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#014 企業研究者からDX推進担当へ:架け橋となる仕事の魅力

こんにちは、Wacchiです

これまでに私の経験を基に企業研究者について記載してきましたが
現在はDX推進担当にキャリアチェンジしています。

今回はDX推進担当の仕事について、
そしてそこで見出している「架け橋」としての役割の魅力
について書いていきたいと思います。


1. 意外な転身?:企業研究者からDX推進担当へ


私の経歴については自己紹介に記載した通りですが
企業研究者としてキャリア をスタートさせて
現在はDX推進担当部署でグループリーダーを担っています

ポイントだけに絞って記載すると

これまでの企業研究者としての経験を活かしつつ
私が好きで得意な「人の話を聴く」「人のサポートをする」こと
を最大限に活かせるポジションだと感じたからこそ
自ら手を挙げて異動しました

DXと何が関係しているかは、後ほど詳細を記載します。

2. そもそもDXって何?


DXとは、
デジタルトランスフォーメーション(Digital Transformation)
の略語です

トランスフォーメーションとは、変革、変容を意味する言葉で
元の状態から姿、形が変わることを意味します

つまり、DXは
デジタル技術を使って「社会や生活の形を変える」こと
を意味します

経済産業省がわかりやすくまとめていたページがあったのでリンクをシェアします

単純にデジタル技術を活用する(IT化)だけではなく
それまでの業務や生活が変革するところまで達成できないと
DXとは言えません


違いを図示すると以下のようなイメージで
比較的狭い範囲で作業効率化のために行うのがIT化
IT化が完了した後に
今までやって来たやり方(プロセス)自体がガラリと変わるのがDXです

図. IT化とDXの違い

IT化の先にDXがあるようなイメージです。

図.IT化からDXへ

まだまだ抽象的ですね

一度、みなさんの身の回りの例でDXを紹介します

一番有名な例は、Amazonですよね

元々はインターネットで書籍が買えるWEBの本屋さんからスタートし
町の本屋さんが厳しい状況に追い込まれていきました

これは
「本の売り方」がIT化
「本屋に本を買いに行く」という消費者行動が大きく「変革」した(DX)
ということです

更にAmazonはおもちゃや電化製品、食品や日用品に至るまで品揃えを充実させているので
もはや本屋どころか「店舗に買い物に行く」という行動すら「変革」
してしまっています

これがIT化の先にDXがあるというイメージです

3. DX推進担当者の役割って何?


DXの概念や身近な例としてはこれまで書いて来た通りなのですが
では「DX推進担当者の役割」について説明します

前述の通り、単に業務をIT化したら終わりではなく
業務プロセスを変革するところまで到達しなければDXとは言えません

となると、
DX推進担当者は、業務とITの両方の知識を持つことが必要になります

業務部門とIT部門の「架け橋」となることがDX推進担当の真の役割
なのです

実は私が今主に担当しているのは
研究開発業務に関するDXプロジェクトです
だからこそ私自身の企業研究者としての経験が活きてくるのです

これまでの研究開発の経験から業務については深く理解しています
そこにIT関連の知識を身につけることで「架け橋」になろうとしています

研究開発部門からIT部門(DX部門)に異動してきた私だからこそ
「架け橋」になれるのです
(とはいえ、IT関連の知識はもっと習得していく必要がありますので精進します)

「架け橋」の役割は
当然ながら一人では機能しません

研究開発を主担当としている業務部門と
システム開発を主担当としているIT部門の
両方とよくコミュニケーションをすることではじめて機能します

そもそも業務部門が抱えている課題感に認識齟齬がないかを確認することもあり
部署間で食い違う意見を調整することもあり
今までやってきた業務を変えたくないという反対意見に向き合うこともあり

DXという響きはカッコ良さそうですが
なかなかに泥臭い業務です

しかし、その変革の先の理想的な会社の状態を実現するために
日々努力をし続けるのがDX推進担当者の仕事です

4. 人と人を繋ぐ仕事の醍醐味


ここまで書いてきた通り
DX推進担当者の仕事は泥臭く、すぐに成果が上がるわけでもなく、
決して目立つ仕事でもありません

それでもやりたいと思ったのはなぜか

それは、私が常々やりたいと思っていた「人と人を繋ぐ仕事」そのものであるからです

自分の好きで得意な人の話を聴くことをフル活用し
部門を超えて人と人を繋ぐことができる仕事

更に言えば、
今まで経験できなかった新しい分野(IT関連)の知識を身につけることができる

私にとってはこれほど魅力的な仕事はありません

特に私が勤める会社は(他の多くの日本企業もそうかもしれませんが)
それぞれの部門で独自の文化が出来上がっていて
部門間の横連携が十分にできているとは言えません

そんな状況下で「架け橋」となる役割は
会社の変革を促し、更に会社が成長していくための
重要な役割だと私は考えています

だからこそ、やりがいのある仕事です

5. まとめ:DX時代の新しいキャリアパス


企業研究者からDX推進担当へのキャリアチェンジは
一見遠回りに見えるかもしれません

しかし、
ある一つの分野で経験を積んで他の分野に移ると
それぞれの経験が融合し新しい価値が生まれます

何か一つの分野で道を極めることは厳しい道のりかもしれませんが
2つまたはそれ以上のもの同士を掛け合わせることで
独自の強みや特徴が見出せる可能性が高くなるのです

いかがでしたでしょうか?
今回の記事が皆さんが新しいキャリアの可能性を考える上で、少しでも参考になれば幸いです。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました!

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