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【ホラー小説】Fall down 19 scrap"K"

人体降雨
2014年1月5日、サウジアラビアのジッダで空から人体の一部が降ってくる事件があった。
 サウジアラビア警察によると、5日午前2時30分ごろ、紅海に面した都市ジッダ市内の交差点を歩いていた男性が凄まじい物音と共に何かが落下したため、身をかがめた。
 起き上がって見たところ、物音の正体はバラバラになった人体の一部が落下しており、その際にしたことが分かった。
 警察が出動し、確認したところ2013年夏ころから行方不明となっている女性の遺体であることが判明した。

 2015年3月25日、ドイツで空から人体の一部が半径約300メートルの範囲で空から降った。
 人髪、頭部、左腕の肘から先、右足の一部がそれぞれ発見され、体は巨大なミキサーにかけられたようにねじ切れていた。
 残った頭部や、左手にしていた指輪の刻印から身元が判明し、2014年秋にベルリン市内で行方不明となった男性であることが分かった。

 1986年3月西ドイツで、一人の男性が車を運転していた。
 信号待ちをしていたところ、屋根に何かがぶつかる音がした。
 外に出て確認したところ、人間の指であった。
 切断面はいびつであり、引きちぎられたかのようだった。

 1850年、アメリカ合衆国ノースカロライナ州シンプソンの農場に血液、脳組織、内臓をスライス状にした肉片が黒雲から降り注いだ。
 この前後には近隣住民から赤い色をした雲が目撃されている。

 1850年、アメリカ合衆国バージニア州クローバリーでも、肉片、肝臓や肺と思しき内臓組織等が空から降り注いだ。
 上記の例と同じく、黒い雲から降り注ぎ、雲が晴れると同時に肉片の降雨も止んだ。

 1869年、アメリカ合衆国カリフォルニア州で晴天の空から血液と肉片、人髪と思しき毛髪が三分間にわたって降り注いだ。
 肉片は短冊状の長方形に切り分けられており、原因については不明のままである。

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