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コラム:ChatGPT

最近話題のAI、ChatGPTを使い始めてみた。プログラミングを始め、デスクワークのサポートに有用な使い方を模索しているところだ。実際問題として、ブログの執筆などは最早AIに任せてもそれなりのものが仕上がるのではないかと思っている。

例えば、私がよく記述している内容について尋ねてみた。

「新型コロナウイルスの中枢神経系感染について説明して」
に対する回答↓

新型コロナウイルスは、主に呼吸器系に感染して肺炎を引き起こすことが知られていますが、中枢神経系(脳や脊髄など)にも感染する可能性があります。中枢神経系への感染は比較的稀なケースですが、重症化や長期的な後遺症の原因となる可能性があります。

中枢神経系への感染は、ウイルスが呼吸器系から血液やリンパ液を通じて脳に入り込むことによって起こります。ウイルスは脳内に到達すると、脳細胞(ニューロン)を感染し、炎症や細胞死を引き起こすことがあります。これにより、脳の機能障害や神経症状が発生する可能性があります。

新型コロナウイルスによる中枢神経系感染の症状は、発熱、頭痛、めまい、意識障害、けいれん、筋力低下、感覚障害、失語症、幻覚、錯視などが報告されています。重症化すると、昏睡状態や脳卒中、脳炎などの合併症が発生する可能性があります。

中枢神経系感染を予防するためには、基本的な感染対策(手洗い、マスク着用、社会的距離の確保など)を徹底することが重要です。また、中枢神経系感染が疑われる場合は、早期に医療機関を受診することが必要です。

とまあ、この程度の文章は一瞬で生み出される。私くらいの専門的な知識があれば、改善の余地があると思えるが、一般の人からすれば、最早そこらのブログに書いている内容としては充分に思えるのではないだろうか。

ついでに、より専門的な内容について突っ込んでみた。

「神経系感染にNRP1は関係ある?」
に対する回答↓

NRP1(Neuropilin-1)は、神経発生や血管新生、免疫応答などに関わるタンパク質です。最近の研究により、NRP1は新型コロナウイルスの細胞侵入に関与していることが示唆されており、中枢神経系への感染に関わっている可能性があります。

具体的には、新型コロナウイルスのスパイクタンパク質が、細胞表面のACE2受容体と結合することで細胞内に侵入します。しかし、最近の研究では、NRP1もACE2受容体と同様に、新型コロナウイルスのスパイクタンパク質と相互作用することが報告されています。このことから、NRP1がウイルスの細胞侵入に関わっていることが示唆されています。

また、NRP1は脳や神経組織に広く発現しており、神経細胞や血管細胞の発生・成熟にも関与しています。したがって、NRP1が中枢神経系感染に関与している可能性は高いと考えられています。

ただし、NRP1が新型コロナウイルスの感染に関与するメカニズムや、具体的な役割はまだ明確になっていません。今後の研究によって、NRP1が中枢神経系感染にどのように関与しているかが明らかになることを期待しています。

この様にそれなりの回答が返ってくる。いくつか試して思った傾向だが、科学的な内容に関しては最後にボヤっとしたパラグラフを付けるのが好みな様だ。また、上記の例の様に、最初にある程度の期待される答えを持っていれば、この様なAIによる文章作成は効果的に運用できるだろう。これが上手なAIの使い方の一例だと思える。一方で、ネットワーク上に公開されていない情報などについては当然ながら対応できないというのも課題であろう。また、専門性が極まるにつれて精度が下がるのも現状間違いない。

「AIによって仕事が奪われる」という話を聞くと、AI自体が仕事を奪いに来るようにイメージしてしまい、そんな訳ないと思う人が多いだろう。しかし、実際に恐れるべきは「AIを使いこなす人によって仕事が奪われる」である。要するに、今までその範囲に手を出していなかった人が、特にAIを使いこなす有能な人間が、簡単にあらゆる領域の業務をこなす事が出来るようになり、結果としてAIを使いこなせない人が職を失うという事になるのだ。デスクワークオンリーの人間は自分の仕事がAIによって代替されるリスクを常に考える必要があるだろう。そうならない為には、まず自分の仕事をAIを利用してより高精度・高効率に実施し、その上で自分の出来る業務範囲をAIを利用して広げていく事が一番だと感じている。何事も手を付けるなら早い方が良い。AIを使いこなす人間が脅威になる日はすぐにやってくる。

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