『スモールビジネスの教科書』を読んだ感想

この本を選んだ動機


『スモールビジネスの教科書』、および『スモールビジネスの教科書[実践編]』を読んだ。

最近は、スタートアップ政策とかで起業しよう!と国全体がスタートアップ応援となっている。スタートアップというのは、株式会社を作って、一部の株を渡すことで投資を受けて、急成長して短期間で1000億円企業を目指す!みたいなやつです。

しかし、最近はスタートアップで起業することに対して冷たい声も多い。というのも、スタートアップは創業者は売り上げや利益があってもそのお金を自分の懐に入れられない、あくまで会社のお金だからです。また、仮に成功してIPOをしても、株の一部だけを毎年少しずつ売っていく感じだったりするのでやはりキャッシュもものすごく入ってくるわけではない。M&Aで「3年分の会社の利益で売却」しても、ロックアップというので2〜3年買収先の企業で働いたら、「それって自分で100%株主してたら株も取られずその分の会社の売上も取れてたじゃん」となる。

それに対して、スモールビジネスは創業者は金銭的に裕福になる。スモールビジネスってのは、普通の中小企業のオーナーみたいな感じです。オーナーは会社で稼いだ金を、かなり自由に経費で落とせる。自分への給料も自分で設定して出し放題なので、個人の自由に使えるお金もかなりでかい。つまり、1億円を会社が稼いだら、経費で生の1億円を支えたりする。

こうやって比較すると、「スタートアップより、スモールビジネスのオーナーの方が裕福じゃん」となります。資産とかがスタートアップ当てれば大きかったり、若くしてまとまったお金が手に入るメリットがスタートアップはありますが、スタートアップでスモールIPOで10億円を毎年1%ずつ受け取るとかメディアビジネスで1000万円とかで「売却実績!」とかいうより、スモールビジネスで毎年1億円経費で自由にしたりする方がいいかもという話です。

そういう感じで、スモールビジネスが儲かってると聞いてはいましたが、具体的にどうやるんだ?と思って、当該の本を手に取りました。

本書で書かれている手法

『スモールビジネスの教科書』と『スモールビジネスの教科書[実践編]』の2つに分けてかく

『スモールビジネスの教科書』の内容。

以下の4手順が説明されている。
儲かってる企業を発見し儲かる手法を知る
⇨やり方をコピーして、対象範囲の顧客を変えて、同じような商売をする
⇨営業の提案書を作る
⇨提案書を見せてインタビューする

スモールビジネスの場合、スタートアップとして急成長しなくていいので、町の中華屋で一番みたいな勝ち方でいいとのこと。
なので、大手が切り捨ててる地域で町中華をやるような勝ち方を目指すとのこと。

・儲かりやすい領域を探してください。
・金払いがいい領域でやらないとお金も儲からないので、金払いがいい分野を見つけてください。
ってのは強調されている。


『スモールビジネスの教科書[実践編]』の内容


具体的にスモールビジネスをやっている複数人の実例が書かれている。

まず、儲かる情報は、インターンとか金払いのいい人が集まるパーティーやゴルフクラブとかに潜り込んで情報収集したらいいよとのこと。
特に、1つ小さい実績でも出して、「業界関係者」になるといいよとのこと。メディアサイトやるとか。

さらに、最初から売上がたつ事業として、「受託(開発、コンサル、アウトソーシング)、仲介、営業代行、メディア」が示されてる。
これらで勉強しながら、「業界関係者」になるといいらしい。

参入初期には自分で手を動かして一人とかでやるといいよとのこと。そうするとアウトソースする時も何を外注してるのかわかると。

スモールビジネスの参入ができたら、金払いの良い顧客を探しましょうと。
例えば、転職市場、美容市場とか。バーニングニーズ(それが欲しくてたまらない)に刺さってるといいよと、例えば売上アップとか、逆にコストカットは成果報酬とかじゃないと響きにくいと。
競合優位性はコミュニティや俗人生で作れるよとのこと。
また、販売チャネルで売れる売れないが結構決まるけど、チャネルに特化しても流行り廃りがあるから、ticktock専門とかは危険だよと。

全体的な感想

ざっくりは上記のような内容ですが、具体的な実行方法もたくさん載っていました。
自分ならどうするかな?と思いながら読むと色々考えられて面白いし役に立ちます。

自分の場合は、結構イノベーティブなことやりたい欲が強いのでスモールビジネスだけやりたいわけじゃないけど、業界を知るにはやっぱスモールビジネスで参入するのは賢いなあと思いました。。
スモールビジネスで「受託、仲介、営業代行、メディア」みたいなのなら、メディアかなあって感じでした。

普通にサイト作って、ニュースっぽいメディアやyoutubeチャンネルやticktockをやれば、「取材」という名のインタビューで自分のビジネスが刺さるかをチェックできるし、メディアという地位を得れば業界参入はできるなあと思いました。
メディアで業界を知れば、仲介とか営業代行のチャンスもできるのかなあと。
そして、メディアで業界に潜り込んでいれば、儲かりそうなところとか金払いがいい会社とか確かに知るチャンスができるのかなと思いました。

頑張るしかないですねえ!


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