【回顧録】アトピーからの回復

今日、教会の青年がアトピーに苦しんでいることを親御さんから聞いた。
同じ患者だった私はどうやって乗り越えたのか、その相談でもあった。

思い返しながら語った。
とにかく、辛かった。同時に、その中でもいつも神様は生きて共におられることを知った。(私はクリスチャン。)

家族も家族で苦しんでいる。本人は本人で心身ともに辛い。
話ながらそのことを思い起こし…その中でもっと励ましや参考の言葉をかけたかった。
同じ苦しみを通った人の姿がとても助けになる。自分自身はそうだった。彼もきっとそうだろう。
なのでnoteで振り返りながら整理し、できれば伝えたい。
でも完成度にこだわらずにメモ程度に書き出す。

重症アトピー&皮膚炎だったあの頃


☆ストレスを感じない瞬間がほぼ無い。ストレスがストレスを生む負のループ。死を考えるほどに辛い。
クリスチャンなのに死を考えるのか?考える。ヨブ記のヨブもそうだった。


〇身体的ストレス。痒み、痛み、その他諸々
・尋常ではない痒みと痛さのストレス。
・搔きむしった後の惨めさ…
※浸出液が出ると惨めさは二乗倍。
・就寝すらストレス。起床時が特別辛い。目覚めとともに良くなっていない現実と向き合うことになる。時には益々悪化していることもあり、そういう時は特別惨めな気持ちに。

・お風呂は苦行。まるで修験者

・体の可動域が狭くなる。呼吸も浅くなり血流も滞る。体を思い切り動かせない。というか、まともに動けない。重症アトピーは身体障害の認定を受けても良いと思う。※医療保険、障害年金等の社会保障を受けられない。

精神的孤立

周囲の人とは苦しみを分かち合えない辛さ。

〇社会との距離
・世間の流れに取り残されるストレス。同世代や周囲の人は社会生活を送っている。みんなが〇〇しているのに自分は〇〇…
・みんなと一緒に楽しみたいができない
・将来に対するストレス

〇見た目のストレス
知っている人ほど会いたくない。
近隣に買い物に出かけるのすら辛い。自分を知っている人がいる所を歩くのはストレス。
単純に見た目を見られたくないストレス
会った時に掛けられる声を想像すると…しかし外に出られない自分の状況を考えるとそれもまたストレス。

〇人間関係のストレス
身近な人、元々良好な関係性の人が相手だからこそのストレス。
⇒違いを犇々と感じるから。
・親からの遺伝…どうしようもない。神様がこのように創造された、そこはわかってはいるが…。
・同じ両親から生まれた兄弟は軽度で治った。兄弟の人生とこんなにも違う。自分だけがこの苦しみを感じていて、たとえ家族であってもこの苦しみはわからない…。理解はできるし納得できないわけではないが辛い…
・家族は自分のことを想ってくれていること、回復を願ってくれていることはよくわかる。逆にそれがみじめ。アトピーではない家族と自分との圧倒的差を突き付けられるから。
近い関係性だからこその圧倒的な精神的孤立、心理的距離感…

とか色々。過去の事は忘れていることも多い。
でもこれだけ覚えているということは辛い、苦しい、その中で希望を見出して生きる、色んな感情を伴っていたからなんだろうな。

いつかは治ると思いたい。でも治らない人生だったら…絶望するのだろうか。
そんな葛藤を繰り返しながら時には寝たきりで神様を呼び求める毎日。


「悲しむ者は幸いです。その人は慰められるからです。」
新約聖書 マタイによる福音書5章4節


神様はどんな状態の私でも価値があっていつも愛してくれている。
動けなくても、働けなくても、何もできなくても…。
そのことがよくわかった。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?