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【後編】地方創生からSTEAM教育、守山市の魅力を語る 【もりやまキャリアチャレンジ2021・スペシャルダイアログ】

 2022年2月24日(木)に「起業家の集まるまち守山」の実現をテーマに守山市長、守山市で活躍する若い世代、起業家兼研究者の3者がこれからのまちづくりとこれからの起業家教育について対談を行いました。

※【前編】地方創生からSTEAM教育、守山市の魅力を語る 【もりやまキャリアチャレンジ2021・スペシャルダイアログ】はこちら

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守山市で学べること、守山市の自然・魅力

ー 守山市では若い世代のアントレプレナーシップを育成するもりやまキャリアチャレンジを実施されていますね。実際にもりやまキャリアチャレンジで学んだことについて教えてください。

中井さん: 
ビジネスプランの考え方を学んだというのはもちろんありますが、プログラムを通して、起業家や企業の方、多くの大人とも関わり、自分のチームの力が最大化するためのリーダーシップを学びました

これまでリーダーシップについて、自分が主導してチームを目標に向けて引っ張っていくことが大事、と考えていました。

けれども、もりやまキャリアチャレンジでは、学年や学校が異なる人とチームになって活動する環境だったので、スライド作るのが苦手な人が多くてなかなか作業が進まなかったこともありました。逆にすごいイラストの上手い人がメンバーにいたので、その人にロゴとかイラストを作ってもらい、表現力の高いスライドを作れることができました。

あと、今回のチームメンバーや活動の途中で出会った大人の方は自分の高校の仲間とは全く違う考え方を持っていたので、話をしていて普段はない気づきが得られたり、いろんな視点からアイデアを出しながら活動できました。

たくさんアイデアが出てきて、どうやってまとめるか分からなくなった時もあったのですが、大人の人にアドバイスいただきながら考え方を知れたのも学んだことの一つです。

様々な大人が関わる守山市は、若い世代にとって、アントレプレナーシップだけではなく、あらゆる面の自己成長ができる機会があると感じています。

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ー この対談の最初にお話しされていましたが、「起業家の集まるまち」は第二期の柱であるそうですね。一方で、守山市は琵琶湖、自転車を軸とした観光振興、最近では琵琶湖アドベンチャーツーリズムに力を入れているとのこと。これについてぜひお伺いしたいです。

宮本市長:
本市では地方創生の開始時から特に自転車を軸とした観光振興を進めてきました。

新型コロナウイルスのパンデミックの影響で、マイクロツーリズムや新しい生活様式へ注目が集まりました。このような背景から改めて琵琶湖、そして自転車や琵琶湖周辺のアクティビティへの人気が高まってきたことを受け、守山市を軸に琵琶湖の価値を発信し、地域活性化につなげようと考え、現在は「琵琶湖アドベンチャーツーリズムの発着地」をキーワードに、自転車のみならず釣りやアウトドアなど様々なアクティビティの拠点として、やはりここでも官民連携で政策を展開しています。

先日1月9日に、守山琵琶湖岸で滋賀県内経済界代表らとともにシンポジウムを開催したほか、昨年ロゴスコーポレーションとの協定、民主導のトライアスロン大会も実施しました

民主導、官民連携をテーマとしていると、結果として琵琶湖振興でも企業や起業家、民間投資が集まるまちになってきたように思い、うれしく思っています。また、琵琶湖振興の取組を通じ、最近ではサステイナブルやSDGsのテーマで企業とお話しすることも多く、滋賀や琵琶湖らしい起業や官民連携、琵琶湖での観光振興においても「サステイナブル」に注目しています。

▼ 2021年11月に守山市はロゴスコーポレーションと地方創生連携協定を締結した。
《参考》ロゴスコーポレーションと地方創生連携協定を締結しました(令和3年11月19日)

▼ 琵琶湖アドベンチャーツーリズムシンポジウムは、守山市を「アドベンチャーツーリズムの発着地」として受け入れられるためのビジョンの共有と機運醸成を目的として実施された。
《参考》琵琶湖アドベンチャーツーリズムシンポジウムを開催!(令和4年1月14日)

ー 守山市はたくさんのことが学べるまちなんですね。

宮本市長:
守山市は「インプットのまち」なんですよ。

過去に「起業家の集まるまち」について検討していた時に、「地方で起業するのは、アウトプットのためなのか、インプットのためなのか」と考える機会がありまして。

この時にいろいろ話し合って改めて感じたのは、守山市は琵琶湖をはじめとする守山市の自然やまちの魅力がたくさんあり、そこに起業家が集まり、あらゆるものや多くの人と触れ合い、繋がりができる中で、様々な気づきや発見が得られる。そして、それが最終的に新たなアウトプットを生み出すことができる「まち」だということです。

「起業家の集まるまち守山」の裏キーワードとして「インプットのまち守山」と謳うことができるのだと、自然から地域社会までいろんなことを知りながら成長できるところだと認識できたのです。

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山口先生: 
「インプットのまち守山」という名前に相応しく、守山市ではいろんなことを学べると思います。

琵琶湖を一望したことがあるのですが非常に景色が良くて、琵琶湖とその奥の山並みが美しいと思いました。それと同時に、スイスのレマン湖やフランスのコートダジュールの周りの街に似ているなって思ったんです。

特に、レマン湖の東の端にシヨン城という古城があるのですが、琵琶湖の彦根城ないし長浜城のようです。

レマン湖のような湖近くの町の文化や景観を参考にして、綺麗な景観や文化を作り上げていくこともできると思いますし、姉妹都市ならぬ「姉妹湖」というのも作ったら面白いかもしれません。

琵琶湖とレマン湖との姉妹湖というものがあれば、守山からスイスへと、世界に目を向けるきっかけとなり、さらに多くのことを学べるのではないでしょうか。

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記者作成資料(対談の中で行われていた
イメージを共有するために作成したものです。)

 守山市は、多くの自然や多くの人と連携をして、たくさんの魅力を生み出しています。

守山市民・起業家・守山市に拠点を置く企業が、守山市の魅力を発見し、広く学び、多様な知を獲得し、新しい価値の創出ができるーーー

そんな「まち」となるよう、守山市は一層高いビジョンを持ってさらなる成長を促す政策を実施されることでしょう。

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【もりやまキャリアチャレンジ2021 スペシャルダイアログ】
司会:上田隼也(インパクトラボ )|協力:杉本悠太(守山市役所地域振興課)|執筆:杉山滉平(インパクトラボ )|写真:溝江愛未(インパクトラボ )


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