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病み上がりにケンタッキー

トートバッグなのか、尊いバッグなのか分からなくなってきたそこの君!
確かに、この俺がimmorだ。

網走の監獄にぶち込まれていた時の俺だ。
面構えが違う。

日本には“ことわざ”がある。
先人たちの“知恵と教え”がたった一言に凝縮された、素晴らしい文化だ。

ことわざは平安時代に誕生したと言われ、庶民の生活の中で生み出された教訓がことわざとなって現代にも伝えられている。

いつの時代になっても我々は先人が遺した
“ことわざ”に勇気と希望を与えてもらった。

好きな人に告白する瞬間

怖い夢を見ちゃった夜

めかぶを食べている時

どんなシチュエーションでも“ことわざ”は
我々に寄り添ってくれる。

今宵は、ことわざ大好きっ子の読者諸君に
この俺が厳選した珠玉のことわざを紹介してやるからよ…

一人で生きていけるとうそぶかないで、
多くの人に支えられて生きている事を認めようや。


犬も歩けば棒に当たる

犬を外へ散歩に出すと、ときたま謎の棒が近づいてきて、ぶつかってしまう事がありますよね?

ぶつかった後はユラユラとその場を浮遊し、
再びどこかへと飛び去る謎の棒。

近づいてくると犬が怯えてしまうものの、たまに当たった瞬間500円玉が出てきたりするから、なかなか憎めない謎の棒。

犬を飼っている人なら
「うんうん、あるある!」と思う事だろう。

この怪奇現象は平安時代から起こっていたようで、その様を人生の教訓として遺したのがこのことわざである。

つまり、外へ出れば災難に遭ったり、
幸運に巡りあう機会が訪れる事の意なのだ。

ちなみに謎の棒の正体は…

未だに不明である。


焼け石に水

ええ、これはサウナですね。

サウナルームに設置されている熱々の石に水をかける。
すると熱気を帯びた水蒸気が勢いよく
ウオッシオォ〜ッと立ち昇る。

室内の温度は一気に上がり
立ち所に汗が噴き出てくる。

「こんな暑い所にいられるか!俺はもう帰るからな!」と死亡フラグビンビンな捨て台詞を吐いて退室したなら、皆様は当然、水風呂へと向かいますよね?

そんな時に、ごく少量の水しか入ってない時にアナタはどのようにして熱を冷ましますか?

「ほ、ほひ〜ッ!こんな水の量じゃ
 身体の熱が冷めないよ〜ッ!:(;゙゚'ω゚'):」

と無様にのたうち回るのが関の山でございましょう。

つまり、“焼け石に水”とは、努力や援助がわずかでは効果がほとんど期待できないことのたとえなのです。


雲泥の差

にわかには信じがたいかもしれませんが、
“雲泥(うんでい)”とはトイストーリーのキャラクターである“ウッディ”が訛った言葉なんです。

ウッディは世界中で人気のキャラクターなので、沢山のグッズが展開されております。

それ故、小さなウッディ人形、大きなウッディ人形と大小様々なウッディが存在するのです。
全てのウッディは人の目が無いところで自由に動けるものの、そのサイズによって出来ることやパワーが変わってきます。

これが由来となった、“ウッディの差”です。

昔の人はこの言葉に“雲泥”というなんとなくカッコいい字面を当てこむ事でウッディに対する敬意を示していたんですね。
※トイストーリーはいつの時代でも大人気

つまり、同じ基準で見ても大きな違いがあったり、大きくかけ離れていたりと大きな差があるという意味です。

あっ!
みんな大好きマルセル・デュシャンの
「泉」みたいな木があったよ!!よかったね!!

空きっ腹にビール

若いうちは特にやりがちなこの行為。
とにかくやっちゃいけない事の代名詞ですね。

空腹時にアルコールを摂取すると、以下のような現象が体内で起こります。

胃から小腸へのアルコールの吸収が速く、肝臓を経由して脳へ到達するため、すぐに酔いが回ります。 また、アルコールが胃壁などを荒らしてしまうこともあります。

出典: 厚生労働省e-ヘルスネット、
(社)アルコール健康医学協会

とは言うけどね、喉がカラカラの時に飲むビールが1番うめぇんだよな。

空っぽの体内に酒を染み込ませるあの幸福感は、空腹時にしか得られない特別な体験なのだ。
それが酒好きの共通認識であろう。

でもね、あたしゃ自分の体内をボロボロにして幸福を得るような人間にはなってほしくないよ。
もっと健全な幸せを探そうや。

昔の人だって、そんな願いを込めて
“空きっ腹にビール”なんて言葉を遺したのかもしれない。

なら俺たちは、先人の願いを背負って立つ現代人として、恥の無い人生を過ごそうじゃねぇか!
だから、これからは軽くご飯食べてからお酒を飲みなさいね!!

という事で、“空きっ腹にビール”とは幸福と引き換えに大事なモノを失う事のたとえなわけです。


病み上がりにケンタッキー

平安時代に生まれたことわざの中でも
特に現代人が共感しやすいことわざですね。

療養中というのはおかゆだったり、ヨーグルトなどの消化に良いものを食べなくてはなりません。

食べたいものが制限されるのはとても辛い。
その反動からか、病み上がりというのは抑圧された食欲が暴走してしまうものです。

ラーメン、焼肉、ケンタッキー・・・。

どれも脂っこいものですね。

病み上がりだからこそ“脂”を求めてしまうのか。
脂のほうが“病み上がり”を求めているのか。

人類に課せられた永遠のテーマの一つかもしれませんね。

とはいえ、病み上がりにケンタッキーはなかなか胃がもたれるもの。

つまり、このことわざには、辛い事の後だからといって幸福を望みすぎては痛い目を見る。
だから地に足つけて落ち着いていこうという意味が込められているわけですねぇ。


猫の者よ
どこへ往く

いかがでしたでしょうか。

今回は、有名どころからマイナーなことわざまで幅広くご紹介いたしました。

聞いた事のあることわざも、案外由来までは分からないものです。
由来に注目すると、より“ことわざ”に愛着が湧きますね。

由来を調べるのはとても大事なことです。

由来や起源などを調べず、なんとなく情報を享受するのではなく、その情報がどのようなルーツを持っているのか、そしてその正確性を精査する事はこの現代社会では必須のスキルと言えるでしょう。

でないと私のような優しい人正しい情報を教えてくれちゃいますのでね。
“正しい情報は自分の力で手に入れる方が楽しい”って平安時代の人も言ってましたし。

それでは!
immorことわざ調査隊、次はアナタの町に訪れるかもしれません。

その時までに沢山のことわざ(100個以上とそれの由来)を覚えてくださいね。

絶対に。

immor




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