「判断が早すぎる」なんで認知の歪みがそんなにコワイの?正体(きっと)を経験者が語る

「で、『認知の歪み』ってつまり何?私の考えることはおかしいってこと?だれに迷惑かけてるわけでもないのに…」

そんな疑問に、徹底☆実体験と経験則を活かして、うつヌケハック流に答えます。


うつヌケハック担当者、株式会社イメジンの日野成美です。

前回の記事はこちら💁‍♀️


さて、自分の感覚を信じてくれぇぇぇぇぇって話を前回、しました。

はっきり言っておく!

「感じた」後に「判断」して「行動」する、それらのことは全部別物!!

べつに「感じた」からってすぐそれを行動に移す判断しなくていいし、なんなら判断すらする必要ない!


今日は、人間の判断に関わる『認知の歪み』について。

うつ病だと必ず発症している、なんならすべての人に存在する「認知の歪み」の正体についてお話したいと思います。


まあ、認知の歪みがあるトコロが、心やさしく繊細でまじめな、大好きなうつ病マンな読者のいいとこなんだけど!

重度のうつ病17年を克服した経験者の個人的見解です。参考までにご覧くださいね!

「感じる」、その後の「判断」がうつ病マンは早すぎる!!

うつ病患者の脳疲労とメンタルを苦しめる、認知の歪み

脳疲労の悪化、自律神経失調症の諸症状、人間関係の崩壊やなんかこうガマンの末の爆発&自滅パターンを誘発したり、ただでさえだるさ眠気きつさで生きづらさがMAXなのに、上弦の鬼を倒したと思ったら上弦の鬼が出てくるぐらい人生の難易度がカンストされる要因が『認知の歪み』です。


さてガチうつ時代、「うつの患者さんは、考え方のクセに問題がある」といううつ病についての解説記事を読んで、私はぶっちゃけピンときませんでした。

だったら健康な人もそれなりに倫理観歪んで元気だホイな方いっぱいいるし、「べき思考」でガチガチの健康マンたくさんいるし、考え方・とらえ方が歪んでてもケロッとしてるやついっぱいいる。

なのになんでうつ病だからって考えが人とおかしいって言われなあかんねん。いじめやパワハラしてくる連中より清く正しく生きてるはずやぞ。


そう、考えのクセがおかしいのではありません。

たとえば前回の記事を書いてる最中に、私の脳裏に、

「自分の感覚を信じてちゃんとセルフケアしたとして、体調の問題が解決されたら誰からもいたわったり心配してもらえなくなる。それはやだな」

っていう脳内読者の声が響いたんですよ(※日野はうつヌケハックを書くために、脳内にガチうつ読者のペルソナを飼っています)。


え……なんで………?

って完全うつヌケしちゃった私はなったけど、そんな時には過去の自分に聞いてみよ!



ぜひ、あなたもやってみて!

イマジン!脳内シミュレーション✨


たとえば、久しぶりに実家に帰ったら親が不機嫌で、お茶の1つも出てこなかったとしましょう。

あなたはどうしますか?


ためしに、うつ病時代の過去の日野を記憶から召喚して、答えをきいてみましょう。

A とにかく機嫌をうかがう。これ以上悪化させないように、衣服の音も立てないよう全力を尽くす。
B たぶん疲れてるのだろうから、自分でコーヒーを、親のぶんまで淹れてあげる。
C なにか気に触ることをしたか、自分の言動を振り返る

あなたの答えはどうだったでしょうか?


認知の歪みを解消したあとの私の答え
「え、機嫌悪いから何なの?ほっとく。とりあえず様子見る


……うん、落ち着きましょう。

そう、認知の歪みがあると、判断の留保や様子見を一切しないで、すぐさま解決へのアクションをとらねば!となる傾向にある。

それができない状況だと、不快な現状に対する解釈や解決策を、いろんな前提を想像して作り上げはじめる。


とにかく、今すぐなにか行動しなきゃいけない的な焦り。

目の前の苦しい状況を、なんとかしないと。という優しさ。


これだから私、うつヌケハック読者のこと大好きやねん!愛してるよ!

だから、耳の穴かっぽじってよーく聴きなされ!


うつ病の悪化につながる『認知の歪み』とは、

「情報不足なのに憶測や推測で不足分を補完して、今すぐに解決策を判断・決行しようとする拙速傾向」

にあると言って過言じゃない。


つまり、

判断が、判断が早すぎて多い!!鱗滝さんとこ来る前の炭治郎の逆!

戦いの場数が多すぎて、片っ端から売られたケンカ買ってるヤンキー状態!生傷が、生傷がたえない!猪突猛進!


あなたにもお願い。

【今すぐ判断しない】って選択肢を、日常のコマンドに入れてあげてください。

(※判断しないこと自体が怖いねん、っていうのは潜在意識やトラウマの問題で、認知の歪みそのものとは区分してるのが今のうつヌケハックの立場です)


ぶっちゃけ健康メンタルが極まると、親が不機嫌ということを気に留めないんですよ。

「親が不機嫌」というのが断片的な情報すぎて、なにを判断すればいいのかも判断できないから、判断をしません。


え、すぐなんとかしようとしなくていいんだ?!ってなったあなた。

いいんです。

そのうちに親も、「庭に猫がいるー!」って急に機嫌がよくなって、ケーキと一緒に紅茶をいれてくれます。実話です。

情報が少なすぎる中で判断するのを、やめる。それだけでうつヌケも

いやあのね、わかるの!!

認知の歪み=早すぎる判断・行動をしないと生きていけないぐらいツラい時期が、あなたの過去にも私の幼少期にもあった。


たとえばさっきの「親の機嫌が悪いのにちゃんと対処しないと圧」も過去、

「ちょっと考えればわかるでしょ!」「何度も言ってるのになんでわかんないの?」「空気読めよ」

など、少なすぎる情報の中で判断し行動することを強いられていた時期が、長かったのかもしれません。

親子関係だけでなく、学校のサバイバルないじめパワーゲーム、職場の上下関係。


「他人が自分の機嫌とってくれて当たり前」みたいな方が、生活フィールドに1人でもいると、なんとか自分の感受性と想像力を最大限に使いまくって、危機管理対策として「すぐに対応する」ことをすることがどうしても必要になったりします。

生殺与奪の権がまわりの大人や環境にあった子ども時代、それが生きのびるための唯一の道でした。


ただ、いま、スマホを握る自分の手を見下ろしてみてもらえますか?

スマホと同じかそれ以上に、大きいですよね。

私たち、もうとっくに大人じゃないですか。


もう、いいんです。大丈夫です。

この強度の脳疲労と自律神経の乱れと、絶望に耐えている、あなたはあの時のアイツらよりずっと強い。


考えても答えが出ないことは、考えない。

その代わりに、目の前のことに集中しましょうよ。治ったら行きたいあっちこっちについて、楽しい夢を考えませんか?

ほっといてるうちに、勝手に解決する問題が世の中でどれだけ多いか、あなたにもどうか知ってほしいって願っています。


感覚を殺す代わりに「今は判断・行動しない」という選択肢をとる。

今は、それやらないッ。てコマンドを日常生活に組み込む。

戦いを選ぶ。


それが経験則上、実は認知の歪みを解決して、脳疲労を減らしてうつヌケできる道です。


さて、いまあなたの頭の中で考えてることの1つ1つに、ちょっと聞いてみてください。


それは今すぐ対応を考えることがベストですか?

ほっとくと新しい情報が入ってきそうですか?

自分単体でその件、なんとかできそうですか?


頭の中に浮かんだコマンドの中で【今はそれについて考えない】を選んでみてくれますか?

しばらくは落ち着かないと思います、頭に浮かんだら何度も【今は考えない】コマンドを選んでください。


戦わなくていい他人の機嫌のための戦いで、あなたの大切な体力とかが削られるのを防ぐことができるはずだから。

次回、「うつ病マン強い・弱い問題」もしくは「トラウマ何度も考えちゃうアレについてこの流れだと語らないと」の予定。お楽しみに!


うつヌケハック質問箱はこちら🎁


今日のおすすめ記事



この記事が参加している募集

オープン社内報

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?