、2050年までにCO₂の排出量と吸収量を同じにすることを目指して、CO₂の排出量を減らし、吸収量を増やしていこうという取組です。地球温暖化が進むと、世界各地で災害や感染症の拡大などの脅威が増えます。身近なところでは、熱中症患者の増加や農作物の品質低下、さくらの開花時期が早まるなどの変化が徐々にみられてきています。
CO₂ネットゼロに”社会”とついているのは、私たちの人間活動も維持しならCO₂ネットゼロを目指していくという意味があります。現状CO₂排出量は目標に向けて順調に減っていっていますが、再生可能エネルギーの導入容量はまだまだ進捗が遅れています。そのために、「CO₂ネットゼロムーブメント」を広げ、行政だけでなく、県民、事業者と一体となった取り組みを進めていくことが必要です。
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「CO₂ネットゼロ」という言葉を初めて聞いたという生徒が多い中、生徒たちはメモを取りながら真剣に話を聞いていました。
【TOYOTA】水素エネルギーを活用した次世代モビリティ
続いて、企業としてCO₂ネットゼロに取組事例として、トヨタモビリティパーツ株式会社 滋賀支社の猪田 昭彦さんと服部 成宏さんより「CO₂ネットゼロへむけたTOYOTAと水素エネルギー」についてお話をしていただきました。
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TOYOTAの挑戦
自動車が温室効果ガスの排出により環境を悪化させているという側面がある一方で、自動車を生活からなくすことは現実的ではありません。そこで、自動車の利を生かしながらCO₂ネットゼロを実現させていく取組を行っていくことが必要です。
最近では、電気自動車の普及も見られますが、電気をつくる過程でCO₂を排出していたり、放電するという性質を持っていたりと、必ずしも電気自動車が良いとは限りません。TOYOTAでは五大陸走破という取り組みで、様々な環境にあった自動車のあり方を考えてきました。”電気自動車は重要な選択肢だが、唯一の選択肢ではない”。
そこで近年注目されているエネルギ-が、水素エネルギーです。TOYOTAでは、水素エネルギーを用いた燃料電池自動車(FCEV)「MIRAI」を開発・販売しています。水素エネルギーは、水素は水と電気があればつくることが可能で、将来的に国内製造、安定供給が期待できるところや、適切な装置を使用して貯蔵した場合、15年間品質が低下せずに減らないこと、水素関連の特許は日本が世界をリードしていることなどの利点があり、将来のエネルギーとして期待されています。ただ、現時点では水素製造時にCO₂を排出してしまう「グレー水素」が主流であったり、水素ステーションが少なかったりと課題があり、これらの解決に向けて日本の様々な企業が一丸となって着手しているところとのことです。
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生徒たちは、TOYOTAの五大陸制覇の取り組みや、今まであまりなじみのなかった水素エネルギーというものの可能性に驚きながら話を聞いていました。
燃料電池車”MIRAI”を見学
教室で説明を聞いた後に、実際に燃料電池車”MIRAI”を見学しました。
MIRAIは酸素と水素を使って電気をつくり、その電気でモーターを回して走行するFCEV車です。見た目はスマートでかっこよく、走行もとても静かでした。
実際に、守山北高校の先生が代表して、試乗しましたが、頑張ってアクセルを踏まなくてもスムーズに進み、乗り心地も抜群だったそうです。また、ボンネットの中身も見せてもらったところ、車好きな参加者の方々からは、従来のエンジン車の違いを感じ、興味津々に見学していました。
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中学生にCO₂ネットゼロ社会について最高のプレゼンをしよう!
最後に、本日のワークショップにてCO₂ネットゼロの取組について学んだことを踏まえ、グループワークを行いました。ここでは、成安造形大学未来社会デザイン共創機構助教の田口 真太郎先生が進行しました。
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テーマは「中学生にCO₂ネットゼロ社会について最高のプレゼンをしよう!」。これから若い世代にCO₂ネットゼロを広めていくため、今回学んだことを自分の中で落とし込んで中学生にもわかるように説明をするというワークでした。
短い時間の中で、生徒たちはメモやグラレコを見ながら伝えることや伝え方を考えていました。
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CO₂ネットゼロのロゴを中心にCO₂ネットゼロについて/今後のアクションについて
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地球温暖化による部活や青春、身近な自然などへの影響/燃料電池車とその課題
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地球温暖化の影響で桜の開花時期が早くなる/MIRAIの特徴について
最後に
今回のワークショップを通じて、生徒たちからは「CO₂ネットゼロや水素エネルギーについてたくさんの発見があった」「グループワークでは自分と違う視点を知ることができて良かった」などといった感想が伺えました。
今回は、プレゼンという形で学びをアウトプットしましたが、今回の学びをアクションにつなげ、CO₂ネットゼロへの取り組みをさらに推進できたら良いなと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。2023年夏に行われた「CO₂ネットゼロ次世代ワークショップ2023」の様子もぜひご覧ください!
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