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習志野高校の応援 *2 応援に対する信念 ~アスリートを応援するって、どんなこと? #3

センバツでいろんなマスコミで取り上げられ、注目された習志野高校。
その応援団に3試合も混ぜていただいて感じたことを書きなぐる第2回目です。
【おさらい】習志野高校の応援 *1

試合開始前からゲームセットまで立ちっぱなし

試合開始の約30分前。
両校のシートノックが始まります。
その直前から習志野高校吹奏楽部員は、座席から立ち上がります。
習志野の攻撃のときは、吹いて歌って踊って応援の気持ちを全身で表現
相手の攻撃のときは、立ったままグラウンドを見つめ、ファインプレーやアウトを取ると、そのプレーの選手名をコールします。
そして攻撃になると、また吹いて歌って踊って・・・この繰り返し。

8回の攻撃の前には、球場係員がやってきて、次の試合の応援団との入れ替えについて指示を出します。
試合が終わって挨拶が終わると即座に退出です。

つまり、試合開始前から試合終了し退出するまで「座らない」
夏の試合でもサッカー部やバレー部の応援でもこのスタンスは崩さないと聞きました。
選手に尊敬の念を持っているからなのかな?
夏の炎天下の応援では、熱中症対策は徹底的に行っているとのこと。

一般的なアルプス応援は

おととしの夏、母校が甲子園に出場したとき、吹奏楽部のサポート役をしたのですが、ひとり3本ずつ冷却スプレーを配り、隙あらば全身に冷気を振りかけ、相手の攻撃のときは、すぐに座らせました。
分厚いバスタオルを頭からかぶらせ水分やミネラル補給を徹底的にしたつもりでも、ダメージを受けた人は多かったです。

前年年末に引退し、日々の筋トレ、走り込みもしなくなって久しく
体力的にキツかったということもありますが・・・

強い信念が準優勝に導く

こんな経験をしているので、習志野応援団の圧倒的なパワーを感じたし、「美爆音」と呼ばれる美しく響く音がコンスタントに出せるのは、単に優れた演奏技術だけでなく、強靭な体と、応援に対する強い信念があるからだと感じたのでした。

一部の吹奏楽ファン、高校野球応援ファンしか知らなかった「美爆音」が一躍全国区になった理由は、多くのマスコミが取り上げたのも一因だけれど、
応援に対する意識の次元が違うのでは、などと思っています。


センバツ開幕前の大会展望で、習志野の快進撃を予想した媒体は皆無に等しかったけれど、選手ひとりひとりが覚醒し、チームとして進化し、準優勝したのは、応援の力が大きかったと確信しています。

習志野高校の応援 *3 につづく

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