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体癖と発達障害

体癖とは野口晴哉が独自の分類方法で、休むときに足を組んだり、何かに集中しようとしたときに体をねじったりして、体には使い方の癖があると言っている。

癖というのがとても興味深い字のチョイスである。

なくて七癖と呼ばれるぐらい、癖がある。
そして癖と呼ばれる熟語も多く、性癖・習癖・盗癖など。

癖と言われてどんな例があるか

大きく分けると、**身体的な癖**と**性格の癖**の2つに分類できる

足を組むとか爪を噛むとか髪を触るとか

人を見下すとかマウントをとりたがるとか下手に出てしまうとか

発達障害

発達障害は癖なのだろうか?
そういう見方も出きる部分もあると思う。同時並行処理が苦手でメモをとることが苦手とか、
つい貧乏ゆすりをしてしまうとか、
会話してても上の空になってしまうとか

癖と言われれば癖であるが脳の癖と言えるかもしれない。とはいえ頑張ってその癖がなおるのかと言われると長い年月付き合っていかないといけなかったり、脳の特性上、ほぼ不可能だったりすることもあると思う。

体癖

そして人間は犬のように人懐っこいタイプもいれば、戦い好きの人もいる。それぞれ3種体癖や7癖体癖として、動物の特徴以上に犬っぽかったり猫っぽかったりする。

脊椎

そして野口晴哉はそれぞれの癖を脊椎観察や緊張弛緩で見極めて、それぞれの癖はからだのどこそこの鈍さや過敏さによるものと見極めることで、癖を修正すると言う手段を取っている。

無為動作

癖は意識して行われることは少ない。無意識のうちに出てしまう。緊張していたり、はたまたリラックスしているときに出るものである。
意識下にない癖を体の中から見つけ出し、それに対応する。

論理の進め方

とてもおもしろい論理の進め方だと改めて思う。

人にはどうしようもないものがある。そして癖として見て、それはもしかしたら変えられないものかもしれないし、変えられるかもしれない。

そして、癖は無意識のときに出てくるものであり、それは体の中のどこかスムーズに動かないところであるかもしれない。

そこに着手することで体から癖は取り除かれ、その人らしい生活が出きる。

癖は発達障害と関係があるのかと言われれば、無関係とは言いにくい。さらには発達障害がゆえに作られてしまった癖も多くあると思う。
人と話すのが苦手、いやむしろ話すこと事態はできるが、会話したときに思考回路が一般と異なる。自分なりの感受性を持っているのだが、それを表現したときの相手の反応や場の空気が変わることで人とのコミュニケーションを苦手と感じ、人と話すときはいつも緊張するという癖が身に付くのかもしれない。

人は経験の中で色々なものを身につけて、癖を身につけて、生きている。

単純に癖をなくしたらいいというものでもなかったりするのかもしれない。

そういった意味では発達障害と言われ、その中に脳の特性がある。そして、周りとの関係性の中で癖を身につけていく。しかし、それが新たなこじらせのもとになっていたりする。

まとめ

これまで生活してきて、周りから悪気はないが、「そんなに色々考えなくていいから」、「さらっとやれば」とか、「素直にやれば」とか言われるが、

誰であっても一番最初は素直でありさらっとしかやっていないのである。しかし、周りとの関係性や反応に気付き、気遣いを重ねていくなかで癖を身に付けこじらせていくのである。

でも、もう一度、癖を見つけて、その癖をゼロクリアーして新たな態度で挑んでみると別の景色が見えてくるかもしれない。



次を担う世代のために、リモート稽古のために空手着や道具作成やリアルな稽古出張のために使います。