セキュリティのすごい日本人の研究

セキュリティの日本人研究者の存在感は危機的


セキュリティ研究は日本人はなかなか世界トップレベルでは厳しいのが現状です。
しかし、セキュリティトップ会議(論文発表の場)での日本人の活躍も少しはもちろんありますので、まとめてみます。

USENIXで特に素晴らしい結果を出した日本人の方々


USENIXという世界最高のセキュリティの国際会議があり。その中でも特にすごい論文には「最優秀論文賞」が与えられる。上位10%くらいの論文に与えられます。
この最優秀論文賞を取った日本人がどれくらいあるか調べてみました。
なお、本会議だけだと日本人は0人でしたので、共催会議(ワークショップ)も調査の対象としました。

ソース


すごい人のリスト

2023年 USENIX 本会議
 Tadayoshi Kohnoさん (ワシントン大学)(アメリカ人の方です) 倫理的枠組みとコンピュータ・セキュリティのトロッコ問題: 会話のための基礎 (Ethical Frameworks and Computer Security Trolley Problems: Foundations for Conversations)


2023年 USENIX ACT (USENIXのworkshop(共催会議))
Kenichi Yasukat さん(法政大学) zpoline: バイナリ書き換えに基づくシステムコールフック機構 zpoline: a system call hook mechanism based on binary rewriting


2018年 USENIX WOOT (USENIXのworkshop(共催会議))
若林 哲宇さん(早稲田大学)高周波リトロリフレクター攻撃の実現可能性研究 A Feasibility Study of Radio-frequency Retroreflector Attack


2005年USENIX ACT
広渕 崇宏 HIROFUCHI Takahiro さん (産総研) IPネットワークを介したデバイス共有のためのUSB/IP-Aペリフェラル・バス拡張USB/IP—A Peripheral Bus Extension for Device Sharing over IP Network


2003年 USENIX BSDC (USENIXのworkshop(共催会議))
Hideki Eirakuさん (筑波大学) 部分的なエミュレーションとマシン命令の書き換えによるユーザプロセスとしての BSD カーネルの実行 Running BSD Kernels as User Processes by Partial Emulation and Rewriting of Machine Instructions

2003年 USENIX JAVA VM '02 (USENIXのworkshop(共催会議))
Toshio Suganumaさん (IBM) Javaジャストインタイム・コンパイラにおけるメソッド・インライン化の実証的研究 An Empirical Study of Method Inlining for a Java Just-In-Time Compiler


全体の所感

2023年のUSENIX本会議の最優秀論文賞で日本人の名前が!と思ったら、アメリカ人の先生でした。

歴代で、1人も日本人の先生はUSENIX本会議での最優秀論文賞はないみたいです。

共催会議(ワークショップ)では、ここ20年で5人の方が選ばれています!これらの方々は日本の宝ですね。

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