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【ホラー小説】Fall down 4 scrap"C"
ファフロツキーズ現象事例 1
2世紀ごろに書かれた古代ギリシアの文献「食卓の賢人たち」に三日間魚の雨が降り注いだ記述が認められる。
1861年2月、シンガポールにおいて市内各地で魚の雨が降り注いだ。
降り始めから降り止むまで3時間程だったという。
魚は地面に衝突して破裂した個体、跳ね回る個体等様々な状態だった。
1901年7月、アメリカ合衆国ミネソタ州で嵐が吹き荒れていた。
視界はほぼ皆無、暴風が建物を揺らしていた時、雨ではない凄まじい物音を立てて屋根に何かが当たる。
住民が外に出てみたところ、空から無数のカエルやヒキガエルが降り注いでいた。
最終的に町の4ブロック近くにわたって地面や屋根がカエルで埋め尽くされ、カエルたちが放つ異臭が立ち込めていた。
最大で8cmの厚さまでカエルたちは降り積もった。
1946年3月、韓国ソウル市内で屋台が立ち並ぶその上に魚が降り注いだ。
降り注いだ魚はプレコというアマゾン川産のナマズの一種等、アマゾン川流域に住む魚類だった。
まだ息があり、ぴちぴちと跳ねる個体で周囲は騒然となり、一時警察が出動する騒ぎとなった。
2009年、石川県内で多数のオタマジャクシが空から降り注いだ。
当時の気象レーダー等には竜巻などの自然現象は観測されなかった。
1856年、アメリカ合衆国アラバマ州で突如巨大な黒雲が立ち込め、その黒雲から魚の雨が降った。
魚はナマズをはじめ淡水魚たちがしばらくの間降り注ぎ、黒雲が消えると同時に魚の雨は止んだ。
1998年、福島県飯豊山において山中の登山道に無数のナマコが散らばっている状況が発見された。
まだそれらは生きており、登山道を埋め尽くし蠢いていた。
ファフロツキーズ現象考。
ファフロツキーズ現象は圧倒的に水生生物が多い。
主要な仮説として竜巻原因説がよく唱えられる。
海上で発生した竜巻によって巻き上げられた生物が落下したという説である。
しかし、この説では単一の動物やモノだけが降る事例に説明がつかない。
鳥が咥えた獲物を上空で取りこぼしたという説もあるが、狭い地点に多数落下している点や、巨大な黒雲から降り注いだ事例の説明がつかない。
また落下時に無数の鳥が目撃された事例もほとんどない。
あるはずのないモノが降る現象は世界各国古くから伝わっており、聖書、古代中国にもその記録がある。
また、降るものは歴史上人々に恩恵をもたらした事例もある。
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