レレレ撃ちもわからねぇ自分への傾向と対策【著・初心者向けスキル向上委員会】#7
前回からのつづき。今回が今シリーズの最終回となる。
この記事は主に「ブロンズ・シルバー・ゴールド・プラチナの各帯域を脱出するにあたり、その当時抱えていた問題と、それをどう乗り越えたか、その結果どうなったので上位ランクにたどり着いたか」を記す、振り返り感想記事である。
最終回となる今回は、プラチナ帯を戦っている今現在も取り組んでいる課題と、その解決策の模索を記事にしていきたいと思う。
前回までと異なり、今回の記事は自分の中でも答えが出せていない項目が多くなるため、今まで以上に主観に寄ること、
また、本当の初心者(FPSをAPEXデビューして1カ月とか)の方にはかなり難しい話題になってしまうことをご了承いただきたい。
問題⑤ 戦いに行くタイミングがわからない!
回答⑤ 俺も分からん。。。
APEXにおける最強戦術といえば、漁夫を置いて他にない。
そもそも漁夫とは何かといえば、敵部隊同士が戦いあっている場面に横やりを入れることを指し、自分たちの被害を最小限にしつつ、弱っている敵を刈り取ることができるため、ランクマッチにおいては最善の動きとなる。
当然、自分たちから勝負を仕掛けなければならない場面はあるのだが、この「漁夫にいつ行くのか」の判断が非常に難しい。
最近は漁夫に行くタイミングは何となくつかめてきたものの、そもそも「どの場面で戦い、どの場面で戦わないのか」という根本的な問題にぶち当たっている感がある。
漁夫に行くのが最強戦術であるのは、自分たちだけではない。敵も常に漁夫を狙って戦闘の趨勢を監視しているため、監視されている立場になった時、その状況で戦うべきか引くべきかをはっきり判断しなければならないのだ。
この駆け引きのことを戦闘の押し引きと言ったりすることもあるのだが、マスターやプレデターを経験するプレイヤーは、この判断が非常に上手いことが挙げられる。
HPが残りわずかなギリギリのタイミングでなぜ逃げられるのか。
敵が先に好ポジを確保しているにも関わらずなぜ攻め切れるのか。
それは彼らなりの理論と経験を持って、押し引きの判断を下しているからに他ならない。
この「彼らなりの理論と経験」の質が、上位ティアに上がれるか否かを決める要素だと考えているのだが、それが具体的になんなのか、今の私には知る由もない。
戦場全体の状況を把握できているか。
推しの話をするのだが、私の好きなストリーマーに「きなこさん」というプレデター経験者がいる。
彼がCRカップなどで見せるオーダーを参考にすると、常に敵の行く先を予想し続け、自分たちが次にどこを陣取るべきかの判断が非常に冷静で的確であることがわかる。
思うに、彼のような「戦況把握が得意なプレイヤー」は、目の前で起こっている敵同士の戦闘のみならず、その更に周辺で起こっている戦闘にも目が行き届いているのではないだろうか。
私自身も体感していることだが、上位ティアになるにしたがって、
・いかに好ポジを先に取るか、
・取った好ポジをキープできるか、
・リングが閉まったら更なる好ポジを取るために移動できるか、
が、重要になってくる。
これらを満たすためには、やはり目の前の戦闘にのみ集中するのではなく、その戦闘の漁夫を狙っている部隊がどこにいるのかや、次のリングにおける好ポジを先取りで把握しておかなければならない。
ひいては、戦場全体の状況をつかんでおかなければならないのと同じことで…………難しいなんてレベルじゃない。どれだけ戦闘以外のことに神経を張り巡らさらなければならないというのか……
ソロランにおける味方とのコミュニケーション
これは特に私のような「ソロ勢」には特に問題になることなのだが、自分が常に最善と思える判断を下せていても、味方と意見が食い違う場面が必ず出てくる。
(これはもう愚痴だが)彼らは往々にして自らの行動をピンとして示さず、自分勝手に突っ込んで自分勝手に戦闘し、自分勝手に倒れていく。
巻き添えになるのはごめんなので放って逃げるものの、自分自身その先に勝利がないことはわかってしまっているし、暴言なんか飛んできた日にはその日はもうランクに潜る気力もなくなる。
もちろん、私の判断がすべて正しいわけではない。時にはついてきてくれた味方をも自分のミスで殺してしまうことがある。「sry,my bad」というやつだ。
そういった経験を数多くこなすうち、特にソロにおいては「自分の判断が最も正しいと信じることが非常に重要である」と思うようになった。
これには賛否両論あると思う。もちろん味方に合わせることだって重要だ。押せているなら自分も押すべきだし、味方が引きたい兆候を見せれば躊躇なく引きのピンを挿して背中を後押しするべきだと思う。
しかしソロランにおいては、自分のポイント収支の責任は自分しか取ることができない。
であるならば、自分がその時納得する判断で動いた方が、仮にやられてしまったとしても、納得して振り返れると思うのである。
他責に成長はない。が、そこまで思い詰めてプレイすることでもないのもまた事実である。
自分の好きな立ち回り/嫌いな立ち回り
自分主体で動くことが1番納得できるとなると、では「何を基準に納得するのか」ということになってくる。
それはもう自分の好き嫌いでしかないのだが、そもそも自分はAPEXにおいてどんな立ち回りを好み嫌うのかを、きちんと把握しておいた方がいいのはある。
例えば自分の場合はこんな感じだ。
【好き】
・虎視眈々を漁夫を狙い、確実にキルを稼ぐ「チャンピオン」を狙う動き。
・無茶な戦いを避け、逃げるときにはきちんと逃げる判断。
【嫌い】
・即降りからの特攻。
・順位よりもキル数を重視するキルムーブ。
・未来のない安地外耐久。
好きの理由はこれまでの記事である程度分かってもらえていると思うので、嫌いの理由を述べていきたいと思う。これは初心者さんにも参考になると思う。
【即降りからの特攻】
論外である。このゲームの目的はチャンピオンを取ることであり、キルを稼ぐのはオマケだ。
【順位よりもキル数を重視するキルムーブ】
ほぼ同上。とにかく戦いたい!バチバチに撃ち合いたい!とかなら別だが、ランクにおいてキルムーブをしたがる味方には付いて行かないと決めている。
【未来のない安地外耐久】
これはかつてフレンドに強要された立ち回りなのだが、どんな状況でもとにかく安地外で耐久し、ラウンド2の終わりまでリングの外で戦闘を回避するというもの。
確かに戦術として有効な場面があることは認めるし、負けが込んでいるとき流れを変えるために採用することがあるものの、リングに先に入って敵を迎え撃つ方が圧倒的に有利であることに気付き、徐々に採用率は下がってきている。
と、かなり雑ではあるが、とにかく無闇に敵に突っ込んで行くムーブが嫌いであるということをご認識いただけたれば十分である。
とにかく撃とう。とにかく動こう。上達はその先に。
最後に、今シリーズを書くことへの躊躇いを書き留めておきたい。
最近、昔なじみのフレンドがAPEXにデビューしてくれたことで、遊ぶ機会が多くなっている。
それにともない、こんな思いが湧くようになった。「自分といっしょにプレイすることで、フレンドが楽しくゲームできているだろうか」と。
かなり上から目線で思いあがっている自覚があり、その点も心苦しいのだが、「上級者である自分」がゲームをリードし続けることで、そのフレンドが本当にAPEXを楽しんでくれているのか不安になってしまうのである。
それ故、私は求められなければアドバイスをしないよう心がけている。
ただでさえ、どこに行こう/ここで戦おうと自分が指示してしまっているのに、求めてもいない講釈を垂れられた日には、フレンドもやる気をなくしてしまうだろうと思っているからだ。
現に私自身、初心者時代に「アドバイスしたがりなフレンド」に色々と指示されたりするのが心底嫌で、彼らを超えるためにムキになって上達を目指していた部分がある。
今シリーズは初心者さん向けに、なるべく上から目線にならないよう、自分の経験を語る形で進めてきたが、
それでもアドバイスという側面が強くなってしまったことを若干後悔しているし、書く前からそうなるのではないかと躊躇していた部分が現実になってしまった形だ。
それでも、今シリーズを発表してからは多方面からご支持いただき、特に#1は、私の過去の記事で最も読まれた記事になっている。これは需要の現れだと思っているし、今シリーズを書き続けようと思えた原動力でもある。
この場を借りて、読者の皆様には改めて感謝申し上げたい。
そして、最後に初心者の方々に向けて、明確にアドバイスとして残したいのは、とにかく撃って/とにかく動いて欲しい。ということだ。
最初は自信がないかもしれない。勝利に貢献できないのは申し訳ない気持ちになるし、自分のせいで味方を巻き添えにするのは本当に心苦しい。
だが、普段初心者を引率することが多い私は明言したい。
弾が当たらなくてもどんどん好き勝手に撃って欲しいし、
自分の思うようにどんどん動いて欲しいと思うし、
自分の好きなキャラを好きなように選んで欲しいし、
何より、このゲームを自分なりに楽しんで欲しいと思っている。
皮肉/偽りなく「APEXは神ゲー」だ。その気持ちを共有したいがために、私は今シリーズを書いた。
これをきっかけに一人でも多くの初心者さんが、APEXを楽しんでくれることを切に願っている。
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