見出し画像

「正月」よりも日本人が大切にすべき習性

 「正月」という言葉は、紀元前200年以上前、秦の始皇帝が国を統一する際に、孔子の思想本『春秋』の《一年、四季、十二月》という概念を採用し、月日・時間のルール(=中国式の「太陰太陽暦」、以下「旧暦」)を制定した頃まで遡る。

 この時、一年の初月を「政月」(=政治の年次計画を立てる月)、
最初の季節を「春季・春節」、
年の節目に行われる政[まつりごと](=権力者が主催するイベント)の開催時期を「節分」という概念・風習が生まれた。

それから約700年後の6世紀中頃、
始皇帝の時代からは少しアレンジが加えられてから、
日本にも旧暦が百済からの渡来人によって伝えられた。

 まずは、推古天皇により天皇家や貴族といった当時の支配層の間で普及し、次第に朝廷に近い神職関係者や祭司→米田の地主の順に、
旧暦及び年初の一月に祝い事をして縁起の良いものとする文化ができたという。

 しかし、物事が多くの人を介して伝言ゲームのように広まっていくと面白いことが起こるものである。

ここから先は

1,149字
この記事のみ ¥ 190

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?