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レモングラス香る 汁なし牛肉麺「Bun Bo Sa Te Sa」

初訪 2021.04  更新 2022.04.21

【2023.07.30 追記】
こちらのお店の1区店は、残念ながら閉店しました。
現在は、7区の店舗のみ営業中。中心地から車で約20分と遠くなってはしまいましたが、ほかでは味わえないおいしさなので、食への探究心が強めな方にオススメ。(住所や最新情報は、最下部のリンクをご参考ください。)



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台湾やマレーシアなど、アジアで人気のローカルヌードル「牛肉麺」
海外に行ったら現地で愛される一杯をぜひとも食べておきたいところですが、ここベトナムにも、人気の牛肉麺があります。

それは、中部フエで生まれた
「ブンボーフエ(Bun Bo Hue)」というご当地麺。

フエ(Hue)は、アジアンリゾートとして近年話題のダナン(Da Nang)から車で約2時間の場所に位置する、ベトナム最後の王朝があった古都です。


ブンボーフエとは

フエを代表する名物料理はさまざまあるのですが、中でも「ブンボーフエ(Bun Bo Hue)」は、料理名に "フエ" の名を冠した代表的料理。

「ブン(Bun)」= 断面の丸い米麺
「ボー(Bo)」= 牛肉
の意味で、いわゆる「牛肉麺」です。

“ブンボーフエ”と、最後にフエが付くと “フエの牛肉麺”の意味になります。

どんな牛肉麺かというと、牛骨や牛すね肉、豚足からとった出汁にレモングラスなどで香り付けをし、そこに太めの米麺ブンや牛肉を合わせた料理。
出汁の旨味に魚醤の塩気、ハーブの香りやチリの辛味がバランスよく組み合わさった一杯です。

中部出身の店主による一般的なブンボーフエ

フエにはいくつかの名店がありますが、いまやフエに限らずともベトナム全国で手軽に食べられる人気の麺料理。
ホーチミン市内にも数多くのお店があります。

新感覚ブンボー

前置きが長くなりましたが、、
今回は、そんな「ブンボーフエ」をアレンジした "汁なしブンボー" のお店「ブンボーサテサー(Bun Bo Sa Te Sa)」をご紹介します。

タレを絡める混ぜ麺スタイル

レモングラス香る 汁なしのブンボーは、個人的にも誰彼構わずオススメできる推しの一杯。
ベトナム麺好きなら必ずや食べておきたい新ローカル麺です。


お店の場所

場所は ”ピンクの教会"で有名な「タンディン教会(Nha Tho Tan Dinh)」から徒歩約4分、布市場として知られる「タンディン市場(Cho Tan Dinh)」から徒歩約2分の路地裏に、ひっそりとあります。

写真左手にはテイクアウトのカウンター、右手にはお店の入口があります

目印は、タンディン市場横のグエンフーカウ(Nguyen Huu Cau)通り
79番地。BIDV銀行横の路地を入ると、銀行のちょうど裏手にあります。

1人でもふらりと立ち寄れるカフェのような雰囲気

全12席ほどの小さなお店なので、昼どきは満席になることも。
落ち着いて食事を楽しみたい場合は、少し時間をずらすのもありです。

現在、市内に2店舗(1区・7区)があり、今回は中心地からもアクセスのいい1区店に行ってみました。1区店は現在、朝・昼営業(6:00-13:30)のみで夜はお休みですのでご注意ください。※2022.4.21 現在


オススメは “汁なし”

まずお店にきたら必ず食べておきたいのが、
自家製ダレを絡めた 汁なしブンボー「ブンボーコー(Bun Bo Kho)」

メニューには「ブンボーフエ」の王道である "汁あり" もありますが、
この店では個性ある "汁なし" がオススメ。
レモングラスの香りがより豊かに味わえます。

ということで、こちらが

「汁なしブンボー スペシャル(Bun Bo Kho Dac Biet)」5万8000VND(約280円)


弾力のある米麺ブンに自家製ダレが絡む汁なしブンボーは、出合ったことのない個性派ブンボー。
上には牛肉やハム、エシャロットのピクルスやハーブを散らしてあり、具材ごとの味・香りの変化が楽しめます。

たとえば、黒胡椒が効いたフエ風ハム「チャーフエ(Cha Hue)」や、カニのすり身団子「チャークア(Cha Cua)」など、上にのる 練りものもバラエティ豊か。

添えられたバナナの花の千切りや裂いた空芯菜、シソやモヤシを好みで追加したり、ライムでアクセントを足すのもありです。


ちなみに、お店で使っている器は 南部の庶民派陶器「ソンベー焼き」
陶器の素朴な味わいがまたかわいいです。

ソンベー焼きはチョロンのビンタイ市場などで購入可能です

また、ここのブンは生ブンのぷるっとした舌触りが楽しめるのもポイント。特製ダレをまとったブンを頬張ると、レモングラスの爽やかな香りが鼻に抜けます。

自家製サテをお好みで

辛いものが好きな人は、店名にもなっている卓上調味料「サテサー(Sa te sa)」でパンチの追加を。

奥はエシャロットの酢漬け


"サテサー" は、「レモングラスのサテ」の意味で、

「サテ(Sa Te)」= ペーストor ふりかけ状の濃厚系調味料 
「サー(Sa)」= レモングラス
を意味します。

こちらのお店では生の唐辛子やニンニク、干しエビやレモングラスなどを使った自家製サテを、ソンベー焼きの壺に入れて用意しているそう。
「中部の人は辛いもの好き」と言われる通りパンチのある辛味なので、量にはご注意を^^

改めて見てみると、
まず汁なしブンボーがレモングラスの香り豊か。そこにレモングラスを使ったブンボーの出汁が添えられ、自家製のサテにもレモングラスを使用。さらには無料のチャダー(アイスティー)もほんのり香るレモングラスティー。と、まさにレモングラスづくし

ハーブ好きにはたまらない、レモングラスづくしのローカルランチが楽しめます。

メニュー

メニューは、ベトナム語と英語の両面表記になっているので、注文しやすいのもうれしいところ。
一番上の「Must Try」と書いてあるのが、汁なしブンボーです。

英語メニュー
ベトナム語メニュー

↑ クリックして拡大表示できます。

ブンボーの価格は5〜6万vnd(約280〜340円)程度。
肉や具材のボリュームがアップしたスペシャルと、レギュラーの2タイプがあります。

「汁ありブンボー スペシャル(Bun Bo Nuoc Dac Biet)」5万8000VND(約280円)

別の日に、汁ありも食べてみました。
甘みのある出汁が南部人好みの、じんわりと温まるフエ風牛肉麺でした〜。

さらにトッピングとして、下記の具材も追加可能。
肉(Extra Beef)  
ミートボール(Meat Balls)
各 2万5000VND(約120円)

ポーチドエッグ(Poached Egg with soup)
1万2000VND(約60円)

また余談ですが、覚えてしまえばベトナム語のメニューも解読可能。
下の言葉の使用頻度が高いので、覚えておくとオーダーが楽です。
「コー(Kho)」= 汁なし
「ヌォック(Nuoc)」= 汁あり
「トートゥーン(To Thuong)」= レギュラー
「ダックビエット(Dac Biet)」= スペシャル


ブンボー以外には、ベトナム版ビーフシチュー+バゲットの「バインミーボーコー(Banh Mi Bo Kho)」などもあります。

「バインミーシウマイ(Banh Mi Xiu Mai)」3万8000VND(約180円)

バゲットに肉団子と目玉焼きが付いた「バインミーシウマイ」は、朝食や小腹がすいたときによさそう。

ベトナムコーヒーやフルーツジュースなど数種類のドリンクもあります。


まとめ

いまのところ、おそらくこのお店でしか食べられない新感覚の混ぜブンボー。個人的にも、思い出しては何度でも通ってしまう鉄板の一軒です。

個人的にも、自信を持っておすすめできる一軒です


ひとまずは、汁なし「ブンボーコー」のお試しを。

一般的なブンボーとはひと味もふた味も違う、新しいおいしさとの出会いがきっと待っています。


Bún Bò Sa Tế Sả / ブンボー サテサー
   090・884・8002
FB  

[1区店]←今回の紹介店舗 ※閉店しました
  81/1 Nguyen Huu Cau, Q.1, HCMC
  6:00〜13:30



[7区店]
  B1 Phu thuan, Q.7, HCMC
  6:00〜13:30、16:00〜20:30



#ホーチミン #ホーチミングルメ #ベトナム #ベトナム旅行 #ベトナム料理 #ブンボー #サテ #レモングラス

※この記事は過去記事を再編集したものです。

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