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なんやかんや、いろいろあった2020年と次の1年に向かって。

2020年は変化の年になる予定だった。
予想外の変化になったけど。

2020年1月、僕は会社員だった。デザイン制作会社のクリエイティブ統括。聞こえはカッコイイが、営業もディレクションもマネジメントも全てを行なっていた。当時の僕の目標は会社の体質を変え、もっと未来に希望のある会社に変化しようと、考えられる情報を集め、人と会い、自らも学び、それらを使って一緒に働く仲間への意識改革と変化を促していたと思う。

そんな時だった。もう一人の役員から話があると呼び出されて、
「退職勧告」を告げられたのは。

それは本当に突然で、まったく意味がわからなかった。
(だって当時は売上の6割以上を僕が上げていたし)

理由を並べられたが、まったく納得できるものでもなく、突きつけられた退職届の用紙を目の前にして、表面的には冷静に、心の中ではぐるぐると怒りと混乱が渦巻いていたと思う。結局、社長と直接話すから、お前らの前で結論なんか出さねーよと言って、その日は仕事に戻った。金曜だったし、月末近かったしでホントに忙しかったけどなんとか冷静に仕事をこなしていたと思う。
いま退職届を書くなら今日付で出社しなくても良いと言われたな。そういえば。
今思えば、僕を指名で受注している案件とかあったのに、それらをあいつらはどうするつもりだったんだろう…

一週間後、社長と面談をした。
結論としては面談に行く前から辞めることは決めていたし、会社都合での退職届を出すためだけに会いに行った。

その時に社長から聞かされた話が本当なら、あいつらは僕が疎ましかったのかな。そうじゃなきゃ辞めさせる意味がわからない。僕が持っている仕事が、僕がいなくなってもうまく引き継げると思っていたんだろうか…結果それは今うまく行っていないようだけど。

独立を決意した瞬間と
妻のひとこと。

退職勧告を受けた時、一番に報告?相談?しなければいけなかったのが妻だった。子供もいるし、怒りに身を任せて判断するのは簡単だったけど、それを思いとどまらせたのは家族の存在だった。
電話だったか、帰宅してから話したのかは覚えていない。
けど、妻のひとことは意外なものだった。

「よかったね!ストレスの元が無くなるじゃん。」

あーー、会社のことがそんな風に見えてたんだ。
いま思えば思い当たる節も多くある。確かにイライラしてることが多かったなー。
(その節はごめんなさい)

そのひとことで僕は会社を辞める決断を本心からすることができた。怒りや悔しさよりも、前向きに次どうしようかなとワクワクできたし、すぐに気持ちを切り替えられた。すごいね。なんとまぁ、力強いひとこと。普通に考えたら収入0ですよ。子供もいるのに不安じゃね?後から聞いたら、僕は何してても稼げると思うし、別に生きていくだけならどうにでもなると思っていたらしい。すごいね。

あの時は本当にありがとう。翌日から笑顔で過ごせたのは、君のおかげです。

支えてくれる人たち、信頼してくれる人たちに感謝を。

突然の退職を決めた僕は、とにかくいろんな人に会いに行った。

まぁ当然驚かれるよね。理由も聞かれるよね。隠す必要もないので全て本当のことを話して、発注してくれてる人たちには謝罪もした。仕事を持って出て行くわけにもいかないし、何を言われるかもわからない。最大限のサポートはするのでと約束した上で挨拶をした。

「また一緒に仕事しましょう」
「必ず仕事出すようにするので、独立したら連絡して!」

嬉しい言葉をたくさんいただいた。

辞めてから何をするかも決めていなかったが、僕のことを信頼してくれていること、応援してくれていることが何よりも心に響いた。本当にいろんな人に支えられて仕事をしてきたんだなと思う。また一緒に仕事ができたらいいな。その時はそんな気持ちになったのをはっきりと覚えている。いま現在、それは実現し、また何人かとは一緒に仕事をすることになった。少しでも恩返しができたらいいな。

選択と責任。自由な生活への第一歩。

会社を辞めて何する?となった時に、やっぱりデザインからは離れられなかった。だって好きなんだもん。楽しいんだもん。2月末で退職し、さてどうしようと思っていた矢先、世界中を狂わせたアレですよ。例外なく僕にも降りかかってきた。

外出自粛。保育園の登園自粛。

人と会えねぇ!!!!ある意味話すことが仕事だったのに!!!!

慣れないZoomでの会議。家にいるとキラキラした目で遊びに誘ってくる子供達。さぁどうする?どうしよう?会社員のままだったら本当に辛いことになっていたと思う。でも今の僕は自由だ。仕事をしてもしなくても、自分で責任取れればあとは自由だ。そう言い聞かせて、仕事をする日もあれば、子供達と近くの公園で一日中遊んでいた時もあった。コロナのおかげとは言いたくないけれど、新しい働き方のスタイルを身につけるきっかけにはなった。やればできるじゃん!って感じで仕事も育児も遊びも、自由に切り替えて、時間を自由に使うことができた。
(子供達がパパ大好きって言ってくれるようになったのは、そのおかげ)

要は自分次第。やることもやらないことも自分の選択。それを周りのせいにしているといつまでたっても変化はできない。全て自分の責任だ。その状況を楽しむことも選択なのだと、今ならはっきり言える!僕は自由だ。

ストレスはゼロに。
収入は倍に。

ストレスゼロは言い過ぎかな。でもそのくらい充実した一年だったと思う。おかげさまで仕事もいろいろと受けることができたし、何よりも自分が楽しめる、好きな人のために仕事をすると決めたので、そんな仕事ばかりになった。それで収入までアップするんだから、もう何も言うことねーわ(笑)

一年前の年末。僕は会社の未来のために、自分とスタッフがどう変わるかを考えまくってた。こんな一年になるなんて思いもせずに。

突然突きつけられた変化。それが人からのものであろうと、天災のようなどうしようもできないものであろうと、自分の在り方次第でどうにでもなるんだなと、収入が証明してしまっている。お金だけではなく、いま僕が一緒にいる人、繋がっている人、その全てのことは自分が選んだことだし、それに責任が持てればこんなにも自由に思えるんだなと、2020年の年末の夜にこんな想いを吐き出す、日記のようなものを書いてみた。

あと24時間もしないうちに新しい年になる。
楽しんで、挑戦して、感謝して、もっともっと充実した一年にするぞ!


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