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2022/08/23 夜ごはん(自炊)
鹿浜鈴之介リスペクトのさばの味噌煮です。
『初恋の悪魔』に毎週情緒をぐわんぐわん振り回されている。
第5話、椿さんの家で鈴之介が振る舞ったさばの味噌煮を見て、ああ、なんだかさばの味噌煮を食べたいなと思わされたのは、物語の力なんだと思う。
私自身はさばの味噌煮なんてさほど好きじゃなくて、でもあの温かな交流のなかでやたらとおいしそうに見えた。
同じく坂元裕二脚本の『問題のあるレストラン』にこんなセリフがある。
「食事を讃える言葉には、美味しいの他にもうひとつあると思うの。あったかい。温度じゃなくて、そういう味があると思うんだよね」
鈴之介の作ったさばの味噌煮は、きっととてもあったかかったんだろう。
ちなみに第6話を見た今、食べたいものはカレーです。悠日と星砂の食卓も、星砂と鈴之介の食卓(ではないか、ネカフェなので)も、とても温かでした。
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ところで『初恋の悪魔』、第3話の台詞がやたらと印象に残っている。
普通という言葉に恐れを抱き、怯えてしまう人間は存在するんだ。目の前にいる人が今にも、「あなた変だよ、なんか気持ち悪い」そう言い出すんじゃないかと思って存在を消してしまいたくなる人がいるんだよ。
この台詞を聞いたとき、ものすごく共感して、ああそういえば私はこっち側の人間だったなと思い出した。
普通からの逸脱を恐れて、普通の人の仮面を被って、いつしか仮面のほうが当たり前になって、つまらない人間になって、生きてきたんだったな。
まあ、だからといってどうというわけではないのだけれど。忘れていたことを思い出しただけで、否定も肯定もしないのだけれども。
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